先日 2021 年の F1 開幕記念展示を見に行ったばかりですが、再びホンダウエルカムプラザ青山に行ってきました。
ショールームでは引き続き F1 の記念展示が行われていますが、先週から一台のマシンが追加されています。それが今回のお目当て。
ホンダが第三期 F1 の参戦準備をしていた当時、1999 年にテスト用として開発された「RA099」。ホンダとブリヂストン以外のロゴが一切入っていない純白のマシンです。
F1 関連の展示では他のクルマはよく出てくるので私はだいたい見たことがあったのですが、この RA099 は実際には参戦していないクルマだからあまり公開展示されないんですよね。存在は知っていたけど今回初めて見ました。
第三期のホンダ F1 は当初フルコンストラクターとしての参戦を計画していて、元ティレルのハーベイ・ポスルスウェイト(元祖ハイノーズのティレル 019 も彼のデザイン)を招聘してシャシー開発を行っていたものの、テスト中にポスルスウェイトが急逝。そこからホンダは方針を急転回してエンジンサプライヤーとしての参戦に変更、B・A・R とのジョイントで翌 2000 年から F1 に復帰します。最終的にホンダは B・A・R を買収して 2006 年からフルコンストラクターとなるわけですが、もしハーベイさんの不幸がなければこのクルマの発展型が「RA100」として世界を転戦していたのかもしれません。
ボディワークに空力付加物がゴテゴテつき始める少し前の時期のクルマだから外観は直線的で非常にシンプル。カラーリングがのっぺりしているせいもあるのでしょうが、同時期のフェラーリやマクラーレンと比べてもコンサバなデザインであることは事実です。まあ 1999 年をかけて開発を進めていく上でのベースマシンという位置づけだったのでしょうが。
白地に黒のホンダマーク。翌年からの第三期ではノーズにホンダの赤エンブレムが描かれていたことを考えると、1999 年までと 2000 年以降ではホンダにとって F1 活動の位置づけが大きく変わったことを伺わせます。
フロントウィングのメインエレメントが無塗装なので UD カーボンの繊維が見えているのがカッコイイ。
ディフューザーも、リヤウィングの大きさ・高さ・取付方法も今のマシンとは全然違う。
でもリヤウィングのホンダロゴだけは今年の RB16B・AT02 とほぼ同じなのがなんだか嬉しい。
そしてこちらが(ガラス越しで見づらいけど)レッドブル・ホンダの今季のカラーリング。今年はライバルチームにこの大きなホンダロゴを見せつけながら走るシーンをたくさん見せてほしい。
ちなみに去年まではこの位置にはアストンマーチンの翼マークが描かれていましたが、今季ホンダロゴに変更されてクルマも速くなったことを考えると、ホンダこそがレッドブルに「翼を授けた」と言えるのかもしれません。
ショールーム内ではレッドブルのショーカーと隣り合わせで RA099 が展示されています。
当時テストドライバーとしてこの RA099 を走らせていたのはヨス・フェルスタッペン、他でもないマックス・フェルスタッペンの父上。まさか 20 年の時を超えてこの二台が隣に並ぶことになるとは、感慨深いものがあります。
角田裕毅のパネル展示コーナーの脇には開幕戦を終えてレッドブル/アルファタウリの 4 人のドライバーの戦績が更新されていました。
まだ 1 レースしかしていませんが、現時点で角田がガスリーを上回っているのは改めて素晴らしい。
この展示、今年一年続けるんでしょうか。
シーズン終了時にはフェルスタッペンの Standing が「1」になっているのを是非見たい。
というわけで、今まで見る機会がなかった RA099 の実車を見ることができて良かったです。
今季の F1 は来週末が第 2 戦イモラ。レッドブル/アルファタウリは引き続き戦闘力が高そうなので、開幕戦を超えるリザルトを期待しています。
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