「疲れたら、うまい飯に助けてもらおう」
久しぶりにやって来ました、西登戸(というか今回は京葉線千葉みなと経由)。『孤独のグルメ Season7』で巡礼した聖地のうち、是非ともまた来たいと思っていた名店のひとつ「味のレストラン えびすや」にようやく再訪することができました。
前回巡礼した際は放送前かつランチタイムだったけど、今回は放送から約一年後のディナータイム。五郎’s セレクション以外にも食べてみたいメニューはたくさんあったし、そういうのを中心に攻めてみました。
なお今回は千葉勢として HAMACHI! さんにご一緒いただきました。
今回座ったのはドラマどおりのゴロー席!これは嬉しい。店内が見渡せるだけでなく、厨房の様子が見えて若旦那さんと軽くコミュニケーションを取りながら料理を楽しめるのもいい。
前回来たときには分厚いディナーメニューがあったのが、放送後の混雑の影響か現在はある程度限定されたメニューでの営業となっているようです。
ゴローちゃんが食べた生鮭のバター焼きを軸に、洋食屋の王道中の王道メニューの数々。どれもおいしそうです。
でも俺的にはやっぱり裏面のオードブルとアラカルトメニューから攻めたい。
こっちはこっちで、この店の感じならどれも絶対おいしいに違いない品々の揃い踏み。どこから手をつけるか悩むやつ。
そしてこのアラカルトも +900 円でコースにできるのがまたいい。
ま、とりあえず生ビールで乾杯。
今日も一日お疲れさまでした!最近すっかりビールがおいしい季節になりました。
ここでお店からのサービスということで出てきたのが、マグロ刺の小鉢。
既に複数回来店している HAMACHI! さんへのサービスとのことでしたが、そういえば私が前回来たときも初めてなのにサラダのサービスをいただいたような。
全員にしてるわけじゃないだろうけど、こういうちょっとした心遣いが感じられるのがこの店の好きなところ。
料理の方は、まずはイカのオリーブオイル揚げから。
なんだろうこの…格好つけすぎてない、気持ちのこもった感じの盛り付け。少し懐かしいよそいき感、こういうのほっこりする。
そしてイカ…何これ、おいしい!軽めにフライされた柔らかイカからオリーブオイルのいい香りが。
イカにこんな食べ方があったとは。これだけ延々と食べ続けていられそうなおいしさ。
からの、生ソーセージのグリル。
生なのにグリルってどういうことだ?と思ったら、この手作り感。
香辛料が肉のうまみを引き出していておいしい。
そしてまたしても添えられた赤黄のプチトマトと飾り剥きされたキュウリの存在感。
子どもの頃、両親に連れられていったレストランのランチってこんな感じだったよな。
そうすると赤ワインなんかに行ってみたくなるというものです。
ほどほどのワインをおいしい料理と一緒に、気取らずに飲める。こういう食事って幸せだ。
ここで特製にんにくスープ!
アラカルトメニューをコースにしてみたわけです。
あたりに漂う、食欲をそそるニンニクの香り。
スープの表面に浮かんでいる卵黄もいい。
そうそう…これですよ。
これだけを飲むためにはるばる幕張より奥まで来る価値があると言えます。
いろんな旨味をニンニクが増幅して、身体の芯からポカポカしてくる味。
これは疲れた心身に効果抜群、ニンニクパワーで元気回復だ。
そこにガーリックトースト登場。
前回は放送前に来たからさすがに頼めなかった一品。
一般的にはガーリックトーストというと固めのバゲットを使うものだけど、ここのは何故かロールパン。
ふんわりした食感とほんのりした甘みに乗っかるニンニクのパンチ!めちゃくちゃうまいじゃないか。
これは目から鱗、ガーリックトーストの新境地が切り開かれた。
よし、やるか。
スープをひたひたに浸して、ガーリック in ガーリック。
ガーリックの相乗効果で、これまたパワフル。だけどロールパンの甘みがこれを野蛮にすることなくまとめている。
これは柔らかいパンが正解、染み込んだ汁がジュワーっと溢れ出てくる。
今までいろんな汁やタレを白飯やパンにかけてきたゴローちゃんだけど、このガリトーはまさに真骨頂という感じ。
コースメニューのサラダ。ここにも、例の赤黄プチトマト。もうこれを見ただけで微笑みが漏れてきてしまう。
前回もそうだったけど、この店のサラダはドレッシングがおいしくて、モリモリ食べられる。
確実においしいと見込んでいたビーフシチュー。ほうら、見た目からしてこれですよ。
「洋食屋さん」らしい、少し懐かしくて丁寧に作られたのが伝わってくるビーフシチュー。
牛肉がトロトロに柔らかくておいしい。
そして付け合わせのニンジンとサヤインゲンのソテー、それにスパゲティ。
ニンジンのソテー、子どもの頃からの隠れた大好物だったんだよなあ。こういう甘みのあるソテーも久しぶりに食べた気がする。
洋食の付け合わせはとっても大事。
これらの味がいい店は、きっと長続きする。
そして今回も食べておきたかったカニピラフ!
カニの風味の効いた、ちょい濃いめの味付けのピラフ。
「ちょい焼き飯寄り」なあたりが、ガツガツ食べることさえ許容しそうな懐の深さを感じる。
これぞまさに、キング オブ 洋食。
揺るぎなきうまさ。
さらにもう一品、豚肉の生姜焼き。
洋食屋なのに生姜焼き?ソテーではなくて?と思ったら、こっちはかなりソテー寄りの生姜焼き。
豚肉の甘みとクタクタに炒められたタマネギの甘みが相まって、これもおいしい。
生姜焼きというといかにも定食屋的なバラ肉の生姜焼きもいいけど、こういうスタイルの生姜焼きもまたご飯の消費を煽ります。
デザートは自家製プリン。
ちょっと固めでぷりんとした食感に、優しい甘さがいい。
このプリン、また食べたくなりそうだな。
お店の奥に、前回はなかったロケ時の写真とサイン入り台本発見。
家族経営のあたたかさがこの写真からも滲み出ているよう。
皆さん腰が低くて、お客さんにおいしい料理を提供しようという真摯な思いがこの店を作っているんだなあ。
今回も最初から最後まで、どれもおいしかった。
東京からはるばる遠征してきた甲斐がありました。
他にも牡蠣フライとかスペイン風おじやもおいしそうだし、ここならナポリタンも絶対うまいはず。
そしてあの生鮭のバター焼き…あれもまた食べたいんだよなあ。
機会を見つけてきっとまた来ようと思います。
ごちそうさまでした。
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