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トップガン マーヴェリック [IMAX] @T・ジョイ PRINCE 品川

さっそく観てきました。

トップガン マーヴェリック

何やら劇中の戦闘機にちなんで F-14 や F-18 席を確保するのがファンの間で流行っているようですが、私がいつも利用している品川の IMAX シアターはなぜか E 列の次が G 列で、F 列が存在しません(汗。というわけで普通に予約。

オリジナルは 35 年前のヒット作『トップガン』。トム・クルーズの出世作として有名ですが、半端な続編を作られて作品の評価を落としたくないという理由でトム・クルーズ自身が本作の権利を買い取っています。そして今回、満を持しての続編制作。それならば少なくとも映像技術としては近年でトップクラスに入る映画になるに違いない、と期待していました。一方で脚本は前作もさして面白かったわけではないので、そこはあまり期待していませんでした(笑

映画はオープニングからあの “Danger Zone” をバックにオリジナルのオマージュ的カットから始まります。制作サイドからの「こういうのが観たくて映画館まで来たんだろ?いいぜ?」という声が聞こえてくるかのようなサービス(笑。2022 年なのに気分が 1980 年代に引き戻されます。日本が景気良かった頃の浮かれた空気を思い出すサウンド。でもそういうのばっかりじゃなくて 2022 年らしい映画をちゃんと見せてくれよ…と思っていたら、そこは全然心配ありませんでした。
オリジナルの『トップガン』は映像、特に戦闘機同士のドッグファイトは今見てもカッコイイけどドラマパートは今見ると少し冗長というか、テンポがゆっくりでダレる感覚があります。しかし本作は現代的なテンポの良さと、様々な要素を詰め込んだシナリオで二時間まるまるテンションが高い。主人公マーヴェリックが搭乗する機体もスクラムジェットエンジン搭載の極超音速テスト機「ダークスター」、本作戦で使用する F/A-18E/F スーパーホーネット、さらにもう一機…と濃厚。メインミッションは敵国のウラン施設への空爆作戦だから空戦シーンはちょっと地味かな…と思ったら、エアレースばりの機体マニューバーはあるしちゃんとドッグファイトシーンも用意されているし、とにかく見どころが多い。

トップガンだから基本的にはトム・クルーズと戦闘機がカッコイイ映画なのだろうと想像していました。そして実際そうなのですが(笑)、個人的にはトム・クルーズの表情の演技に痺れた。かつての同僚アイスマンとの別れ際に見せる何とも言えない表情とか、死んだ元相棒の息子ルースターとのやりとりにおける複雑な感情の混ざった表情とか、正直トップガンでここまで深みのある演技が見られるとは思っていませんでした。これはオリジナルの脚本に敬意を払いつつ、その上でどういうストーリーを展開するか十二分に練った結果でしょう。オリジナルよりもシナリオの奥行きが五倍くらい深くなっていると感じました。

というわけでドラマパートも良かったんだけど、それでも本作はメカが登場するシーンが素晴らしい。極超音速機や戦闘機による飛行シーンは言うに及ばず、マーヴェリックが駆るカワサキ GPZ900R と H2 Carbon もめちゃくちゃカッコイイし、本作のヒロインであるペニー(ジェニファー・コネリー)がポルシェ 911(旧車)に乗って登場するところまで含め完全に「分かってる」としか言いようがない。私は映画を見終わった瞬間どころか上映中からずっとこれらのプラモを作りたくてしょうがなかった。それくらいにスケールモデル欲を刺激する作品でもあります。

私としては『シン・ウルトラマン』をもう少し時間をかけて消化してから他の映画を観たい部分はあったし、何十年も放置されてきたシリーズの新作、というのは先日『マトリックス』という失敗例を見たばかりなので今回はあまり期待値を上げずに行ったのですが、予想に反して非常に満足度の高い映画でした。IMAX でやってるうちにもう一回観に行きたいくらい。面白かったです。

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