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WALKMAN A100 用「WM-101 風ケース」を作る

しばらく外出制限が続いていたせいで最近使えていなかったウォークマン 40 周年記念モデル「NW-A100TPS」を久しぶりにいじりました。

記念モデルを購入したものの、初代 TPS-L2 を象った限定ケースを使い潰すのはもったいないというわけで、通常版の純正ケースを別途購入して普段使いにしていました。
でもそれはそれでせっかく限定モデルを買ったのにつまらないよなあ…と思っていたところ、いつもお世話になっている e-Sony Shop テックスタッフさんが自分の好きな旧ウォークマンのデザインでケースを自作しているのを発見。

ウォークマン40周年記念イヤー! 手作りオリジナルケースを作ってみましたレポート【完結編】

そうそう、こういうのがやりたかったんですよ!初代ウォークマンリアルタイム世代でない私は、TPS-L2 にそこまで思い入れがあるわけではなく、むしろ自分の思い出のウォークマン風のケースが欲しかった。というわけで、私も真似してみました。

真似というか、テックスタッフさんでケースを作ったときの素材が少し余っているから貼り付け用のプリントまでは用意しますよ、という申し出をいただいたので、先日お店に行って受け取ってきました。
私が作りたかったケースは、小学生の頃に叔父から譲り受けて使っていた「WM-101」。1985 年発売で、カセットケースサイズのボディとのちにデファクトスタンダードとなるガム型充電池を採用した、この後のウォークマンの流れを作っていったモデルです。テックスタッフさんがこれのレッドモデル版を作成されていたので、そのデザインを流用して私が Photoshop でブラックモデルの版下を作成。細部は潰れてしまうので(そもそも WM-101 の外装はアルミヘアライン加工が施されているのが、布へのプリントだと表現できない)ディテールには目を瞑ります。

受け取ったプリントには、おまけとして二代目の「WM-2」のプリントもついてきました。

自作ケースに使う素材はエーワン「布プリ」に顔料インク系プリンタでデザインを印刷したもの、さらに下地として不織布タイプの接着芯を貼り込んであります。これを布専用接着剤を用いて純正ケースの上から貼り付けるわけです。

ソニー / NW-A100 シリーズ専用 ソフトケース CKS-NWA100 (ブラック)

新品未使用の純正ケースを加工してしまうのはちょっと気が引けるけど、ここは容赦なく手を入れていきます。

いきなり布プリを貼り付けるのではなく、まずはケースの加工から。WM-101 風にするために窓をくり抜く必要があるため、普通紙に印刷した型紙を両面テープでケースに仮止めし、窓の部分をデザインナイフと定規で切り抜いていきます。

窓の抜き作業が完了。ケースといっても厚紙でできているので、デザインナイフやカッターを使って簡単に切っていくことができます。

ここまでできたらケースの表面全体に布用ボンドを塗布し、布プリを丁寧に貼り付けていきます。細かい手順は上記テックスタッフさんのエントリー参照。
ボンドのはみ出しを防ぐためにマスキングをした方が良いのですが、私は適当なマスキングテープや養生テープが手元になかったのでメンディングテープで代用しました。

できるだけシワや気泡が出ないよう丁寧に作業して、ボンドが定着するまで数時間放置したら完成。

パッと見、なかなかいい感じじゃないですか?布へのインクジェットプリントだから真っ黒にはならずむしろグレーに近い色味になっちゃいましたが、個人的にはこの旧 WALKMAN ロゴがどーんと出ているだけで嬉しくなります。

背面にも一応ボリュームダイヤルやビスなどのディテールが入れてあります。

内側はこんな感じ。後付けで貼っているからどうしても舞台裏が見えてしまっていますが、使用中に見える場所じゃないからまあ良しとしましょう。
フラップの折り曲げ部分の内側にどうしてもシワが寄ってしまうのがちょっと難しかったです。ここはあらかじめ切れ込みを入れておいても良かったかも。

音楽再生中は、フラップに空けた窓からご覧の通りカセットテープのアニメーションが表示されます。三十年前に WM-101 で再生してたときの感覚が甦ってきました!

ただ一点問題があって、NW-A100 と WM-101 のデザインの違いから、WM-101 デザインの布プリはこのケースの本来の天地とは逆向きに貼り付けられています。つまり、このフラップにプリントされている SONY ロゴとフラップを開けたときの本体の SONY ロゴの向きが逆。かつ、このテープ走行アニメーションの上下も本物の WM-101 とは逆(笑。まあ、雰囲気が出ているから十分ではあります。

これを避けるには布プリに印刷するデザインの天地をひっくり返してやるのが良いのですが、そうするとこのケースの背表紙のところに WM-101 の操作ボタンが印刷されることになります。WM-101 の操作ボタンに相当する位置に NW-A100 の実際の操作ボタンが来る今のデザインのほうが理に適っているわけで、天地逆ではあるけれど私としてはこれで良し。

完全に懐古趣味ではありますが、この旧い WALKMAN ロゴを見ていると今よりも一曲一曲の音楽を大事に聴いていたあの頃の気持ちを思い出します。ストリーミングでどんどん新しい音楽に出会っていくのも刺激的だけど、それぞれの楽曲を暗記してしまうほどじっくり聴き込んでいたあの時代の音楽との向き合い方も楽しかったし、だからこそ新しい音楽に触れたときの感動もひとしおだったよなあ。

一週間後にはもうウォークマンも 41 周年。40 周年にギリギリ間に合いました。
気に入ったのでしばらくはこのケースをメインに使っていこうと思います。気が向いたら WM-2 風ケースの方も作ろうかと。

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