昨日はサイカ先生にお誘いいただいて、浅草で会食してきました。家族以外で三人以上の会食って半年以上ぶり。それくらい、最近は会食の機会が少ない。
お店は裏浅草のビストロ「noura」。フレンチも随分久しぶり。
浅草をより庶民的にした裏浅草にあって、この渋めオシャレな佇まい。これは期待していいやつじゃないですか。
乾杯はスパークリングワインで。羽目を外すのがまだまだ憚られる状況だし、私以外はあまり飲まないメンツだし、アルコールはとりあえず一杯だけ。
ビールとスパークリングワインが同価格と言われたら、そりゃあスパークリングワインをいただいてしまいます。
コースメニュー。素材、味付け、調理法のバリエーションが豊富で迷ってしまいます。
悩み抜いた末にオーダーを済ませ、久しぶりの再会を互いに喜びつつ料理の登場を待ちます。
前菜の前にまずは一皿。パンケーキです。
いきなり甘い物から?と思ったけど、これは甘くない。いや、甘じょっぱくてニンニクの風味が利いたパンケーキ!こんな味付け初めて食べたけど、これはおいしい。おかわりを求めたくなるほど、後を引くおいしさ。
スタッフドオリーブ(アンチョビ詰め)をつまみつつスパークリングワインをいただきながら、前菜へ。
オリーブ好きなんですよ私。
前菜は雲丹とベルモット酒のムースを選んでみました。
牡蠣殻の形をした器に盛られたムースとジュレ。食べてみるとどれも濃厚でおいしい。見た目も涼しげで、新鮮な磯の香りが感じられるのも良い。
量はさほど多くないけど素材のおいしさがギュッと凝縮された味で、満足感高い。
メインの前にスープを挟みます。
エスプーマ仕立ての人参のポタージュ。人参の甘みと香りが感じられるクリーミーなスープ、これもクセになりそうな味。
メインディッシュは仔羊のペルシャード風(パン粉焼き)を。羊肉好きとしてはこれを頼まずにはいられませんでした。
でも出てきたものは羊肉よりも生野菜と焼き野菜が山盛りになった一皿。イメージしてたのとちょっと違う、と思って野菜をどけてみると、
この羊肉!パン粉焼きっていうからもっとよく焼けたのが出てくると思ったら、カツレツ風に調理したものをカットして出てきました。しかも肉にはまだほんのり赤みが残りつつ、見た目で分かるレベルの肉汁。
これは期待以上のおいしさ。うまみが溢れる羊肉と一緒に食べる焼き野菜もおいしい。これは頼んで大正解でした。
〆はなんと魯肉飯。フレンチビストロの〆に台湾料理なんていう発想はなかった。
肉は典型的なそぼろではなく薄切り肉だから見た目はちょっと牛丼っぽいけど、味はまぎれもなく魯肉飯。でも台湾のとはちょっと違う、上品な魯肉飯。量は普通(茶碗サイズ)か小が選べるけど、むしろ丼で食べたかった(笑)それくらい気に入りました。
デザートはマルキーズショコラ(チョコレートムース)。
これも濃厚で、香りが良くておいしい。この店の料理、どれも濃密なんだけど濃さ一辺倒でない、香りや余韻を楽しませる上品な「間」を感じる。こういう料理、好きです。
食後のドリンクはエスプレッソ。さらにお茶請けとしてフィナンシェまで出てくるとは思いませんでした。
もうそろそろお腹いっぱいだと思っていても軽く食べられてしまうフィナンシェ。ちなみに食べきれなかった場合はお土産として包んでもらえます。
いやーおいしかったし、楽しかった。料理の方は期待していたけど、それ以上でした。値段以上の価値があると言って良いのではないでしょうか。
久しくこんな時間を過ごしていなかったけど、心の健やかさを保つという意味ではやっぱりこういう時間を持つことって大切ですよね。
すっかり気に入ってしまったので、また機会を見つけて食べに来ようと思います。
人気店らしく予約必須、かつ予約は前日のみ受付ということだから食べに来るハードルは高めですが。
お誘いいただきありがとうございました。以前に比べれば多少は会食しやすい状況が戻ってきているし、気をつけながらまた行きましょう。
コメント
[…] 料理のレポはお酒が入っても鬼の記憶力を誇る人に丸投げ(;´Д`)ああでも今回はメニューを撮影していましたし、料理はアラカルトなので一人ずつ違いましたか…。 […]