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新 VAIO Z を見てきました

先日発表されたばかりの新 VAIO Z がもう展示されているということで、ソニーストア銀座へと見に行ってきました。

VAIO / VAIO Z VJZ1411icon

VAIO Z

VAIO Z といってもスタイルは 14inch サイズの標準的なクラムシェル PC なので、開いて正面から見ると SX14 と印象は大きく変わりません。なので人だかりができているとかいうこともなく、興味を持ってわざわざここまで来た人がじっくり触ってみているという感じでした。この状態で他機種と最も大きな違いは VAIO 株式会社になってから 6 年半変わらなかったデフォルト壁紙がようやく刷新された点ではないでしょうか。前のやつも飽きの来ない感じで良かったけど、仕事用 PC として毎日見ているとそろそろ変えても良いんじゃないかとは思っていました。

そんな感じで一見 SX14 の ALL BLACK EDITION と似ているけど、近づいて見てみると薄さ感はこちらのほうが一段上だし、キーボード/パームレストの質感も随分変わっていることに気づきます。

VAIO Z

展示機のキーボードは隠し刻印(低コントラストな印字ながらバックライトを光らせると見えるタイプ)でした。私も買うなら日本語かな無し/隠し刻印一択だと思っています。
パームレストはフルアルミだった旧 Z や S/SX シリーズとは異なり今回はフルカーボン。ひんやりとした触感がないのは冬場はありがたいのに加えて、今回はキートップ同様に防汚コーティングが施されているとのこと。触った感じはつや消しのウレタン塗装(木製の家具とかによく施されているやつ)に近いソフトな感触。今仕事で使っている VAIO Pro PG(S13 の法人向けモデル)のブラックはパームレストに手脂がつきやすく、かつ拭いても取れにくいのが不満だったんですよね。それが解消されるのはありがたい。

VAIO Z

私がけっこう感心したのがこの電源ボタン。ボタンに指紋センサーを内蔵していて、電源オン時にこのボタンを押すことで Windows ログオン時の指紋認証までパスできてしまうとのことです。従来は電源ボタンを押す→BIOS から OS の順で起動してログオン画面表示→指紋センサーに指を触れるという手順だったのが、新 Z では電源ボタンを押したらあとはちょっと待っていれば自動的に Windows のデスクトップが表示されます。言われてみればシンプルな話ですが、何故今までこれができなかったのか?と疑問に思ってしまうほど、一度使うと離れられなくなりそうな快適さだと思います。

VAIO Z

側面の排気口はスポーツカーのメッシュグリルっぽくてカッコイイ。M1 MacBook Air みたいにファンレスで高性能というのも良いですが、大容量のファンを搭載して最高 5GHz の CPU を空冷していることを逆手にとって意匠に落とし込もうという意志が見えます。よく見ると網目が X 字じゃなくて「Z」が並んでいるように見えるのも Z らしくてカッコイイ。

I/O は USB-C が左右に各 1 ポート(それぞれ USB PD 充電対応)、それと HDMI にヘッドホン端子のみという割り切り。VGA 端子をオミットしたのは英断だと思いますが、スタンダード HDMI 端子がついているのは USB-C 入力つきのディスプレイやプロジェクターがまだまだ多くないからという判断でしょうか。私の(プライベート用 PC としての)使い方だと HDMI の代わりに USB-C をもう 1 ポートつけてほしかった気もしますが、冷静に考えたら最近は Bluetooth で何でも繋いじゃうし、内蔵バッテリーだけで丸一日使えそうだし、USB-C×2 で十分かもしれないと思えてきました。

VAIO Z

パームレスト手前端のところ、ボトムキャビのカーボン板を側面まで回り込むように折り曲げて成型されています。CFRP は曲げ加工を施すことでねじりや曲げに対する剛性が大幅に向上するため、特に持ち上げるとき/置くときに荷重がかかりやすい角の剛性をこれで高めているものと思われます。実際この部分をつまんで持ち上げるようにしてみても本体がたわむような感覚はなく、高い剛性が確保されていることが分かります。
今までの製品だとハイエンドモデル以外ではカーボンを単なる平板で使ったり、曲げてもせいぜい天板の縁だけということが多かったですが、それらの剛性とは雲泥の差。アルミ切削しなくてもこれだけ固くできるというのはちょっとした驚きです。

VAIO Z

天板。現在展示されているのは SIGNATURE EDITION のため、カーボンの目地が見えるタイプです。個人的には昔のモデルのカーボン目が斜めに見えるのが好きだったんですが、最上層のカーボン目の方向を天板に向かって横向きにするのが強度的にはベストらしいですね。両端を折り曲げるときに最上層のカーボン目に対して 90° 曲げる格好になるからでしょうか。

それにしても VAIO ロゴがいくらなんでも小さすぎるんじゃないかというくらい小さい(笑)。別に SX14 と同じくらいのサイズバランスでも良いんじゃないかと思いますが…。1997 年当時のロゴサイズを知っていると衝撃的なほど縮小されてしまいました。

VAIO Z

底面。一昔前の VAIO なら「底面も体裁面」といってビスを隠すようなデザインにすることが多かったですが、質実剛健を信条とする今の VAIO は剛性確保のためにしっかりビスを打つ方針のようですね。新 Z の剛性の高さはカーボンの曲げとこのビス打ちによってもたらされているものと思われます。

しかし個人的に最も注目したポイントは、ヒンジ付近のここ。

VAIO Z

カーボンの一枚板に対してネジ頭を収めるための凹加工、ヒンジの機構を収めるための曲面上の凸加工、そして側面パネルに繋がっていく角付近の立体的な曲げ加工、これらをこの一箇所に対して集中的に施しています。今まではカーボン加工は難しいからあまり複雑な形状は作れないという話だったのに、レーシングカーのようなサイズの一点ものじゃなく横幅 30cm クラスの精密機器の量産品でこれをやってしまうとは。何か技術的なブレイクスルーがあったのだとしたらぜひ詳しく聞いてみたいところです。

VAIO Z

約 1kg という重量は今使っている VAIO Pro PG や SX14 と大差ありませんが、持った感じは新 Z のほうが何故か軽い。とにかく外装が軽くて重心が臓物に寄っているからということなんですかね。この軽さでこの性能なら、今までは iPad でいいや…と思っていたような場面で PC を持ち歩くことが増えるかもしれません。

写真や Web の記事を見ただけでは単に「すごくよくできた PC」という印象でしたが、実機を触ってみるとここ数年の VAIO がさまざまな制約やしがらみ、コストなどの関係でやりたくてもやれなかったことを今回はとにかくやりきった製品であることが伝わってきました。案の定欲しくなってきちゃったなあ。今年予定していたあれこれを後回しにしてこれを買ってしまおうか…という気持ちがムクムクと湧いてきています。

VAIO / VAIO Z VJZ1411icon

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