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西荻窪 モロッコレストラン tamtamu その 3

「モロッコの、おふくろの味」

タムタム

久しぶりの西荻窪。『孤独のグルメ』のモロッコ回に登場したタムタムに二年半ぶりにやって来ました。
日本ではかなり珍しいモロッコ料理、でもこの店は忘れがたい味で、機会があればまた来たいと常々思っていたのでした。

ドラマ放送からけっこう時間が経ちましたが、相変わらず人気店のようでこの日は予約で満席だったもよう。

tamtamu › モロッコ料理レストラン

タムタム

黒板メニュー、相変わらず魅力的な料理名が並んでる。
以前来たときにはなかったのもあり、ここはちょっと挑戦しながらいろいろ頼んでみるか。

タムタム

ビールはモロッコのカサブランカで乾杯。
飲みやすい系統のビールで、一杯目にちょうど良い。

タムタム

そしてお通し的なつまみにオリーブのマリネをいただきました。オリーブ好きだからこれはちょっと嬉しい。
オリーブというとアフリカっていうよりヨーロッパっぽいけど、よく考えたらモロッコって地中海を挟んでスペインの向かいだからなあ。スペインやフランスに統治されていた時代もあるし、食文化の影響も受けているのでしょう。


タムタム

もうひとつビールのつまみとして「ガーリックパルメザンのフライドキャロット」。もう名前からしてビールに合わないわけがない。
ニンジンなのにホクホクした食感、濃いめの味付けにさらにヨーグルトソースをつけるとメチャうまい。フライドポテトよりもこっちがいい、と言いたくなる新しいおいしさ。

タムタム

こんなつまみを出されたらビールが瞬間的に空いてしまうわけで、二本目はアルマザ。
スッキリしていたカサブランカとは対照的な、味と香りがしっかりしたタイプのモロッコビール。これもおいしい。

タムタム

黒板メニューで強い存在感を放っていたムール貝の白ワイン蒸しを頼んでみました。
見た目はオーソドックスなムール貝のワイン蒸しだけど、上にかかってるソースは初めて。それに白ワインベースのスープがちゃんと貝殻の一つ一つに入っているのも嬉しい。

タムタム

貝殻に入ったスープと一緒に身をいただくと…うまー!このスープ、相当いいぞ。
いろんなうまみが渾然一体となりつつ、ムール貝の身に添えられた「チャルモラソース」(パセリやパクチー、スパイス等を使ったモロッコ流ソース)がいいアクセントになっています。これはうまい。

タムタム

このムール貝は白ワインが欲しくなる味。たまらずモロッコの白ワイン「タルヴァン クロ・デュ・パシャ」をボトルで投入します。
うん、やっぱりこの味にはビールよりも白ワインだ。

タムタム

さらにパンとフムス(ひよこ豆のペースト)を追加。
このパンで、ムール貝の皿に残ったスープとソースを拭って食べると…ほらおいしい。これだけ延々と腹いっぱいになるまで食べたくなるほど。

タムタム

この春巻きみたいなのは「ファティマの指」。なんだか物々しい名前の料理ですが、調べてみたら「ファティマ」とはムハンマドの娘で、イスラム教ではその手のモチーフがお守りや装飾品として浸透しているようですね。
それはともかく(笑)、この料理。ほぐしたジャガイモにスパイスとチーズを混ぜ、春巻きの皮を巻いて揚げたようなもので、コロッケの衣を揚げ春巻きに替えたような感じ。これはおいしくないわけがない。チーズとスパイスがいい仕事をしている。

タムタム

ベルベルオムレツ。ここまでがっついていた気分を少し落ち着けてくれる優しい味。

「ベルベル」というのは北アフリカの先住民族のことらしく、このオムレツはまさに北アフリカに昔から伝わる味なのか。まさにモロッコのおふくろの味なんだろう。
この店の料理、モロッコ人を旦那さんにもつお母さんが一人で作っているようで、どの料理も自分を優しく受け止めてくれるような懐の深さを感じます。

タムタム

ワインはモロッコを代表する赤「タンデム」に変更。
地中海の国だけあって、ヨーロッパのワインにも負けないしっかりとした、それでいて上品さも併せ持つ味。そんなに高くないようだし、今度自分でも買って飲んでみようかなあ。

タムタム

これも気になった「モロッコ風イカめし」。一見日本のイカめし風スタイルだけど、トマトベースのソースとスパイスが効いてて味は全然違う。むしろパエリアに近い雰囲気。素材の味が生きていて、日本のイカめしとは別物ながらこれも気に入った。

タムタム

そしてお待ちかねハリラスープ。この店に来たらこれを飲まずには終われません。
ハーフサイズもできるということで、ハーフを人数分いただいてみました。

何度飲んでもどう作ってるのか分からない、複雑だけどふくよかで優しい味。
毎日でも飲みたくなる、モロッカンママの味。

タムタム

これまた何度食べてもおいしいラム肉のハンバーグ。
もはや見た目からしてジューシーだけど、肉を割るとさらにジュワ~ッときたぞ。

ラムの肉肉しさあふれるハンバーグとトマトソースの組み合わせが絶品。
このインパクトはそこらのハンバーグ専門店を凌駕していると言って良い。

タムタム

〆はさらに羊をダブらせていくスタイルで、ラム肉のモロッコカレー。
カレーと言いつつトマトの酸味が効いたまろやかなカレー。ハンバーグも良かったけど、ラムの塊肉もうまし。

タムタム

ごちそうさまでした。
これだけ食べたらさすがにお腹いっぱい。今回も最高でしたよ。

西荻のモロッコにたくさんのご馳走で大歓迎を受けた気分だ。
来るたびに、モロッコという国に親近感が湧いてくる。

未体験のメニューもまだいくつかあるし、きっとまた食べに来よう。
次回はタジンとクスクス中心に攻めてみたい。でも地中海だから海鮮もいいかも。

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