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博多名代 吉塚うなぎ屋

先日福岡に行ったときの旅行記も、今回で最後ですかね。博多で鰻重をいただいてきました。

博多名代 吉塚うなぎ屋

中洲にある鰻の名店です。何故浜松や名古屋ではなく福岡で鰻かというと、松重豊さんのお気に入りらしく今までにテレビやラジオで何度か紹介されていて一度行ってみたいと思っていたのでした。これもある種の聖地巡礼か。

博多川沿いにある立派な店舗で、見るからに老舗、名店という雰囲気が漂っています。

暖簾をくぐって中に入ると 1F は単なるロビーで、エレベーター脇のモニターに待機組数と待ち時間の目安が表示されていました。行列が常態化するほどの人気店ということか。
それでも三階建てで合計百名以上が着席できるようで、回転は悪くなさそう。ちょっと鰻屋とは思えない規模ではありますが。

二階には iPad を使った受付システム。
これだけシステム化されているのに電子マネーはおろかクレジット決済にも非対応、現金支払いのみというのに驚きます。接待とかで高額カード決済したい場面もありそうなものなのに。

ちなみにこの待ち時間予測はけっこう正確で、我々は 25 分待ちの表示だったところ 30 分くらい待ったところで席に通されました。

鰻はうな丼(二~四切れ)とうな重(四~六切れ)、重のほうはごはんと鰻・タレがそれぞれ別盛りで提供されます。他にも素焼き(白焼き)、きも焼き、うまき、うざく…など目移りします。
でも今回の私はうな重と心に決めてきている。あとは、何切れ食べるかだ。

迷った挙げ句、上うな重(五切れ)を注文。重箱に敷き詰められた四切れの上にエクストラな一切れが載っけられているのがちょっと特別感あります。
また白飯とタレが別々、といううな重は初めてだけど、純粋に蒲焼きだけ食べて良し、好きなだけタレに浸けて良し、食べ方のバリエーションがあるのが嬉しい。

というわけでまずは鰻だけシンプルにいただいてみます。

鰻の焼き方は浜松あたりを境に東は背開きで蒸した後に焼く、西は腹開きで蒸さずに焼くという流儀の違いがあるそうですが、この店はもちろん西。鰻の身のふんわり感は程良くありつつも、表面がカリッと香ばしくておいしい!
個人的には、東よりも西の鰻のほうが好みです。

オーソドックスにうな重としても食べてみます。タレをたっぷり浸けて白飯の上に敷き詰めていく作業自体が幸せ。

鰻って近年絶滅の危機と言われるようになってから輪をかけて特別なときしか口にしなくなったので、そういう希少な機会にこういうおいしい鰻に出合えるととてもありがたい。

定食にセットになっている汁は赤だしかきも吸いが選べましたが、ここは迷わずきも吸いで。
こちらも、鰻本体に負けず劣らず幸福な一杯。

せっかく来たから一品料理も追加で、きも焼き。きも吸いときもがダブってしまったけど、ここは敢えてダブらせていくスタイル。
きものうま味と苦味が同居する感覚が堪らない。これは日本酒が欲しくなるやつ。

これは同行したクマデジさんが頼んでいたうまき。
私は食べていませんが、出汁多めでしっとりプルプルに仕上げられた卵がすごくおいしそうでした。

いやあおいしかった。期待通り、いや期待以上でした。今までに行った鰻屋の中でもかなり上位に入るお店だと言えます。
鰻だから決して安い店ではありませんが、確かにその価値はある。ちなみに四切れを頼んだウルトラマンに割り勘を提案したら全力で断られました(ぉ

博多に来る機会があったらまた食べに来たい、そう思えるお店でした。さすが、松重さんが行きつけにするだけのことはある。
ごちそうさまでした。

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