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横浜中華街 南粤美食 その 3

「中華釜飯、いただきます」

前回同様横浜ガンダムを見に来たらここで食べて帰らないわけにはいかないでしょうというわけで、『孤独のグルメ Season8』第 1 話に登場した中華街の南粤美食へと三たびやって来ました。もうね、横浜に行くことを決めたときからここでまた食べられることが楽しみで楽しみで(笑

しかしちょっと出遅れて正午過ぎにお店に到着したところ、店先にはもう二十人以上の大行列。でももう俺の腹は完全に中華釜飯だ、ここにきて別の店で中華を食べるなんて選択肢はあり得ない。というわけで意を決して並びます…が、なんと最終的に入店できたのは二時間後。夏に来たときとは中華街自体の人出のレベルが違いました。

南粤美食

究極に空腹になった状態でようやく入店。今回は念願叶って一階のカウンター席に通されました。ゴロー席ではなかったけど、一度ここで食べたいと思っていたんですよね。

店内の雰囲気も俺好み。一人飯によさげなカウンター。
こういう中華料理屋で店主が中華鍋をジャッジャッとやってどんどん料理が出来上がっていくさまを眺めるの、好きなんだよな。

飲み物はウーロン茶。
寒空の下二時間突っ立っていて芯まで冷えたから、珍しくホットウーロンにしてしまった。でもおかげで暖まる。指先の冷えと体幹の冷えが同時に解消されていくのを実感します。

料理は特大車エビのチリソースから。最初に来たときにはマヨネーズにしたから、今回は王道のエビチリを食べてみたかった。
改めてこのエビ、「特大」というだけあってホントにデカい。これを独り占めできる喜び。

おっほっほ、エビ、ぷりっぷり。しかも出来たてで口の中が火傷しそうなほどアッツアツ。
チリソースは最初ほんのり甘味を感じて、後から刺激が追っかけてくる。その後にエビの風味が口の中に広がって、これは口福。エビの弾力を楽しみながら、ソースの一滴まで残さず平らげてしまううまさ。

続いて香港海老雲呑。暖まりたくて何か汁物が欲しかったけど、この後釜飯を食べることを考えてワンタン麺じゃなくてスープにしました。
ワンタン麺とスープは同価格で、スープの方は麺が入らない代わりにワンタンが二個増量になるお得感。

エビチリとワンタンでエビがダブることは承知の上で、あえてダブらせにいく価値があるほどこの店のエビはおいしい。

このワンタン、ズッシリ重い系のかなり上位機種。
さっきのエビチリに負けないプリプリ感がありつつ、こちらはエビそのもののうまさがさらに強調される食べ応えの強さ。
ワンタンって漢字で「雲を呑む」と書くが、これは雲を咀嚼するワンタンだ。

そしてこのスープ。スッキリ系でしみじみうまい。冷えた身体だけでなく心まで温めてくれるかのようだ。

そして目の前では、私が頼んだのを含む中華釜飯が出番を待っている。その上に無造作に積み上げられたアヒルもうまそうすぎる。

早く来い、早く来い…!

来た来た。
今回頼んだのは「腊味三宝煲仔飯」。初めて見たメニューだけど、「三つの宝」が入った煲仔飯だよ?これがうまくないはずがなかろう。

蓋を開けてみると、そこに入っていたのはアヒルと干し肉、それに腸詰めでした。この店の三大うまみ素材が全部入った贅沢な釜飯!これは確かに「三宝」を名乗るに相応しい。

おぉ…なんじゃこりゃあ。
塩気のあるアヒル、それからそれぞれ種類の違ううまみが凝縮された干し肉と腸詰め。これらのうまみを受け止めた米。どれもこれもうまい。もう小皿に取り分ける暇ももったいない、このまま釜からスプーンで直接かっ喰らいたい。それくらい食欲を際限なく引き出してくる感覚。

食えば食うほど好きになっていく。この飯なら 100 合ぐらいイケル。

二時間待たされたけどその価値はあったし、そのおかげで空腹が増幅されてさらにおいしく感じられた。
お会計のついでに店員さんと少し話したところ、この「腊味三宝煲仔飯」はまさにこの日から追加された新メニューだったとのこと。それを確信を持って一発で掘り当てた自分を誉めたい。

今回もごちそうさまでした。
きっとまた食べに来ます。

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