購入から二ヶ月、丁寧に組み立ててきた MGEX ユニコーンガンダムがついに完成しました。
MGEX 1/100 RX-0 ユニコーンガンダム Ver.Ka
今まで買ったガンプラの中で最高額のキットということもあり、スピードよりも仕上がり重視で組み立てました。まあ素組み+トップコートですけどね。
ユニコーンモードの時点で、プロポーションが旧 MG とは随分違っていることに気がつきます。全体的にガッシリ体型になり、それぞれのパーツも一回り大きくなりました。旧 MG は全体的に痩せっぽちで、頭身の上がるデストロイモードだとバランスが悪い印象がありましたが、MGEX はマッチョ体型。これなら Hi-ν ガンダム→シナンジュと繋がってきた開発の系譜に連なる MS と言われても納得できます。
近年のガンダムはデザイン時点で CG ベースだから立体化も CG 準拠なんだろうし、プロポーションはそれほどいじりようがないのかなと思っていたのですが、けっこう変わるものですね。アニメ版の印象に近いのですが、小説→アニメの間で若干リファインされたりしたのでしょうか。
それにしても『機動戦士ガンダム UC』小説の発表から 13 年、旧 MG ユニコーンガンダム Ver.Ka の発売から 12 年が経過しているんですね…ユニコーンなんて最近のガンダム作品だと思っていたのに、これはもう刻の涙を見るしかありません。
キットに付属する MS ケージ。実は、PG 級サイズの商品カートンの半分はこのケージとスタンド関連が占めています。このケージを見ると今はむしろ横浜ガンダムのほうを連想してしまいますね。
ちなみにユニコーン本体は Mr.HOBBY プレミアムトップコートの半光沢、ケージとスタンドはつや消しで仕上げました。微妙な質感の違いがリアリティに繋がって、この選択は正解でした。
アニメではユニコーンガンダムの初回起動はこのケージの中でした。
このキットの発光ギミックはユニコーンモード時にはアイセンサーのみ光るモードが存在するので、episode 1 クライマックスの起動シーンもバッチリ再現できます。
ユニコーンモード時にもサイコフレームを発光させられるので、サイコフレームが何かに反応して NT-D が発動しようとしている状態を作ることもできます。
この状態、なにげにデストロイモード自体よりもカッコイイと思います。
このキットの作り的には、この「装甲の隙間からサイコフレームの光が漏れている」状態を再現するためにユニコーンモード時に気にならない程度の装甲の隙間をあえて作った設計になっているようにも見えます。なかなか芸が細かい。
ツノはユニコーンモード用(閉)とデストロイモード用(開閉可)の二種類が付属。デストロイモード用のツノはある程度ピッチリと閉じることができますが、1/100 というスケールに対して太さがあるせいで残念ながらシャープな一本ヅノ感はありません。ユニコーンモードでディスプレイする際は専用のツノに差し替えた方が良いでしょう。
デストロイモード。ガッシリしたプロポーションになったことで変身後も脚が長すぎる印象はなく、格好良く決まっています。
ユニコーンは歴代ガンダムの中で最も白い機体ですが、面が多いデザインが陰影を生み出すおかげで見た目の間延び感がないのが良い。『逆シャア』の MS デザインラインからちょっと飛びすぎだろとは思いますが(笑
ユニコーンに内蔵しているフレキシブル LED シートは発光がムラになるようなこともあまりなく、なかなか秀逸。
しかしコネクターの接触がシビアだったり、LED のくせに電池の消費がやたら激しかったり、やっぱりバンダイは電気モノが苦手なんだなあ…と思います。高価なキットなんだしもうちょっとやりようはあったんじゃないかと。
ツノはキットにもシール(黄色・金色の選択式)が付属していますが、安っぽくなりそうだったので以前紹介したマッキーペイントマーカーで塗装してみました。これ、適当に塗っても乾燥するとムラが消えてキレイに仕上がりやすいのでオススメです。色はアニメだと黄色で表現されていますが、同型機のバンシィやフェネクスのツノは金色だし、お台場ユニコーン立像のツノも金色だったし、ということでゴールドで塗装。
またデストロイモード時にせり上がってくる肩部センサーの白丸もマッキーペイントマーカーで塗りました。
シールドは腕部に装備した際には腕に仕込まれた LED の光を受けて光ります。しかし NT-D の赤い光は輝度があまり高くないせいか、シールドの発光は弱め。
今まではお台場の立像を見るか PG を買うかくらいしか選択肢のなかった「光るユニコーンガンダム」が 1/100 スケールで自分のものとして楽しめるのは嬉しいですね。
しかも半固定展示なお台場ユニコーンよりもいろんなポーズを取らせられるし。
episode 1 のラスト、ガンダムに「変身」してクシャトリヤに襲いかかるシーンの再現。旧 MG は直立以外の姿勢を取らせるのがなかなか難しかったですが、MGEX は電飾を内蔵しながらも可動域が広がっていて、12 年の進化を感じます。
デストロイモードは重火器よりもビームサーベル/ビームトンファーが似合う。NT-D の高速起動を活かして接近戦を仕掛けるイメージがあります。物語序盤の「敵を認識したら容赦なく襲いかかる、制御不能な MS」という雰囲気にこの赤い発光がよく似合う。
そして覚醒モード(緑発光)。赤よりも LED の輝度が高いのか、非常に明るい。サイコフレームの真の性能を引き出している感が伝わってくる光り方です。
LED の輝度が高いから、シールドも赤発光のときよりもよく光る。
LED ユニットはボタンを押すごとにユニコーンモード(アイセンサーのみ発光)→デストロイモード(赤発光)→覚醒モード(緑発光)→赤/緑の交互発光が入れ替わります。いろいろポーズを取らせて光を変えて遊んでいるだけでどんどん時間が過ぎていきます(笑
episode 7 クライマックスのサイコフィールド展開シーン。やはり覚醒モードのユニコーンガンダムは武器を持って戦うシーンよりも丸腰で守るために戦っているシーンやビスト神拳(徒手空拳)で戦うシーンの印象が強い。
そして「ただのシールドが、あんな…!」なシールドファンネル。ちゃんと三枚のシールドを連結して浮遊させるスタンドがついていて、さらに光らせることができます(緑発光のみ)。
バーニアも何もついていないのに飛び回ってバナージとユニコーンを守ってくれるシールドかわいいよシールド。
当然これもできるわけです。
しかしこのシーンが再現できるとなると、もし今後 MGEX バンシィが発売されたら一緒に並べてインダストリアル 7 を守らせたくなっちゃうじゃないですか(;´Д`)。
今まで組み立ててきたガンプラの中で最も丁寧に作ったキットかもしれません。高価だけどユニコーンガンダムの決定版といえるプロポーションだし、(作りはちょっと微妙だけど)電飾は楽しいし、価格なりの満足感はありました。しばらく机の上に飾って愛でようと思います。
コメント
[…] 私は最近、長距離移動中の供にドリキンさんのPodcast「backspace.fm」のアーカイブを聴いていることが多いですが、あれも構成に相当時間を費やしている気がするんですよね。また話を聞いているとドリキンさん自身、ほかのPodcastを聴いたり Youtuber のビデオをチェックされたりしているので、それらメディアへの情報の出し入れにどれだけ時間を費やしてるんだ?と不思議にもなりますが、それは地頭のいい人に共通する特徴なんですよね。彼らは単位時間にこなす仕事量がすごいんですよ。私のリアル友人ではBさんとかもそうですけどね。 […]