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トライアングルストラテジー 一周目クリア

トライアングルストラテジーの一周目をクリアしました。

トライアングルストラテジー

TRIANGLE STRATEGY

毎回注目して見ていた各章のサブタイトル。やはり基本的にオペラ/歌曲/合唱曲から引用しているようですね。上記「我が心は血にまみれ」はバッハの歌曲からの引用ですが、他に有名なところだと「誰も寝てはならぬ」(日本では荒川静香が冬季オリンピックで金メダルを獲ったときに使用したプッチーニのオペラアリア)なんかも使われていました。スタッフに声楽好きがいるのか、あるいは作曲を担当した千住明がアドバイスしていたりするのかもしれません。
タクティクスオウガの第 1 章サブタイトル「僕にその手を汚せというのか」も衝撃的でしたが、本作も負けず劣らずドラマチックなサブタイ揃いだったのはなるほどなあ、という感じ。

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私が大好きなオウガシリーズの流れを汲むバトルシステム。FFT のようなジョブシステムではなくユニットごとに固有のクラスやスキルが決まっていて、どういう布陣で出撃するかを決めるところから悩むのが楽しい。個人的には二回行動ができるアンナと高低差無視移動して遠距離攻撃できるヒューエットが特にお気に入り。

ゲームバランスはそれなりにシビアだけどユニットに死亡という概念がなく戦闘不能時には離脱するだけなので、今ひとつ緊迫感はなかったかな…重要なユニットが死んだからリセット、というタイムロスがないのは助かりましたが。

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キャラクター育成システムはシンプルで、三段階のクラスチェンジと武器強化のみ。素材を集めて合成するというスマホゲーム的な建て付けになっています。
もう少しレア武器を集める楽しみみたいなのがあっても良かった気はしますが、ゲームの作り的にはキャラクター育成よりもシナリオを楽しんでほしいという意図を強く感じました。

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シナリオバトルは各章に 1 回程度で、いわゆるエンカウントバトル的なものもないためレベリングの手段は酒場で行う「想定バトル」程度。
私は各ユニットを万遍なく育ててからシナリオバトルに臨みたいタイプなので、シナリオバトルに行くために各章で 3~4 回は想定バトルをしてレベル上げする必要があったのがちょっと苦痛でした。言うならばシナリオ偏重すぎてバトルのバリエーションが少ないのが少し物足りない。

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その代わりストーリーはめちゃくちゃ重厚かつマルチシナリオになっています。
「信念の天秤」システムで仲間による多数決をとりながら選択肢を選んでいくわけですが、序盤こそ「それは考えるまでもなくこっちでしょ」という選択肢だったのが中盤からはそれはもう悩ましい選択肢だらけ(しかも三択まである)になっていきます。あちらを立てればこちらが立たず、まるで政治のような難しい決断を次々と迫られていく。特に戦時中という設定がそれを重くしていて、この天秤が出てくるたびにため息が出ます。

ある国が他の国に侵略戦争を仕掛け、それに対して第三国の動きも鑑みながら採るべき選択肢を考えていかなくてはならない。それも単に国同士の関係だけではなく信条、経済、市民…全てを満足させる選択肢はない。まさに今世界で戦争が起きている状況だからこそ、ズッシリとのしかかる重みがあります。

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シナリオは本当に良くて、ゲームだからといって稚拙な展開はほぼない。現実でもあり得るようなリアリティのある展開や台詞が多い。
同じスクエニ浅野チームの作品としては『オクトパストラベラー』も重い鬱展開の続くゲームでしたが、それでも「いかにもゲーム」な部分は多々ありました。それが本作にはなくて、ひたすらリアリストが書いた脚本という印象。オウガシリーズを意識した戦記物 SRPG だからというのもあるでしょうが。

そして『オクトラ』同様に HD-2D で描かれたドット絵キャラの芝居が本当に良い。

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主人公セレノアにとって重要なキャラクターは三人います。許嫁のフレデリカ、親友にしてグリンブルク王子ロラン、そして忠心である軍師ベネディクト。それぞれこのゲームの核である「Moral」「Benefit」「Freedom」の三つの信念を象徴するキャラクターで、最終的にはこの三人の誰に同調するかを選択する局面があるわけですが、個人的にはベネディクトに強く共感しました。他の二人は合理性よりも個人の感情や私怨で動くタイプなのに対して、ベネディクトはとにかく合理性モンスター。でありながら、そのモチベーションは誰にも言えない自身の感情に根付いている…というのが良い。多分私もそういうタイプなので、ファーストプレイではひたすらベネディクトの推奨する選択肢を採り続けました。フレデリカは妻として、ロランは友人として大切にしたいタイプではあるんですけどね。

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ちなみに本作の中で『オクトラ』と世界観を共有すると思われるキーワードが唐突に出てきて驚きました。エルフリックとはオクトラの世界において人々の信仰を集める聖火神の名前。この二つの世界がどういう形で繋がっているのか、単にネーミングのオマージュなのかは不明ですが、それを妄想するだけでも楽しい。もし本作の続編があるとしたら、ちょっとだけでいいから何かを明かしてほしいところです。

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というわけで一周目のエンディングに到達。一応ハッピーエンドなんだけど必ずしも全てが救われたわけじゃない…という余韻の強いラストでした。

ひととおりプレイして感じたのは、このゲームのメインはバトルではなくマルチシナリオをどう選んでいくかを楽しむことなんだろうな、ということです。ほぼフルボイス(しかも CV の人選が豪華)なこともあってドラマパートは全編飛ばさずに見たのですが、もしかするとシナリオバトルよりもドラマパートのほうが長かったんじゃないですかね。バトル自体よりもこの重厚なシナリオと、単純に自分で選ぶことができない選択肢(信念の天秤システム)がコアなのだと感じました。逆に言えばバトルのヒリヒリ感が物足りない…これはハードモードでやれということなのかもしれません。

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クリア後には間髪置かずに「二周目について」の解説が始まります。もう最初から周回プレイ前提の作り(笑
いわゆる「つよくてニューゲーム」状態なわけですが、敵も同様に強化されるためヌルゲーにはなりません。また一周目で仲間にしたユニットはそのまま連れて行けるので、周回プレイで全員集めるのが一つのゴールと言えます。シナリオの分岐や分岐条件もある程度開示された状態で始まるので、コンプリートが真のクリアだと宣言されているような状況。真エンディングを見るには最低 4 回プレイしなくてはならないらしい(?)ので、一周目クリアはまだまだ始まったばかりと言えます。

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バトルシステムの物足りなさはちょっとあるけど(これだけはオクトラのほうが戦略性も爽快感もあって良かった)、ゲームの手触りとしては完全に好みのゲームでした。二周目以降は自分の好みではない方の選択肢を選ばなくてはならないのがちょっと辛いのですが(笑)、「あの時点で別の選択肢を採っていたらどうだったのか?」を知ることができるのは興味深い。そしてどれもジレンマが残るであろう各エンディングの先にある真エンディングがどのようなものか、確かめてみようと思います。

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