「本当に池袋という街には中華料理店が多い。間違いなく、昼飯は中華だな」
このところ池袋方面に行く用件が続いたので、久しぶりに『孤独のグルメ』の聖地巡礼をしてきました。
ここ↑はSeason1第3話のミニドラマパートで井之頭五郎が「池袋に来たときいつも行く店」として立ち寄っていた中華食材店。そういえば今まで来たことがなかったので改めて訪問。ココナッツジュースがあれば買って五郎と同じく西口公園で飲もうかと思っていたんですが見当たりませんでした。
Season1から13年経って改めて当時のドラマを観ると、特に初期のミニドラマパートはB級っぽさが前面に出ていて今の『孤独のグルメ』にはない味があることを思い知ります(笑)。ミニドラマパートのしょうもない笑いはこの頃の方が面白かったような気も。
そんなわけで、久しぶりにこちらのお店にやってきました。
前回来たのは2020年大晦日SPに登場した後のことだから約5年ぶり。外観はリニューアルされて小綺麗になっていました。近年は3号店や別館の方に行くことが多かったからなあ。
ちなみにこの店が初めて『孤独のグルメ』に登場した頃、この店は十条に本店があってここは2号店という位置づけでしたが、その後十条の本店は畳んでしまったようですね。現在はこの2号店が事実上の本店で池袋エリアに別館と3号店、あと何故か八戸にも支店を展開しているようです。
おすすめメニューはまあいつもの通り…と思ったらなんか違和感。「生麺汁無し担々麺」っていつからあった???
例によって汁なし担々麺を頼むつもりで来ていたけど、こんなのを発見したら生麺を頼むしかないじゃない。
まずは飲み物、ゴローに倣って…というわけではないけどウーロン茶。実はドラマではこの時点ではまだウーロン茶を頼むのは定番化しておらず、この回のゴローは水を飲んでいました。この回は特に山椒の刺激で水が甘く感じる、というのを強調したかったのだろうけど。
そして登場した汁無し担々麺(生)。構成は乾麺タイプの汁無し担々麺と同じだけど、よく見ると麺が太い!いや、乾麺タイプもナポリタンみたいな太さだったが生麺は輪をかけて太い。これはインパクトあるぞ。
辛さの選択肢は普通にしました。個人的には辛めでも大丈夫だけど、あまり辛すぎないのが旨辛を楽しみながら食べられるバランスだと思ってます。
ちなみに以前来たときに発覚したのですがここの汁無し担々麺、乾麺に使われているのは中華麺ではなくうどんの乾麺。でも食べるとうどんとは全く思えない四川料理感があるから不思議なものです。
それを考えるとこの太麺も元は讃岐うどんなんじゃないか??と思える太さ、照りにもっちり感。これは期待できる。
よくかき混ぜたらいただきます。
唐辛子の辛さと山椒の痺れのダブルパンチは乾麺タイプと同じ。でもこの麺が!腰が強くて噛み応えがある。汁無し担々讃岐うどん感(笑)でも出汁がないから味は完全に四川担々麺。乾麺とは全然別物、これもこれでうまい。
ただ、13年前に初めて食べた時に比べると痺れなくなったのは、自分の舌が慣れたからなのか、それともお客が増えたことで味付けをマイルド方向に振ったのか…よく分からないけど、次回は初めて「辛め」に挑戦しても良いかもと思えました。
せっかくだからもう一品、と思って「ラム肉のクミン炒め」。
ラムの肉肉しさとクミンの香味!それを追いかけるもやしとピーマンのシャキシャキ感。そうそう、こういうやつが食べたかった。ラム肉とクミンって癖になるんだよなあ。
いやあうまかった。
…と思っていたら、さほど間を置かず再び池袋方面に出ることがあったからもう一度食べに来ました(笑。
今回は餃子系で攻めよう。まずは水餃子から。
実はこの店、松重さんが出演する「隣の国のグルメイト」Season1第1回のお店としても登場しています。そこで松重さんは『孤独のグルメ』収録後も十年以上にわたってプライベートで通う店、としてここを紹介していました。やっぱそうだよね、過去に登場した多数の店の中でもここは特に通う価値ある。
皮がモッチモチの水餃子。食感からして幸福。そして下味がついてるから何もつけなくてもおいしいし、何かつけたらつけたでまたおいしい。
水、の次はもちろん焼。この円盤状の羽根つき焼餃子も久しぶり!
東京で羽根つき餃子と言えば蒲田だけど、蒲田でもこういう形で出てくる羽根つき餃子は見たことがない。
この店の餃子は黒酢で食べるのがうまい。
今でこそ『孤独のグルメ』の餃子は酢コショウで食べるのが亀戸の純レバ丼回以来の定番となっているけれど、私もその回を見るまでは餃子を黒酢で食べるのにハマってました。普通の餃子のタレよりもコクが増してうまいんだよなあ。
そして、この店の個人的ヒットメニュー「麻辣茄子」。麻婆豆腐の豆腐を茄子に変えた「麻婆茄子」ではなく、揚げ茄子を麻と辣で和えた「麻辣茄子」。揚げ茄子って一緒にした食材のうまみを全部吸収する魔法の食材だけど、それが辛さと痺れを含めた中華のうまみを受け止めてめちゃくちゃうまい。これ大好き。
ふああ…今回も(二回とも)おいしかった。
私にとってこの店は『孤独のグルメ』聖地巡礼の原点にあたる店です。ドラマは最初から観ていたけれど1話と2話は「おいしそう、だけどテレビの中の話だし」と少し距離を置いて観ていたところがありました。でもここの汁無し担々麺を見た瞬間から、自分の頭の中が完全に中国に。数日後に実際に食べに来たのが運の尽き、で今に至る…といわけです(笑
池袋方面に来ることがあればまた食べに来よう。それくらい、何度でも食べに来る価値のある店です。
ごちそうさまでした。














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