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F1 セバスチャン・ヴェッテルが引退へ

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F1 アストンマーチンのセバスチャン・ヴェッテルが今シーズン限りでの引退を発表しました。

失意のままフェラーリを離れ、昨年からアストンマーチンのリーダーとしてチームを引っ張っていたヴェッテル。年齢的にはそろそろというのはあったし、最近では環境など F1 以外の活動も目立っていて「次の人生」を意識している気配はありましたが、それにしても突然の発表で驚きました。特に現代はライコネンやアロンソといった四十代まで現役を張るドライバーも出てきているところで、35 歳での引退発表はいささか早すぎるような気もします。

直近三年間の成績はあまり振るいませんが、それでも四度のワールドチャンピオンというのは現役ドライバーの中ではハミルトンに次ぐ実績だし、F1 の歴史の中でもミハエル・シューマッハー、ハミルトン、ファンジオに次ぐ歴代 4 位。名実ともに偉大なレーシングドライバーです。四度のチャンピオンに就けたのは最速のマシンに乗っていたからと揶揄する向きもありますが、BMW ザウバーからクビサの代役としてデビューしていきなり入賞したときの鮮烈な速さは今でも覚えているし、2008 年イタリア GP でトロロッソを駆って初優勝してみせた(当時はレッドブルすら未勝利だったのに!)のは紛れもなく彼の実力。2014 年以降のパワーユニット時代になって輝きを失い、フェラーリ時代の最後はルクレールに追い出される形でアストンに移籍しましたが、フェラーリを立て直せないまま離脱したのはアロンソも同じだし、今度はルクレールが同じ道を辿ろうとしているように見えます。

そうなると気になってくるのがヴェッテルの後任を誰が務めるか。現在は既に複数年契約を発表済みのドライバーが多く、今シーズン末で契約が切れるのはアロンソ、角田、アルボン、ラティフィ、ミック・シューマッハー、周冠宇の六名。ストロールのチームメイトならば実績あるドライバーを優先しそうですが、この中だとアルピーヌがピアストリを昇格させてアロンソを放出した場合に獲得、というシナリオくらいしか考えにくそう。ヴェッテル本人が後任としてミックを推しているという噂もあるけど力不足な気もするし、やっぱりニコ・ヒュルケンベルグの復帰が既定路線ですかね…ガスリーやリカルドが契約破棄して移ってくる可能性もあるけど、あまり現実味は感じられません。

個人的には、現役ドライバーの中では最も F1 を愛し、ファンを愛するドライバーだと思っています。そんな愛すべきキャラクターが F1 の舞台から去ってしまうのは寂しい。引退前にせめてあと一度くらい表彰台に乗る姿を見たいけど、アストンマーチンの今の戦闘力だと厳しいだろうなあ。

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