レッドブル、後半戦ドライバー変更を発表。アルボンが昇格し、ガスリーはトロロッソへ
夏休み中の Breaking News。レッドブルが次戦ベルギー GP よりピエール・ガスリーに代えてトロロッソのアレックス・アルボンを昇格させることを発表しました。
正直この決定には驚きました。まあ今季のガスリーとフェルスタッペンのパフォーマンス差はあまりにも大きく、少なくとも来季のガスリー残留はないだろうなと思っていました。場合によってはベルギーから入れ替えもあり得るとは考えていましたが、これまでの経験や直近の成績を考慮すれば昇格するのはクビアトの方だろうと予想していました。レッドブル・ホンダは目下コンストラクターズランキング 2 位をフェラーリと争っている最中であり、確実に獲りに行くならば経験と安定性があるクビアトに任せるべきところ。少なくとも自分がクリスチャン・ホーナーの立場ならそうするでしょう。
しかしアルボン抜擢の理由は「来季のマックス・フェルスタッペンのチームメイト選定に向けてアルボンのパフォーマンスを評価するため」とのこと。そういうことなら RB は既にクビアトは一度評価済みだし(シーズン中に再度入れ替えを行なってクビアトを評価する可能性はある)、まずアルボンを見るというのは分かる話。RB 首脳陣としては今シーズンのコンスト 2 位よりも今季中にいくつか勝って進歩を実感し、あとは来季のチャンピオン獲得の準備をすることを優先するということだと思われます。
一方でライバルチームからはヴェッテルやボッタスが離脱する可能性ありとの噂も出ていて、もしそれが本当だとすれば彼らとの交渉と並行して手持ちの駒の見極めをする必要もあるのかもしれません。
個人的にはこんなに早いタイミングでアルボンを昇格させることは今季のガスリーのように将来の芽を摘むことになってしまう可能性を心配してしまいます。以前のクビアトの昇格もそうだったし、十分な経験を積まないうちから苛烈なプレッシャーをかけることはあまり良くないと思うなあ…。それだけレッドブルの育成ドライバーが枯渇しているということでしょうし、そういう環境でもフェルスタッペンは頭角を顕してきたんですよねえ。
この決定が吉と出るか凶と出るかはまだ分かりませんが、これでガスリーが伸び伸び走れるようになって復活してきてくれることも含め、後半戦のレッドブル/トロロッソに期待しようと思います。
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