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Sony RX100 VII

ソニー、α9譲りのスピード性能を謳う1型コンパクト「RX100 VII」 – デジカメ Watch

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先週の α7R IV に続いて、今度は RX100 VII も発表されました。

昨年の RX100 VI で光学系を変更してきたので、今回は主にセンサやプロセッサ周りのブラッシュアップをしてくるんだろうと予想していたらその通りでした。が、その進化度合いが想像の遙か上。像面位相差/コントラスト AF ともに測距点が増加し、α9 相当になったという高性能画像処理エンジン BIONZ X の能力とあいまって高速 AF・リアルタイムトラッキング・瞳 AF・最高 20 コマ/秒 のブラックアウトフリー連写など AF・連写周りを大幅に強化してきました。これが本当にカタログ通りの性能を発揮するとすれば、本当に α9 相当の動体撮影カメラが RX100 シリーズの筐体に入ったということになります。
今までの流れからいえばこういうのはまず RX10 シリーズに先に搭載されて RX100 シリーズが後追いという順番だったのが、RX100 VII が一足飛びに RX10 シリーズを追い抜いてしまいました。RX10 シリーズは 24-600mm F2.4-F4 相当のレンズ(IV の場合)とホールドしやすいグリップがあるため本機の動体撮影コンデジとしては引き続き優位性はありますが、RX100 も VI で 24-200mm 相当のレンズを搭載したことで多くの人にとってはほとんどの撮影シーンをカバーする万能カメラになってしまったわけで、まずは最もニーズのあるところに最新技術を投入してきた形と言えそう。

このクラスのカメラとしては先日キヤノンから PowerShot G5X II が発表されたところ。こちらはスペックが絶妙なバランスでキヤノンらしい王道のカメラという感じですが、RX100 VII は世の中のニーズを超えたところに新製品を提案してきた印象です。イメージセンサやその周辺プロセッサまで自社開発しているソニーとセンサを調達して製品開発しているキヤノンの違いでもありますが、初代 RX100~VI まで全て併売している(そして多くの人にとっては III~VI くらいのスペックで十分)からこそ新しい挑戦ができるし、そうしないと市場が停滞してスマホに食われていくという強迫観念からどんどん新機軸を打ち出している、という見方もできます。RX100 VI 以降の動きをみると、どうもソニーの Cyber-shot 部隊はスマホのマルチカメラ化によって「そこそこの焦点距離でそこそこのボケや画質が得られる RX100 V までの方向性はもう市場として限界が見え、スマホサイズではできない光学系(望遠)と専用プロセッサによる超高性能化でしか生き残れない」という判断をしたのではないでしょうか。

私はまだまだ RX100 III が現役で、もしこれが壊れても次は RX100 V か PowerShot G5X II で十分だとは思っていますが(RX100 VI 以降はレンズが F2.8 始まりなのが好みとはちょっと違う)、レンズ交換式カメラを持っていない人が一台で済ませるカメラとしては RX100 VI~VII は非の打ち所のない製品だと思います。

ソニー / RX100 VIIicon

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