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神奈川県横浜中華街の中華釜飯と海老雲呑麺

「この景色…猛烈に、腹が、減ってきた!」

横浜中華街

Season8 も既に第 3 話まで放送された『孤独のグルメ』。先日は第 1 話の放送直後に間食パートのみ先行して巡礼してきましたが、今回は神奈川組の方々をお誘いして本編の聖地巡礼に行ってきました。

昼間の横浜中華街も賑やかで楽しいけど、ネオンサインやライトアップで彩られた夜の中華街もまた食欲をそそる。しかしこれだけ中華料理ばかりじゃ、目がチカチカして狙いが全然定まらない。

南粤美食

南粤美食

東門から入ってメインストリート…には敢えて進まず、右に逸れたところにあるのが今回の目的地。「中華街の外れ」とでも表現したくなる立地で劇中でもゴローちゃんが店を決めかねて中華街を出てしまいそうになったところでここを見つける描写がありました。
が、店先は今はこの行列。ピーク時には角を曲がって反対側のすしざんまいの方まで列が伸びているようで驚きます。まあ待望の新シーズン初回、しかも都心からアクセスが良い聖地なら、こうなるな。

我々は放送前から予約を取ってあったので、大行列を尻目に入店。なお今からの予約はコース料理での予約が必須になるようです。

南粤美食

通されたのはゴローちゃんのカウンター席ではなく、二階のテーブル席でした。人数が多い場合は自動的に二階席になる模様。まあ一階は狭いからなあ。

メニューはいろいろあるけど、既にいくつかのメニューが既に品切れとのこと。そりゃあこの大行列が昼から続いていたらそうなるよなあ…五郎’s セレクションの一つでもある「アヒルのパリパリ揚げ」がなかったのが悔やまれる。これは行列が落ち着いた頃に改めて食べに来るしかないか。
なお混雑のためか料理の注文は初回のみで追加不可。これは難しい…自分たちの腹具合と相談しながら完璧なメニューを一発で組み立てるしかないのか。これなら確かにコース予約のほうが合理的かもしれない。

南粤美食

混んでて料理は時間がかかりそうだったので、まずはビールで乾杯。中華らしく青島ビールとかもあったけど、先日タイで薄いビールをたくさん飲んできたところなので、ここは日本の生ビールから始めたい。そういえば劇中でもハマの大魔神が生ビールと一緒にアヒルを堪能していたっけ。

南粤美食

最初に出てきたのは「アヒルの醤油煮」。パリパリ揚げは売り切れだったけど、醤油煮はありました。

間近で見るとすごい、食欲をかきむしりたくなる美しき飴色。
部位によって味が全然違う。骨っぽいところは食べにくいけどうまみが強くてうまい。胸肉っぽいところはやや淡泊だけど、この醤油だれを染み込ませて食べるとおいしいアルヨ。

これだけで本日の中華勝負、ほぼ勝利確定。

南粤美食

続いて香港海老雲呑麺。
いきなり麺から出てきますかとは思ったけど、こう混んでるからにはあまり無理も言ってられません。

大ぶりのワンタンの存在感、半端なし。
こんな強力なエビのワンタン、食べたことがない。

南粤美食

そして、この麺。中華流の細麺なのにしっかり噛み応えがあって、めちゃくちゃ好み。柳麺にもアルデンテの概念があったとは。
透明なスープも見た目以上のうまみがあり、飲み干さずにいられない。ワンタンから麺、スープに至るまで完璧な一杯。

南粤美食

特大車エビのマヨネーズ味。さっきのワンタン以上に大ぶりなエビの大迫力。
ここはあえてエビにエビをダブらせていく、エビ系のダブル喰い。

本日のおすすめは伊達じゃない、ぷりっっっっっっぷりのエビの食べ応え。
劇的にハオツーですよ。

南粤美食

そうきたならビールじゃなくて中国酒が欲しくなってくるじゃないですか。
これはもう、久住さんも飲んでいたこぼれ紹興酒をいただきます。

受け皿まで溢れそうなほどなみなみの紹興酒。持ち上げるわけにもいかず、口から迎えに行くしかありません。
酒飲み鳥になってしまうこの瞬間。

南粤美食

ここでついに本命登場、腸詰め干し肉貝柱釜飯。
中華釜飯は中国語では煲仔飯(ポウチャイファン)というようだけど、私は以前茗荷谷の聖地で食べたことがあってアレもめちゃくちゃおいしかった。本場中華街で食べられるなら絶対うまいに違いないと思い、放送前から楽しみにしていたのでした。

女将さんが目の前でかき混ぜてくれるのを見届けたら、いただきます。

南粤美食

く~っ、これはたまらん。和食の釜飯とは全然違う。

腸詰め、干し肉、貝柱、それぞれ異なるうまみが渾然一体となっている。
それぞれの具もおいしいけど、これらのうまみを全て受け止めた米のおいしさがまた!

日本人的には魚の干物には慣れているけど、干し肉って普段あまり口にする機会がないからなあ。中華腸詰めもしかり。
うまみがギュギュッと凝縮された感じ、日常的に食べる肉とは全然違う。

あまりのうまさに、俺の頭の中で春節の爆竹が破裂しまくっている。

南粤美食

最後に出てきたのは「えびみそ味の空心菜と牛肉炒め」。これは序盤に欲しかった気もするけど、えびみその濃い味と牛肉のパンチはむしろメイン料理に相応しかった。
えびみそって本当にうまいですよね…そこらの町中華では巡り合うことが少ない味だけに、特別感が強い。

えびみそと牛肉のうまみが空心菜にしみわたり、食うほどに疲れが吹っ飛んでいくようだ。
まさに医食同源、中華の底力。

南粤美食

は~、期待通り最初から最後までおいしかった、大満足。
数え切れないほど店がある横浜中華街の中で、この店に出合えたことに感謝したい。

今回食べなかったメニューの中にも気になるのがたくさんあったんだよなあ。
アヒルのパリパリ揚げを筆頭に、丸鶏、名古屋コーチン釜飯、オーソドックスに炒飯も食べてみたい。やはりここは改めて来るしかないか。

もう一度食べに来れることを楽しみにしています。
ごちそうさまでした。

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