「お伊勢参りで伊勢うどん、考えただけで最善最良」
伊勢神宮へのお参りを済ませ、身体中に力がみなぎってきたら、腹が減ってまいりました。
というわけで…リアル聖地巡礼からの、こどグル聖地巡礼といこうじゃないですか。
今回伊勢までやって来たのはもちろん伊勢神宮に行ってみたかったというのもあるけど、『孤独のグルメ 大晦日スペシャル』で伊勢うどんの名店が登場したから。鈴鹿サーキットに行くついでにドラマの聖地巡礼と以前から行きたかった伊勢神宮まで行けるのであれば一石三鳥、まさしく俺得ツアーなわけです。すごく良いタイミングで全部が揃ったと言わざるを得ない。
で、目的の店は伊勢市駅の隣、宇治山田駅からすぐのところにありました。伊勢神宮の外宮からでも歩ける距離です。
おおお、シッブイ…観光地感ゼロ。
そこがまたいいじゃないか。お伊勢様の懐に入ったようで。
伊勢うどんの店の中でも老舗のようだけど、それだけの歴史を感じる店構えです。
さて、伊勢うどん。どれにしよう。
ひたすら黒地に白の「伊勢うどん」が並んでいて、眺めているうちに伊勢うどんがゲシュタルト崩壊を起こしそうだ。
山かけ…天ぷら…鳥なんば…俺が今入れたいうどんはどれだ。
さらにトッピングもいろいろ。うどんの迷路で途方に暮れそうな感覚。
しかしここは初志貫徹。天照大神ならぬ井之頭大神のお告げに従い、肉月見伊勢うどんに天ぷらトッピングでいこうじゃないか。
伊勢うどん、インパクト大。白いうどんの上に茶色、緑、黄色に黄金色が鮮やか。
超豪華、トッピング作戦大成功。これは幸せな光景だ…。
ちなみにこの店の玉子系伊勢うどんには「月見」と「玉子入」の二種類あって、月見は一般的な生卵を落としただけのタイプ、玉子入は溶き卵が最初から麺に絡んで半熟状態になっているもの、とのこと。
玉子入の食感もちょっと気になるけど、個人的には月見のこの幸せな見た目が好き。
麺、重し。極太を超えたフトシ君。
これだけ太いと讃岐うどん系の強いコシを想像するけど、裏腹にここのうどんは軟らかい。でも、コシがないわけじゃなくて薄い芯がある外側をふわっふわの衣が覆っている、そんな感じ。昔食った博多うどんの麺も軟らかかったけど、あれとは軟らかさの質が違う気がする。
つゆの味も見た目と違って、ちょい甘。やさしい甘じょっぱさ、とでも言うんだろうか。軟らかい麺に程好く絡む甘じょっぱいつゆ。このうどん、癒やされる。
この肉がまたうまい!このうどんつゆで煮込んでるんだろうか?実に深みのあるうまさ。
松阪牛かどうかは判らないけど、肉自体の質がいい気がする。
トッピングの海老天。小ぶりだから伊勢海老じゃないだろうけど、伊勢神宮のお膝元で食べる海老なら伊勢海老と言って差し支えない(ある
プリプリの海老に、揚げたての衣。それをこのうどんつゆに浸して食べるとめちゃくちゃうまい。
うどん一杯でここまで幸せな気分に浸れるとは。
半分ほど食べたところで、卵黄を割ってうどんに絡めたらまろやかさアップ。このうどんつゆの真価が発揮される感覚がある。
ああ…うまい。
どこかやっぱり、お伊勢様の癒やしを感じる味。
完食後、おいしさを心の中で噛みしめていたら、おかみさんに「こちらの席空きましたから、ご自由にどうぞ」と促されました。
ゴロー席、先客がいて座れなかったんですが、私が食べているうちに空いたらしい。というか、聖地巡礼客であることが完全にバレてた(笑
いやいや、聖地巡礼に来るとお店のこういう心遣いがありがたい。
壁には井之頭五郎役の松重さんとおかみ役の石野真子さんのサインが飾られていました。
大晦日スペシャルの撮影、12 月上旬にやっていたんですね。
伊勢うどん、完全に気に入りました。
今まで食べたどんなうどんとも違うおいしさがあった。
これはまさしく、御利益メシ。
再びお伊勢さん参りに来る機会があったら、きっとまた食べに来よう。
ごちそうさまでした。
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