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S85 の世界

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Batis Sonnar T* 85mm F1.8 ]

この週末はあいにくの天候でしたが、ついに手に入れた Batis 85mm を試すべく外に出てきました。雨に濡れた紫陽花を撮りたいと思いつつこれまで撮れずじまいだったから却って良かったかな。
85mm は花を被写体にするには寄り切れないことが多いんですが、紫陽花くらいのサイズならマクロ的に撮らなければなんとかなります。むしろまだ撮影に堪える状態の花を探す方が大変でした。

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Batis Sonnar T* 85mm F1.8 ]

Batis 85mm は EVF を覗いた時点で既に画質がいいことが判る、撮っていて気持ちの良いレンズです。フォーカスはビシッと合っているのにボケが硬くなったり暴れたりせず、画全体のまとまりが良い。Planar のとろけるけど構図次第では暴走もするボケよりも御しやすい感があります。


[ Sony α7 III | Carl Zeiss Batis Sonnar T* 85mm F1.8 ]

ピント面からなだらかに溶けていくボケが心地良い。2015 年発売のレンズのはずなのに描写があまり現代のレンズっぽすぎないのは、現行レンズにしては珍しく非球面レンズ不使用という設計によるところが大きいのではないでしょうか。個人的には小型軽量化やシャープさの追求のために非球面レンズを使うこと自体は否定するつもりはありませんが、Batis のこのナチュラルな描写を見てしまうと無理してないレンズっていいなあ、と思いますね。

[ Sony α7 III | Carl Zeiss Batis Sonnar T* 85mm F1.8 ]

中望遠の定番 85mm F1.4 のレンズの多くは、絞り開放付近で撮ることで世界から被写体だけを浮かび上がらせるような、特別な存在感を発する画を撮ることができます。いっぽう開放 F1.8 なこの Batis はその次元までは行けませんが、ツァイスらしいコントラストとヌケの良さも相まって力のある画を出してくれる。丸一日でもこれ一本であちこち撮りに行きたい気にさせてくれるレンズだと思います。もっとガッツリ撮りに行ける晴れの日が待ち遠しくなりました。

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