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MG リ・ガズィ(ユニコーン Ver.)

ややマニアックな出典のマスターグレードを一体組み立てました。

MG 1/100 RGZ-91 リ・ガズィ (ユニコーン Ver.)

リファイン・ガンダム・ゼータ、いわゆるリ・ガズィです。
しかしこれは『逆シャア』序盤でアムロ・レイが搭乗していた個体ではなく、『UC』の episode 4 で一瞬だけ映っていた、ラー・カイラムのモビルスーツデッキに並んでいたもの。『逆シャア』のリ・ガズィはラストで爆発四散してしまいましたからね。シャアの反乱で行方不明になったアムロが帰艦したときのために、MS 編成に組み込みづらい特殊機にも関わらずブライト艦長が二号機を格納庫に置いておいた…とか考えるとちょっと熱いじゃないですか。

UC 版のリ・ガズィは本来赤色だったパーツが紫色に変更されていて、ややクールな印象になっています。また成型色もジェガン D 型に近い、ちょっとくすんだ感じに調整されています。

このユニコーン Ver. はプレミアムバンダイ限定で発売されたもの。元々の MG リ・ガズィは二十年近く前に発売された旧いキットですが、このユニコーン Ver. では成型色の変更だけでなく、全体的に可動軸の追加やプロポーションのブラッシュアップが施されており、半分別物に仕上がっています。私は既存の MG は組んだことがありませんが、本キットには旧ランナーもほぼそのまま同梱されていて差分が見て分かるようになっています。肩・手首・腰・太腿等に可動軸が追加されて現代のキットと遜色ない可動範囲を得ていることに加えて、上半身の外装は肩アーマー以外ほぼ新規。下半身は太腿の可動以外はほぼ変更ないようですが、上半身のリフレッシュのおかげであまり古くささを感じずに組み立てることができました。

旧 MG では下ぶくれでもっさい印象だった顔もキリッとシャープに作り直されています。逆シャア前半の主役機だけに以前からプラモを組んでみたい機体だったのですが、旧 MG の出来の悪さに今まで買う気が起きなかったという。これプレバン限定に閉じずに「MG リ・ガズィ Ver.1.5」とかいって一般販売しても良いのでは?と思える出来の良さ。

BWS(バックウェポンシステム)。複雑で高コストな Ζ 系の変形機構を簡略化するために生み出されたにも関わらず劇中では質量兵器代わりに使われたり「飾り」呼ばわりされたり、挙げ句の果てにはあまりコストダウンには繋がらなかったとして破棄されてしまった不遇のオプションパーツです。
改めて見ると基本的にはメタスが背中にしょってたものの流れを汲みながらも、G ファイターや G ディフェンサー的な意匠も見て取れるのが面白いデザイン。

しかしこれ、言ってしまえば「長距離移動用のプロペラントタンク付き追加装甲」に過ぎないので、見る角度を変えると中身スカスカです(笑。
まあこれ自体は無人機であり、リ・ガズィ本体が戦場に到着した時点で放棄される前提のものだからそれで良いのでしょうが。

というわけで本体と BWS を合体させてみました。
リ・ガズィ本体はちょっと関節を折りたたむ程度しか変形していないので、Ζ ガンダムのウェイブライダー形態と比べると全体的に長いし分厚い。「リファイン」とは言っているけど Ζ ガンダムとは別物という印象を受けます。

横から見ると頭が丸見えな中途半端さ。二時間の映画の途中で主役機を交代するからリ・ガズィのほうはあまり格好良くしすぎない、という方向性でデザインされたのでしょうか。

劇中では作画で誤魔化されていた部分もあってここまで大きく分厚い印象はありませんでしたが、立体物で見るとこの MS の非合理さがよく分かります。そりゃあ連邦軍の制式機としてリゼルのほうが採用されるわけだ…。

MS 単体で見るとけっこうカッコいいんですけどね。Ζ ガンダム後継機としての格好良さと、最終的にやられメカ扱いされてしまう弱っちさ(ジェガン同様の薄緑カラーなのがそれをよく表している)が同居する、宇宙世紀の中でもなかなか稀有な MS だと思います。私はその両面を再確認するためにこのキットを組み立てたのかもしれません(笑。

もう一回『逆シャア』観たくなってきちゃったなあ。

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