ソニーの1型超小型カメラが進化「RX0II」。4K動画、手ぶれ補正対応 – AV Watch
初代モデルの登場から約一年半、ソニーの RX シリーズで最も小さい「RX0」に II 型が発表されました。
先代がビジネス的にうまくいっているイメージがあまりなかったので、個人的にはシリーズとしての継続性に疑問を感じていたのですが、ここにきてモデルチェンジしてきました。
主な進化ポイントは以下の通り。
- 4K 動画の本体内記録対応
- チルト液晶搭載
- 動画撮影時の手ブレ補正(電子式)対応
- 最短撮影距離の短縮(約 20cm)
初代モデルで不満だった点が一通り解消された感じです。特に最初の三つは「4K 動画の自撮り」に繋がる要素でもあり、かなり vlog 向けカメラとして特化してきた印象。先代は高級アクションカム的に使うかバレットタイムカメラとして使うかという感じでニッチ用途的な位置づけが強かったのが、今回はもうちょっと分かりやすいターゲットを狙ってきたように見えます。ただ最近は vlog というとアクションカムよりも OSMO Pocket 的なものを使っている人が増えてきた感もあるので、アクションカムスタイルが今後どこまで受け入れられるのか、という気もします。
まあ私は vlogger ではないからそのあたりの評価は当事者の方々に任せるとして、自分から見てどうかというと…。
初代 RX0 を見たときには、元 Cyber-shot U シリーズユーザー(累計三台買うほど気に入っていた)としては滅茶苦茶欲しかったんですが、実機に触れたときに「24mm 相当で最短撮影距離 50cm」という寄れなさにガッカリして萎えてしまいました。だから今回最短撮影距離を一気に 20cm まで縮めてきたことは歓迎なのですが、今度は 24mm 相当(かつ実焦点距離は 7.7mm)というレンズのパースのキツさが気になる。私は今まで普段使いのカメラはスマホではなく RX100 ばかり使ってきましたが、それは何もスマホの画質に不満があったというよりも私自身が標準~中望遠域のレンズによるパースの少ない描写が好きだったから、という理由を最近 iPhone XS(私にとって初めての二眼スマホ)を使うようになって初めて自覚したんですよね。実際 iPhone XS を使い始めてから RX100 の出番が激減しているという…。
そんなわけで、RX0 II はブツとしては気になるものの、カメラとしては私にとってはあまり出番がなさそうだなあ、というのが正直な感想です。アクションカム市場自体が頭打ちになって久しい昨今、市場開拓型であるこのモデルがどう受け入れられるのかは今回も未知数。RX0 の次のモデルがあるとしたらスタイル自体を見直す必要に迫られるんじゃないか、という気もしています。
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