「この店、まさに一人おかず横丁。下町の商店街の食卓そのものじゃないか」
一年ぶりに『孤独のグルメ Season4』の聖地・鳥越のまめぞにやってきました。
今回こちらに来たのはちょっとした闇取引のため。何を取引したかはまた後日報告しますが、この店、そろそろ聖地巡礼というより純粋にうまいから通う、という感覚になっています(笑。自宅から近いわけじゃないのに、これまで行った聖地の中で最もリピートしている店じゃないでしょうか。
ここしばらく気温も上がってきて、駅からけっこう距離のあるこの店まで歩いてくるとちょっと汗が滲むくらい。そこにビールを流し込む、このうまさといったらありません。
お通しがひじきの煮物というのもまたシブいけど、こういうお通しが嬉しい年頃になってきてしまいました。
つまみは、まずこの店の定番いぶりがっこから。すぐに出してきてくれるのがありがたい。
からの、アジフライ、どーん!と。
これまでに何度かこの店に来た中で、アジフライを頼んだけど人数分は残ってないことが少なくなかったので、まず最初に頼むようになってしまいました(笑
それにしても今回はまた今までにない大きさ。マスターによると「この店でアジフライを出すようになって三年経つけど、こんなに大きいのは滅多に出ない。本当なら一枚 800 円くらいで出してもおかしくないサイズ」とのこと。いやマジでこんな大きさのアジフライ見たことないです。
そうなると、アジフライ専用飲み物を追加発注せざるを得なくなってきます。
アジフライにビール、すなわちコレ最強。ビールの泡が毎回手を抜かずにきめ細かいのがまた嬉しい。
小皿に収まりきらないアジフライに、このお店の特製ソースをかけていただきます。
おお、これはいつも以上にサクフワだ。この世で一番うまいものは、実はアジフライだったんじゃないか。
でも、この店のアジフライの味を知ってしまうと、他の定食屋とかでアジフライを頼むのが怖くなってしまうのが、非常に痛い副作用(汗。それくらい、次元の違うアジフライ。
いつもあるわけじゃない限定メニュー、鯛のカブト焼。これは中サイズとのことだけど、それでも十分でかい。そして、鯛ってこんなどう猛な顔つきだったっけ、という感じにガッツリ生えた歯。
でも肉厚で、脂が乗っててうまい。
そしてお刺身の盛合せ。
富山をフィーチャーしている居酒屋らしく、この時季の刺盛にはホタルイカが入っているのがとても嬉しい。
ほかにマグロ、鯛、〆鯖、タコ、ホタテとバリエーション豊富な布陣。
焼き鯛、刺盛、と来たら魚介類専用飲み物(若葉たる酒純米)に行くしかないでしょう。
若葉はこの店イチ押しの銘柄で、毎回なにかしら飲んでる気がするけど、毎回うまい。
カニツメクリームコロッケ。
カニクリームコロッケはコロッケの定番のひとつだけど、「カニツメ」ってまた新しいな。
コロッケからカニのツメが生えてるのを想像したけど、カニのツメの肉を使っているだけで殻は使われてませんでした(笑。
でも、そんじょそこらのカニクリームコロッケよりも大ぶりで、うまい。やっぱりこの店の揚げ物にハズレなし。
揚げ物に揚げ物を重ねる感じで、ガーリックポテト。
一見ただの素朴なフライドポテトのようだけど、ニンニクの香りがガッツリと食欲をそそるじゃないか。
それでいて軽い食感で、胃にもたれないのがこの店のフライのいいところ。
ついさっきまで魚と日本酒をやっていたと思ったら、いつの間にか洋食祭りの様相を呈してきたぞ
でもこの店のカオスっぷりに惑わされるのも、悪くない(笑。
こう来たら飲み物も「まめぞハイボール」をいただくことになるわけです。
そしていつ飲んでもこの店のハイボールは、うまい。
実は今回、ちゃっかりと女将さんにこのハイボールの作り方を教わってきてしまいました。
全く同じにできるとは思わないけれど、自宅で少しでもうまいハイボールを自作すべく、今度実践してみよう。
そこに追加投入される銀だらの粕漬け。そう、この店はまたこの粕漬けを抜きにしてもまた語れない。
銀だら自体も美味しいけど、この粕漬けが魚の旨みを増幅させているんだなあ。
近所にあったら、毎日でもこの粕漬け定食をいただきに通っちゃうのに。
〆はもちろん、かつサンド。
飲んだ最後にかつサンドで閉めるという、新境地を開かせてくれたのがこの店。
かといって、よくある感じのかつサンドだとヘビーすぎるところを、この軽い食感で「まだ食べられそう」と思わせてくれる塩梅が、ちょうど良いんだろうなあ。
これだけ通っても、まだ見ぬメニューがたくさん控えているのがこの店の奥深いところ。
私の知る中でも最強クラスの居酒屋なので、また何度でも来たいです。行きたい人絶賛募集中(笑
今回もまた、大満足。
本当にごちそうさまでした。
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