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掃除機の買い換え(2022)

掃除機を前回買い換えてから 10 年経ったので、そろそろ壊れてもおかしくない頃だし予防的に買い換え。
今までずっとキャニスター型の掃除機を使っていましたが、近年スティックタイプの性能も上がってきてマンションならばそっちのほうが取り回しも収納もしやすいし、私が在宅勤務するようになって従来の週末に掃除するスタイルから日々ちょっとずつ掃除するスタイルに変わってきたこともあって、初のスティック型掃除機を買ってみることにしました。

というわけで、今回はその機種選定の話を。
初めて買うものだから実機見て選んだ方が良いだろうということでいつものヨドバシに行ってきました。

当初ポイントだと思っていたのは軽さと必要十分な吸引力があること、それから部屋の隅に置きっぱなしにしておいても目障りでないデザイン。
モーター系の電気製品だからなんとなく日立か三菱かな、というイメージはありました。シャープの掃除機とかもドライカーボンパイプだし出渕穴みたいなデザインもあるし独身だったら買ってたかもしれないけど今の自宅には主張が強すぎる(笑

でも店員さん(メーカー派遣の販売員さん)にいろいろと説明を受けるうちに少し判断基準が変わってきました。最終的に重視したポイントは以下。

  • 軽さよりも重量バランス
  • 軽さは重要な要素なのですが、実際に使い比べてみるとスペック以上に軽く感じる機種もあり。おそらくグリップの形状や重量バランス等によって重さの感じ方が変わってくるのでしょう。数値よりも持ったときの「これなら許容範囲」感を重視しました。

  • ヘッドと床との密閉性
  • スティッククリーナーは基本的にコードレス(バッテリー駆動)なのでキャニスターに比べてモーター出力が弱い。限られた吸引力を効率良く使うにはヘッドと床を密着させる(機内の負圧が上がって吸引力が出る)必要があります。一方で操作感の軽さを出すためにヘッド側のブラシにモーターを仕込んでいる機種も多いのですが、あまり勝手に進んでいくとヘッドが床と密着しない=吸引力が出ない、ことになります。なのでヘッドの密閉性と操作の軽さのバランスが重要。

  • ブラシへの糸くずや毛の絡みにくさ、あるいは掃除のしやすさ
  • これはタイトルのとおり。各社各様に工夫があるようです。

  • 充電台へのセットのしやすさ
  • 掃除した後は基本的に充電スタンドに戻すわけですが、ここの機構がメーカーによって随分違う。適当に置いてもちゃんと充電されるようなガイド機構がついているメーカーもあれば、気をつけないとうまく充電台にはまらないメーカーもある。これがダメだと日々使う上ではプチストレスになります。

  • バッテリーの取り外しができること
  • これは店頭で説明を聞くまで全く気にしていなかったので目から鱗でした。充電機器である以上バッテリーは必ずヘタる。現在のスティッククリーナーのバッテリーは一般的に 2~3 年での交換が推奨されているそうですが、バッテリーが取り外し不可な機種の場合はメーカーに送って交換作業してもらう必要があり、その間(短くても一週間程度か)は掃除機が使えないことになります。まあ一週間くらい掃除機が使えなくてもガマンできないことはないんですが、ある程度大きさも重さもあるものを送ったり受けたりするのも、その手配も面倒。2~3 年おきに掃除機を買い換えるつもりはないし、この時点でバッテリー取り外し不可な機種は選択肢から外れます。

というような観点で、候補に挙がっていた以下の機種を比較してみました。

日立 / スティッククリーナー パワかるスティック PV-BL50J

日立 パワかるスティック PV-BL50J シャンパンゴールド レギュラー

店頭に行くまでは日立かなと思っていました。スペック上で最軽量クラス(このパワかるスティックは 1.4kg、もっと軽い 1.1kg のラインアップもある)で、持ってみた感じも一番軽い。バッテリーも交換可能だし上記要素はだいたい網羅している印象でしたが、軽いが故にヘッドの自走機能でどんどん先に行ってしまう感覚で「吸い残し」があるような印象を受けました。全体的に可もなく不可もない感じではあったものの、逆に決め手もない。

三菱電機 / コードレススティッククリーナー iNSTICK ZUBAQ HC-JD2A

三菱電機 コードレススティッククリーナー 軽量 自走式 充電スタンド一体型 掃除機 日本製 サイクロン式 ZUBAQ (ズバキュー) HC-JD2X-S

店頭で一目惚れ状態だったのが三菱。スティックタイプは二機種しかないという大胆に割り切った商品企画も個人的には好み(笑。でもそれ以上に充電スタンドと一体化するような佇まいが気に入りました。また、スタンドから上方向に引き抜くとスティッククリーナーとして使え、手前方向に引き抜くとハンディクリーナーになるギミックも実用的。サイクロンボックスが一般的なスティッククリーナーとは逆向きについていることでほぼ完全にフラットになり、家具下の隙間にも入り込みやすいというのもよく考えられています。ほぼ非の打ち所がないという感じだったのですが、唯一バッテリー交換不可なのが引っかかって却下。交換可能になっていたらこれを選んでいたと思います。

Dyson / V12 Detect Slim Fluffy (SV20 FF N)

Dyson V12 Detect Slim Fluffy SV20 FF N

ダークホースだったのがダイソン。個人的にダイソンは実性能よりもイメージ先行という印象があったから積極的には選択肢に入れていなかったのですが、上記ポイントはだいたい網羅しているし(充電台へのセット方法だけ微妙だった)、最新モデルではかなり小型軽量化が進んでいて想像よりもずっと軽かったし動作音も静か。あとはダイソンの販売員さんが他社製品も含め知識豊富でメリット/デメリットをフラットに解説(とはいってもある程度自社がよく聞こえる説明をしているはずですが)してくれたこともあり、まさかのダイソン購入に落ち着きました。

Dyson

正直自分でもダイソンを買うことは全く想像していなかったから驚いています…。

キャニスタータイプの掃除機はもう長年形が変わっていなくてどれを買っても似たり寄ったりという印象ですが、スティッククリーナーはバッテリーと重さという制約の中で各社工夫しながら進化させている途上だからメーカーごとの色が出ていて面白いですね。モバイルコンピューターの製品選びにも似た面白さがありました。

実際の使用感については後日改めて書く予定。

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