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キヤノンの RF 撒き餌レンズ

キヤノンが RF マウントの新レンズ 2 本を発表しました。

キヤノン、小型の単焦点レンズ「RF50mm F1.8 STM」。税別2.6万円 – デジカメ Watch

50mm F1.8 と 70-200mm F4L という、ともにド定番レンズ。大三元(F2.8 ズーム)や 50mm/85mm F1.2L というフラッグシップレンズが出揃ったら次はこの 2 本というのは王道のロードマップと言えます。50mm F1/8、70-200mm F4L は EF マウントでも最もユーザーの多いレンズ群だったはずで、これを待っていた人も多いのではないでしょうか。

RF50mm F1.8 STM は EF50mm F1.8 STM の「小型軽量で安い」というポジショニングをそのまま RF マウント化したようなレンズです。レンズ構成も EF マウント版によく似ていて、ショートフランジ対応に伴う画質の最適化は施されていそうですが基本的にはキープコンセプト。もともと 1 万円でお釣りが来た EF50mm F1.8 II からすると 2 万円台中盤という価格はちょっと高くなりましたが、それでも RF 版撒き餌レンズであることに変わりなく。
ただこのレンズについては魅力は価格以上にコンパクトさにあると言って良いでしょう。フルサイズミラーレス対応の 50mm F1.8 付近のレンズとしては競合比で群を抜いて小さく、準パンケーキレンズと言えそうなサイズ感。EOS RP にこのレンズをつけっぱなしにして歩いてみたいと思わせるものがあります。少し前にも一度書いたとおり、RF マウントになってからのキヤノンのレンズラインアップはメリハリがあり、個人的にはフルサイズミラーレス用レンズの中ではキヤノンが最も面白いと感じています。

キヤノンの RF 超望遠レンズに関する一考察
今日は某氏とキヤノンの RF 超望遠レンズ群(RF800mm F11 IS STM、RF600mm F11 IS STM)のスペックについて議論していました。話の内容は「あのレンズのスペックどうなってんの?」というものでしたが、それについて...

今回の RF50mm F1.8 STM はそんなキヤノンの RF レンズの中でも象徴的な一本と言えそうです。このレンズと EOS RP を合わせて 15~16 万円ってところかあ…。

キヤノン、F4標準ズーム並みに小型化した「RF70-200mm F4 L IS USM」 – デジカメ Watch

望遠ズームレンズの定番 70-200/F4L の RF マウント版。先行していた 70-200/F2.8L 同様の繰り出し型ズーム式とすることで、ワイド端でのレンズ全長が EF70-200/F4L の 2/3。標準ズームである RF24-105/F4L の全長とほぼ同じとも言えるわけで、従来よりももっと気軽に持ち出せる望遠ズームになりました。先述の RF50/F1.8 も含めてキヤノンが RF レンズ群での小型化への注力度合いには目を見張るものがありますね。これはおそらく「フルサイズミラーレスと言ったってボディだけ小さくてもレンズの大きさはレフ機時代と大差ない、むしろ画質偏重で重厚長大化が進んでいる」という懸念に対するキヤノンなりの回答なのでしょう。もしかすると、いくら画質が良くたって持ち出される機会が少なければカメラはその役割をスマホに奪われるだけという危機感が裏にあるのかもしれません。

私は最近はもう EOS(5D3/7D2)を使う機会も激減してほぼ α ばかりになっていますが、レンズに関して言えば EOS R のほうが自分の好みに合っているような気がしてきています。また複数マウントを維持するのはもうキツいけど、試しに EOS RP+RF50/F1.8 でも買ってみようかなあ…?

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