スポンサーリンク

F1 サウジアラビア GP 2023

フェルスタッペン、決勝でもドライブシャフトに違和感……それでも15番手スタートから2位へとリカバリー「今日は2位に落ち着くことにした」
アロンソへのペナルティ撤回! キャリア100回目の表彰台を改めて獲得へ。アストンマーチンの抗議が成功

F1 2023 第 2 戦サウジアラビア。開幕戦バーレーンの様子ではこのままフェルスタッペンが 23 戦全勝してしまうのでは…とさえ思いましたが、それは 2 レース目にしてマシントラブルに阻まれました。それでもフェルスタッペンは 15 番手スタートからの 2 位、リカバリーとしては最高の結果だったと言えます。

■レッドブル
ペレスが自身初のポールトゥフィニッシュで今季初優勝。15 位から追い上げてきたフェルスタッペンにもしっかり対応し、今シーズンはチャンピオンシップを賭けて戦える状態にあることを証明しました。特にフェルスタッペンが 2 位に上がってきた中盤以降は二人でファステストラップの刻み合いを披露し、フェルスタッペンに差を詰めさせなかったのが勝因。フェルスタッペンも毎週 0.1 秒くらいずつギャップを削ってはいったものの届かず、予選で発生したドライブシャフトトラブルが再発の兆候を見せたことで試合終了。それでもマックスは最終周にファステストラップを記録して 1pt をもぎ取り、チャンピオンシップ上はペレスに 1 点差をつけて首位を守ったのは彼の意地でしょう。
個人的に気になったのは終盤にペレスがチームラジオで「これ以上バトルする意味ある?」と発言していたこと。二人のどちらが勝ってもチーム的には 1-2 フィニッシュはほぼ確定した状況だし、プッシュし合うことでマシントラブル等のリスクを高めるべきではない…という判断は確かにその通りなのですが、相手が誰であろうと勝てる可能性が残っているうちは全力で勝ちに行くのがフェルスタッペンだし、それが二年連続ドライバーズチャンピオン獲得の原動力なわけです。そういうドライバーを相手にチームメイト同士でチャンピオンを争おうとするなら、最初から自分の力で勝つつもりでなければ最後には負ける。ペレスにはそういうつもりで今シーズンを戦ってほしいと思います。

ところで前戦バーレーンが余裕の 1-2 フィニッシュだったから RB19 のポテンシャルがどこまであるか測りかねていましたが、今回マックスとペレスが全力を出したことで他チームとのギャップが明確になりましたね。レースペースで他チームと 1 秒以上の差、これは F1 のスピードでは絶望的な差だと思います。マックスの今季全勝はなくなったけど、レッドブルとしてシーズン全勝する可能性は逆に高くなったように感じています。まあそうはいってもマシントラブルやレース展開のアヤで勝てないこともあるのがレースなのですが。1988 年のマクラーレンだって 16 戦中 15 勝「しか」してないわけだし。

■アストンマーチン
バーレーンとは特性の異なるサーキットでも同様の速さを発揮したことで、今年のアストンマーチンの強さはいよいよ本物であることが明らかになりました。アロンソが移籍からいきなり 2 レース連続で表彰台獲得とはね…。現状、マシンとドライバーの組み合わせ的にレッドブルの次に速いことはクルマの挙動やアロンソの動きの良さから見ても明確。レッドブルが異次元なこともあり、アロンソが映っている場面が一番ワクワクするとさえ感じます。レッドブルに何かあったときに優勝する可能性が最も高いのはアロンソだと思うし、フェラーリやメルセデスがヨーロッパラウンドでよほど効果のあるアップデートを投入しない限りこの序列は当分変わらないのではないでしょうか。

■アルファタウリ
角田、予選は 0.01 秒差で惜しくも Q1 突破ならず。決勝ではタイヤ交換のタイミングが最高だったこともあり終盤まで入賞圏内を走っていましたが、それまでずっと抑え続けてきたハースのマグヌッセンに残り 4 周でオーバーテイクされ 11 位フィニッシュ。前回に続いてトップスピードの遅さで負けて 11 位です。今回も角田としてはやれることは全部やったしチームにもミスらしいミスはなく、単純にクルマが遅いのが敗因。ああ悔しい…それにしても角田は週末の過ごし方といいレースの組み立て方や戦い方といい、本当にいいレースをするようになりました。あとは速いマシンだけ、次戦メルボルンではアップデートが施されるということなので、もうそれに期待するしかありません。

ここまで 2 レース見て早くも今季の勢力図がハッキリしてきましたね。レッドブル>>>>>アストンマーチン>メルセデス/フェラーリ>>アルピーヌ>>アルファロメオ>ハース>>ウィリアムズ/マクラーレン/アルファタウリ という感じ。入賞圏はトップ 5 チームでほぼ固定、たまにトラブルやアクシデントで 1~2 台消えたときに残りの椅子を下位チームで争うという構図でしょう。その中でも特にクルマの出来が悪いアルファタウリがポイントを獲得するのは非常に難易度が高い仕事ですが、今季の角田はここまでで 2 レースともにあと一歩のところまで来ている。この頑張りが実を結ぶことを祈るしかありません。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました