久しぶりに川越のオフロードヴィレッジにて全日本モトクロス選手権 2020 の最終戦を観戦・撮影してきました。
前回行ったのが去年の 5 月だから一年半ぶりのモトクロス。今シーズンは COVID-19 の影響で日程が大幅に変更され、全 6 戦での開催となりました。私も本格的なスポーツ撮影は随分久しぶりで楽しみにしていました。今回は今後の動体撮影装備を改めて考えるためにあえて α7 III+FE 70-200/F4G のみで撮影。正直なところ望遠はもう少し欲しかったですね。
私がモトクロスを観戦するようになってかれこれ 5 年、全日本の顔ぶれも随分変わりました。以前は IA2 クラスを走っていたライダーが IA1 クラスで優勝争いをするレベルに育っていたり、一方で引退する選手もいたりして、スポーツの世界の入れ替わりの激しさを感じます。しかし当時からずっと見てきたホンダの成田亮選手が今季限りでの引退を発表していたところ、今月に入って傷害事件を起こしてそのまま参戦中止…というのはあまりにも残念。
久しぶりすぎて最初のうちはちょっと手こずりましたが、機材の力で何とかなりました。
モトクロスの立体的な動きはやはりモータースポーツの中でも特に難しい。でもその分うまく撮れたときの嬉しさはひとしおですね。
Twitter で何人かプロ級のモトクロスフォトグラファーの方をフォローしていることもあり、時々流れてくるモトクロス写真を見ながら「次はこう撮ってみたい」というイメージがいくつかありました。他の大規模レースイベントと違って場所取りが自由だからいろんな場所から多彩な構図が試せるのも楽しい。まあ、全日本クラスになるとさすがに混んでいて、撮影に良い場所を確保するのはけっこう大変ではありますが。次の機会には踏み台持参しようかなあ。
私のような素人でも速いライダーは乗り方が違うのが見て分かります。まさに人馬一体という感じで動き方が自然だし、勢いを殺さない。写真的にも絵になるので、つい速いライダーばかり追いかけてしまいますね。
IA1 ヒート 1 は事前の下馬評をひっくり返して、ヤマハの星野選手が優勝。嬉しさが伝わってくるガッツポーズです。
今日のレースは全体的に優勝争いに限らずあちこちで抜きつ抜かれつがあって、見ていて面白かった。
モトクロスはコースコンディションが毎ラップ変わるので同じライダーを追っかけていてもラップごとに走り方が少しずつ違っていることに気づきます。抜きどころも抜き方もその状況に応じて、ライダーの判断力とクリエイティビティが試される感じ。例えば近年の F1 だと斬新なオーバーテイクを見られる場面なんて限られているので、そういうのを見慣れていると非常に新鮮。
IA2 はヒート 1・2 ともに横山選手が圧勝。というか今シーズンは開幕戦のヒート 1 以外全て横山選手が勝っているというから圧倒的です。走り方が派手でただでさえ目を引く上に速い。私は IA2 ではこのゼッケン #1 ばかり追いかけていました。
IA1 ヒート 2 はホンダの山本鯨選手が優勝。そして昨年に続いて二年連続の年間チャンピオンです。ヒート 1 では転倒したライダーを避けようとして前車に接触→転倒してからペースが上がりませんでしたが、ヒート 2 はスタートから一度もポジションを譲らずの完勝。途中カワサキの小方選手に詰め寄られる場面もありましたが、終盤の引き離しぶりを見ると中盤は少し余力を残していたようにも見えました。
写真は今日一日だけで 3,500 枚ほど(もちろん連写した枚数を含む)撮ってきてしまったのでまだ整理が追いついていません(汗)。後日追加分を掲載する予定です。
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