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Toro Rosso STR13 Racecar

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

昨年の日本 GP パブリックビューイング以来、久しぶりにホンダウェルカムプラザ青山に行ってきました。昨年一年の戦いを終えたスクーデリア・トロロッソ STR13 ホンダのピエール・ガスリー車が展示されているということで。

Honda ウエルカムプラザ青山|Red Bull Toro Rosso Honda 「STR13」+パワーユニット「RA618H」展示

トロロッソのマシンは昨年の開幕戦の際に STR13 Prototype という名のショーカーを見たことはありますが、レース仕様の実車は今回が初めて。ずっとテレビ画面を通じて応援してきたマシンがこの目で見られるとあっては行かざるを得ません。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

近年はどのチームも単色でスポンサーロゴの数も限られているチームが増えてきた中、この鮮やかなメタリックブルー×メタリックレッドのマシンはサーキットでかなり映えますね。個人的には本家レッドブルのカラーリングよりも良いと思えるくらい気に入ってしまいました。まあ 2019 年にレッドブル・ホンダが本当に速かったらあっさり意見を変えるかもしれませんが(笑

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

ステアリングが装着されたままのコクピット。周辺に目をやるとハロやバックミラーのステーに至るまで無数の空力付加物がつけられていて、かなり細かな部分までエアロ開発が進められていたことが分かります。ただチーム的にはセットアップをまとめきれないレースが多かったのは残念なところ。


Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

2019 年はテクニカルレギュレーションが変更になりエアロ開発に大きな制限が加えられますが、2018 年で見納めになってしまったものの一つがこのフロントウィング。複雑な形状と多段フラップ化によって実質的なディフューザーと化し、またフロントタイヤにできるだけ空気を当てないような整流が行われているのがこのフロントウィングですが、2019 年には横幅が広げられる一方でエレメントの枚数に規定が入りカスケードウィングや翼端板外側のフラップも禁止されることで、見た目が大きく変わってしまう部分です。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

2017~2018 年にかけて熾烈な開発競争が行われたバージボード~サイドポッドエントリー部分。2017 年使用の Prototype に比べるとかなり複雑な形状になっていて、試行錯誤の跡が見られます。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

フロアも単なる一枚板ではなくて、地味だけど細かい空力上の工夫が見て取れます。フロアのエッジに S 字型のフェンスのようなものがいくつも立っているのは、このフロア正面から下面端に空気を流すことでフロア下面に空気のカーテンを作り、フロントからマシン下を流れてくる空気がサイドに抜けずにディフューザーに流れていくようにという発想でしょうか。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

リヤウィングは 2019 年仕様は幅・高さともに変更されて大型化するので、この形状も今回が見納め。
翼単板上部のスリットも確か禁止されるはずなので、見た目はガラッと変わりそうです。

F1 では以前に比べればリヤウィングの重要性は相対的に下がっていますが、それでも DRS の有無でトップスピードが大きく変わるくらいのダウンフォースとドラッグを発生させているデバイスであることには変わらないので、この部分の開発競争にも注目です。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

近年の F1 は一頃に比べてディフューザーが大型化しているので、バックからの眺めが格好いいんですよね。

翼単板の裏側には ORGANICS by Red Bull シリーズのうち日本未発売のトニックウォーターのカラーリングが施されています(表面はシンプリーコーラ)。

Honda RA618H

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

STR13 の隣には、2018 年仕様のパワーユニット「RA618H」も展示されていました。
基本的にはマクラーレン時代の RA617H の発展型だから基本的な構造は似ていますが、18 年型のほうが少しだけ大ぶりに見えます。小型化よりもパフォーマンスと信頼性を重視した結果でしょうか。

Toro Rosso STR13 Racecar

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS ]

年間を通じて何度かポテンシャルを感じさせるレースはあったものの、なかなか結果に結びつかなかった STR13。2019 年はレッドブルとの 2 チーム体制になり、間違いなく開発は加速するはず。2018 年最終戦まで引きずった信頼性の問題は 2019 年序盤も尾を引きそうな気配は感じつつも、久しぶりにホンダ製 PU がレースで勝てる可能性が感じられる年でもあります。トロロッソのほうは今年は多数のパーツをレッドブルと共有することでレースよりも開発に専念する年になるのかもしれませんが、PU 以外にもレッドブルと共有できるデータが増えることで去年よりはいいレースができる可能性だってあります。レッドブルにはもちろんがんばってほしいけど、トロロッソも変わらず今年も応援しようと思います。

ちなみにこのレースカーの展示はいったん 2/7(木)まで、その後一週間あまりのお休みを挟んで再び 2/16(土)~28(木)まで行われるとのこと。けっこう長期間にわたって展示されるようなので、ファンの方は是非。

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