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横浜ガンダムに向いたカメラ side.B

昨日見に行った横浜ガンダムで、カメラを使っていろいろ実験していました。GUNDAM-DOCK TOWER での円偏光フィルターの効果確認もさることながら、手元にある動画撮影のうちガンダムの撮影に最適なのはどれか?もチェックしておきたかったのです。きっかけはこちらのエントリー。

横浜ガンダムに向いたカメラ | クマデジタル
本職による編集を見てたら同じ素材を持ってる自分も再編集したくなって、しこしこやっていたのですが、腰を据えてやってみると使った3種類のカメラの画質差が意外と気になってしまいまして。 なかなか同じ被写体を3種の毛色の違うビデオカメラで撮影するこ

私がちょっと羨ましいと思っていた ivis HF G40 よりも EOS R のほうが良いですか。まあ私も(ivis よりもっと古いけど)先日ハンディカム HDR-CX520V で撮ってみて、今見ると画質的に厳しいなあとちょっと思っていたんですよね。というわけで、昨日は Xperia 5 II+DJI OM 4 に加えて α7 III でもガンダム起動実験演出の動画を撮影してきたのでした。

以下、それぞれのカメラで撮影した動画(再掲含む)を見比べてみましょう。

■Handycam HDR-CX520V (ビデオカメラ)

この日は曇りで撮影したのも確か 16:00 の回だったから光量が少なかったというのを差し引いて考える必要がありますが、それにしたって物足りない画質です。元々フル HD にしては解像感が足りないけどホームビデオならこんなものか…と思っていたのですが、最近の高画質動画を見慣れた目で、かつ自宅の 4K モニターで見ると輪郭が甘いし色乗りも薄くてちょっと残念な気持ちになります。空間光学式が出てくる前の時点では最強レベルだった手ブレ補正も、ロール方向のブレにはあまり効いていません。
とはいえこの十年あまり主に子どものイベント撮影に愛用してきたビデオカメラなので、自分としてはこれがベースライン。

■Xperia 5 II+DJI OM 4 (スマートフォン)

画質比較に使うなら横位置で撮っておくべきでしたかね…。

ハンディカムと違って快晴の昼間という好条件下ではありますが、解像感・色乗り・コントラストともに CX520V とは比較にならないレベル。知らずに「最新の 4K カムコーダーで撮った」と言われたら信じてしまいそうなほどシャープです。
OM 4 の手ブレ補正も素晴らしくて、ブレが皆無とは言わないけど手持ちとは思えない安定感があります。ジンバルが常に水平を保とうとしてくれるため、ロール方向のブレもほぼ発生していません。

ただし Xperia 5 II は 16/24/70mm 相当の三眼カメラ搭載(各カメラ間の焦点域はデジタルズームで補完)、かついずれも 1,220 万画素しかないため 4K ムービーで画質が保てるのはせいぜい各カメラで 1.2 倍ズーム(16-19mm/24-28mm/70-84mm)の領域のみで、それ以外の焦点域では解像感が保てなくなる計算。35-50mm くらいの画角って動画でもけっこう多用するだけに、4K でここが使えないのはちょっと痛い。
また望遠カメラで撮った動画を見ても分かるとおり、70mm カメラの画質は 24mm に比べると一段劣る印象があるため、望遠動画もちょっと使いづらい。

2K で良ければ話はまた違ってくるんですけどね。とはいえ 4K でも 24-28mm 前後であればジンバルと組み合わせることでかなり高画質な画を撮ることができ、また横浜ガンダム的にはこのくらいの画角が使いやすいので、けっこうお勧めのセットです。

■α7 III+Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS (ミラーレス一眼カメラ)

さすがフルサイズセンサー搭載だけあって画質は文句なし。冒頭に(おそらくロール方向の手ブレが原因と思われる)ローリングシャッター歪みが出てしまっていますが、それ以外は特に破綻もないように見えます。画質的には Xperia 5 II もかなり健闘していますが、ダイナミックレンジの広さと色乗りは α7 III が上を行っています。こればかりはセンサー性能の差がもろに出るところですからね。

しかし手ブレ補正だけはいかんともしがたい。三脚/一脚を使わずにこのブレを抑えるにはカメラスタビライザーが必要になりますが、スマホジンバルならまだしも一眼カメラ用のスタビライザーがこの横浜ガンダムで使用許可されるかはちょっと微妙なところ(ハンディサイズのグリップアタッチメントを除き、一脚・三脚・自撮り棒等の補助機材の使用は禁止されている)なので、ガンダムを撮影するならば気合いで手ブレを抑えるしかなさそうです。

…という感じでした。
私は基本スチル派ですが、最近は動画で撮っておきたいようなイベントも増えてきています。今回の結果を見るとスマホ+ジンバルの機動力と安定性が光っていて、一脚や三脚が使えるシチュエーションならミラーレスを併用するのが良さそうです。ハンディカムは画質的にはもう厳しいですが、外部マイクがつけられる利点があるからまだまだ子どもの学校や習い事のイベント(音楽関係が多い)では活躍してもらうことになります。それもミラーレスに外部マイクを追加すれば済んでしまう話だし、ちょっと物色してみようかと考え中。

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