ジム等でのトレーニング用に使っている TWS イヤホン WF-SP800N ですが、最近使おうと思ってケースから取り出したら充電されていなかった、という症状が頻発するようになっていました。
充電ケース側のバッテリーは十分に残っているし、イヤホンをケースにセットするときにちゃんとはまってなかったかとも思ったのですがマグネットで自動的に適切な位置にセットされる仕組みだからそんなこともまずないし、どういうことだろうと思ってケース内部を見てみたら瞬間的に理解しました。
端子付近に緑青のようなものが発生していて、接点の一部にもこびりついています。イヤホンについた汗によって酸化銅、あるいは塩化銅が発生したということですかね。これでは充電されなくなるはずです。
構造が同様な WF-1000XM4 の方は特にこんな状態にはなっていないので、やはり汗にまみれる使い方をしている方が問題が起きやすいのでしょう。
普通にティッシュペーパーや綿棒で掃除しようとしてみたのですが、こびりついていて取れない。かといって水で濡らすのも抵抗あるし、久しぶりにこれを引っ張り出してきてみました。
サンハヤト / ニューポリコールキング 接点復活王 PJR-L15
以前 MMCX コネクターの接触不良対策のために買ったものが全然使いきれずに残っていたのでした。
この接点復活材は導電性のある油脂で、接点にこれを塗ることで防錆と潤滑効果を付与するもの。基本的にはスライドスイッチ向けのようですが、こういう腐食しやすい電気接点にも効果が期待できるはずです。
この接点復活材を使って水(油)拭きするつもりで、たっぷりめに塗り付けた上で綿棒で掃除していきます。乾拭きでは取れなかった汚れがきれいに落ちていくのが面白い。
汚れが落ちた後も油分を完全に拭き取りきらない程度に残しておけば、オイルが被膜となって汗や埃から端子を守ってくれるはず。
イヤホン側の端子にも酸化膜っぽいのができていたので、同様に掃除していきます。
オイルの残材がイヤホン使用時に皮膚につく可能性がありますが、あくまで合成油ベースなので健康被害とかは大丈夫でしょう(たぶん…)。
接点復活材で掃除した後は以前のようにちゃんと充電できるようになりました。既に二週間くらい使ってみていますが、今のところ再発はしていません。
とはいえ使っているうちにまた腐食してくる可能性はあるので、定期的に掃除・被膜してやろうと思います。それと日々の使用後にケースにしまう前にちゃんと拭いてやることも大事ですね…。
コメント