スポンサーリンク

佐藤琢磨がインディ 500 で二度目の勝利!

佐藤琢磨、2度目のインディ500制覇を達成! ディクソンとの息詰まる接近戦は劇的決着で幕
第104回インディ500の決勝レースが行なわれ、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が通算2度目のインディ500制覇を成し遂げた。

佐藤琢磨がまたやってくれました。3 年前に続き、世界三大レースのひとつに挙げられるインディ 500 で二度目の優勝。前回も日本人はおろかアジア人として初めてインディ 500 を制覇したわけですが、今年は日本人初のフロントロウ獲得からの優勝。
前回の優勝はトップチームの一角であるアンドレッティからの参戦で、総合力的にも「なんかいけそう」という期待感はありましたが、現在の所属であるレイホール(RLL)は決して強豪とは言えません。しかしこのインディ 500 ではプラクティスから一貫した速さがあり、予選では 3 番手獲得とということで「もしかして」と思わせるものはありました。まあ琢磨はかつて一度このチームに所属し 2012 年のインディ 500 ではファイナルラップまで優勝を争っていた実績もあるので、うまくハマれば速いのは事実だと思います。

佐藤琢磨

私は生中継の GAORA は契約していないので朝ニュースで結果を知り、夜に NHK BS1 の録画中継で観戦しました。レースディスタンスの過半をチップ・ガナッシのスコット・ディクソンがリードし、琢磨は中盤まではずっと 3~5 位につけて上位を狙う展開。ピットイン時に A. ロッシと軽く接触したときにはレース結果を知っていても「これはダメか」と一瞬頭を抱えてしまいましたが(笑)これは大事には至らず。
150 周目を過ぎたあたりから攻めに転じ、157 周目にディクソンをオーバーテイク!その後テールトゥノーズのデッドヒートやピット競争など最終盤までしのぎを削るレースになりましたが、残り 5 周で琢磨のチームメイトであるピゴットがクラッシュを演じ、イエローコーションが出たままチェッカー。

前回の初制覇時もかつて三度のインディ 500 優勝経験を誇るエリオ・カストロネベスとの直接対決を制しての勝利でしたが、今回も現役最強と言われるスコット・ディクソンと真正面から競り合っての勝利。いずれもモータースポーツ史に残る好レースだったと言えます。また琢磨のレースは “No Attack, No Chance” という彼の信念のとおり F1 時代から少し無謀に攻めすぎた結果失敗してしまうことも多かったですが、今回のレースでは実によく状況を見極め、仕掛けるべきタイミングまで抑えていました。もしかすると最初から残り 50 周を切ったタイミングが勝負どころという目算があったのではないでしょうか。終盤はもう 1 秒以内のデッドヒートでしたが、ディクソンが仕掛けてきてもよく耐えきりました。最後のコーションがもし赤旗リスタートだったらまた結果は違ったかもしれませんが、そういう意味では琢磨は運にも恵まれていたと言えます。

本当にいいレースでした。私はオーバルレースはあまり好みではないのですが、近年の序列が固定化している F1 に比べれば誰が勝つか判らない面白さはあるし、超高速域でちょっとコントロールを失っただけでクラッシュしてしまう難しさも含めれば、もしかすると今はインディのほうが見応えはあるのかもしれません。

とにかくおめでとう!今シーズンの残りのレースはもちろんのこと、来年以降の三度目の制覇にも引き続き期待しています。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました