スポンサーリンク

Ryzen 5 3600 ニューマシンのパフォーマンス

Ryzen 5 3600

先日リニューアルした自作 PC、SSD の性能については一足先に試しましたが、改めてシステム全体のパフォーマンスをチェックしてみました。

なお CPU のスペックを改めて記しておくと、今まで使っていた Core i5-3570K が 4 コア 4 スレッド/3.4~3.8GHz/TDP77W に対して新しい Ryzen 5 3600 は 6 コア 12 スレッド/3.6~4.2GHz/TDP65W。動作周波数は大きく変わらないもののコア数が 1.5 倍・スレッド数が 3 倍になっており、CPU 性能としては 2~3 倍は期待できます。またグラフィック機能内蔵の Core i5 に対して Ryzen は非内蔵となっており、GPU 外付け前提であれば消費電力的には Ryzen のほうが効率が良い(TDP77W に対して 65W)ということにもなります。

まずは純粋な CPU 性能を比較する Cinebench R20 から。3D グラフィックを CPU でレンダリング(マルチスレッド対応)してパフォーマンスを測るベンチマークです。

CINEBENCH R20

いきなりこれは驚いた。Core i5-3570K 比で約 5 倍ですってよ奥さん!(誰
並列処理できるスレッド数が 3 倍になっているのに加えて、CPU コアあたりの処理性能も大きく向上しているということでしょう。ブースト時の動作クロックが 4.2GHz まで達するというのも効いているものと思われます。今や PC なんて CPU よりもメモリ容量や SSD で差が出るものだなんて思っていてすいませんでした…。

とはいえ PC の快適さは CPU 性能だけに依存するものではありません。続いてはシステム全体としてのパフォーマンスを計測する PCMark 10 のスコア。

PCMark 10

Overall の値でも 1.5 倍近い性能差が出ていますが、Digital Content Creation では 1.7 倍の差。Web ブラウジングやドキュメント作成程度の用途で劇的に差が出るというわけではないものの、やはり画像・動画処理が絡むと性能向上の恩恵を受ける割合が大きそうですね。

次はゲーム性能。定番 3DMark の各種デモで比較していきます。

3DMark

3DMark

3DMark

新旧マシンともに GPU は GeForce GTX 1070 で変えていないため、3DMark ではあまり差が出ないかなと思っていたんですが、軽めのデモ(Sky Diver)では全体に占める CPU 性能の比率が大きいのか Overall でも大きな差が出ています。いっぽう重量級のデモ(Time Spy)では GPU 依存率が高いのか Overall での差にはあまり影響していませんが、CPU score に着目すると 2.5 倍以上の差。私は PC ゲームはあまりしませんが、こうやって性能差が見えてくるとリニューアルして良かったと思えますね。

一応実際のゲームベンチも取ってみました。「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION Benchmark」の二種。もっと重い最新の 3D ゲームでも測ってみたかったんですが、最近のゲームはベンチマークを単独配布せずに実ゲーム内にベンチマークを含める(つまり買わないとテストできない)のが一般化しているようですね。

FFBench

やはり少し古めのタイトルだと CPU 性能差が大きくスコアに現れ、新しいタイトルは GPU を換えた方が効果が大きいようです。それにしても FF14 はリリース当初は重量級ゲームの代名詞みたいな感じだったのに、今やもう軽いゲームに分類されるようになっちゃったんですね…。

では最後に自分の実際の用途に応じたテストをしてみます。Adobe Lightroom Classic を使い、α7 III で撮影した RAW 画像 100 枚を無編集・画質設定 80 でストレート現像したときの処理時間を実測してみました。

Lightroom

おおお、従来比で 2.5 倍、これまた速い。今までの半分以下の時間で書き出せてしまうということになります。RAW 現像は Photoshop・Lightroom 両方で日常的に使うので、これは日々の作業の効率向上に繋がります。今までもそれほどストレスを感じてはいなかったけど、さらに速くなったのかー。
またテスト中の動作を見る限り Lightroom はマルチスレッドをガンガン使って並列で処理していっていたので、マルチコア環境下では RAW 現像も一枚ずつやるよりもまとめてバッチ処理にかけてしまったほうが速いということが言えそうです。8 コア 16 スレッドな Ryzen 7 とかを使ったらもっと速いんだろうなあ。

FFBench

というわけで、期待していた以上に性能が上がってくれたことが判ってホクホクです。PC なんて今や数年前のスペックでもそんなに不満はないし…と思っていたけど、速いマシンを使うとやっぱり「速さこそ正義」と言いたくなってきます。せっかくだから PC ゲームでも何か始めてみようかな?という気になりますね。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました