リコー、40mm相当F2.8のAPS-Cコンパクト「GR IIIx」。13万円前後 – デジカメ Watch
リコーが単焦点コンパクトカメラ「GR III」のバリエーションモデルを発表しました。40mm F2.8 相当のレンズを搭載した「GR IIIx」で、光学系以外の仕様は GR III と同一。
オリジナルの GR III は 2019 年に発売されたので、二年経ってのバリエーション追加には驚きました。せいぜい半年~一年スパンくらいで派生機種を出してくるなら分かるけど、ちょっと間隔が空きすぎな気はします。まあ最近はもうカメラのスペック向上も頭打ちになってきて、ベースが二年前のモデルだからといって陳腐化した感覚はありませんが。私の今のメイン機である α7 III も三年以上前のモデルだけど大きな不満はないし。
今回採用したレンズが 26.1mm(35mm 判換算で 40mm 相当)というのが興味深いところです。一般的にスナップカメラというと 28mm か 35mm がスタンダードですが、そこをちょっと外した 40mm。ベースモデルが 28mm 相当だから 35mm 相当だと差が小さすぎるということなのかもしれませんが、個人的には 40mm はけっこう好きな焦点距離なんですよね。
レンジファインダーの標準である 35mm でもなく、一眼レフの標準 50mm でもない。40~45mm あたりのレンズって良い意味で中途半端で、撮り方によって 35mm っぽくも撮れるし 50mm っぽくも撮れるのが面白い。私は RX1(35mm F2)も時々使いますが、中望遠派な私にとっては 35mm でも微妙に広いと感じることが少なくありません。だから今まで GR やフジの X70 (これも 28mm 相当の単焦点コンデジ)に何度か惹かれたことがあったのですが、レンズが自分にとって広角すぎるのがネックになって手を出さずに来たのでした。これが 40mm 相当となると自分のスナップの好みに近く、改めて興味が湧いてきます。
まあ私は基本的にレンズ交換式カメラ派で、単焦点カメラは「縛りプレイ」みたいな感覚があってちょっと苦手ではあるんですよね。ミラーレスにコンパクトな単焦点レンズを 2~3 本持って歩く方が性に合っています。
しかしこのタイミングでペンタックスではなくリコーが新しいカメラを出してくるとは予想していなかったので、ちょっと驚きました。私が買うことはないと思っていますが、APS-C カメラなのに RX100 並みに小さいのが GR III 当時から気にはなっていたんですよね。店頭に並んだらとりあえず触りに行こうと思います。
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