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北海道苫小牧市のカレーもやしラーメン定食

「北海道だ。味噌ラーメンかなあ…」

苫小牧港

昨年末に放送された『孤独のグルメ 2022 大晦日スペシャル』の聖地巡礼に北海道を旅してきました。実に旭川の聖地巡礼以来、七年ぶりの北海道。あのときもまだ雪が残る 3 月の北海道でした。

写真は冒頭でゴローがミニとともに降り立った苫小牧港のフェリーターミナル。茨城の大洗港から船で旅してきたという設定でしたが、ミニ自体も実際にフェリーで運搬されたのでしょうね。クルマが何台も運べるから大きい船だろうと思っていたら、実物は想像していたよりも遥かに大きくて驚きました。これちょっとしたタンカーじゃないですか(ちなみに写真は大洗便ではなく名古屋便です)。

苫小牧港

まあ、私は普通に飛行機で来たわけですが。でも船内で何か食べるようなシーンがあったらフェリーにも乗らないと聖地巡礼にならないよなあ…と放送されるまで戦々恐々としていたのは秘密です(汗。

大洗→苫小牧間はフェリーで約 18 時間の旅程。船内にはレストランがあってちゃんとした食事もとれるようですが、そこは井之頭五郎。苫小牧に着く頃には「腹が、減った!」となっていたに違いありません。苫小牧で下船するや否や直行したと思われるのが、苫小牧港からすぐのところにあるこちらのラーメン店。

味の五十番

味の五十番

店先に除雪車が駐まっているのがいかにも冬場の北海道。

営業時間は店主の体調の都合で当面の間ランチタイムのみらしいので、これから巡礼の予定がある方はご注意ください。

味の五十番

入店してまず目を奪われたのが、壁一面を埋め尽くすこれ↑。会計時にサービス券がもらえるのですが、これは常連さんのサービス券ストックホルダー(?)らしい。それだけ日々通っているお客さんが多いということなのでしょう。

なおお昼過ぎに到着したところ店内は満席。とはいえ行列ができるほどではなく、少しだけ待って着席できました。

味の五十番

店内。ゴローはカウンター席で食べていましたが、我々はテーブル席。
家族経営と思われる店員さんが 4 名忙しそうに働いています。20 近い座席がほぼ満員だから無理もありません。聖地巡礼と思われるお客さんはあまりいないようでしたが、普段から常連さんで大人気店なのだと思われます。

味の五十番

メニュー。スープの味を正油・塩・味噌から選べるのはよくあるけど、辛味とかカレー味にも正油・塩・味噌が選べる謎。
しかもギョウザもチャーハンもなし、だけど目玉焼き付きラーメン定食があるという不思議。

さらに「こってり」と「あっさり」の選択。
こってり・あっさりと言えば某京都系ラーメン店の代名詞、でもこの店ではもやしの炒め方の違いという。なんとも面白いところを攻めてくるなあ…これが苫小牧流?

味の五十番

というわけで注文したのはカレーもやしラーメン定食の味噌味・こってり。もちろん五郎’s セレクション通りです。

ラーメンの丼だけでもそこいらのラーメン店より大きいんじゃないかっていう存在感があるけど、その上に目玉焼きとライスですからね。なんだかすごいことになっちゃったぞ。

味の五十番

これがカレーもやし味噌ラーメン。

スープを一口飲んでみると…おおっ、確かにカレー風味なんだけどあくまでカレーは風味付けという感じで、味噌のコクもしっかり生きてる。確かにちょっとスープカレー的でもある。
あ~、いい。カレーと味噌、合う。うまい。初めての味だけど、なんか妙にしっくり来た。

味の五十番

こういう縮れ麺、好き。スープと手に手を取り合ってる。
そこにラードで炒められたもやしのこってり感が追いかけてくる。

この味、懐かしい気がする。それでいて何故か北海道を感じる。

味の五十番

これは…お麩!?ラーメンの中でお見かけするとは。

運ばれてきたときには浮かせてあったお麩を、あえてスープに沈めてヒタヒタになったところでいただきます。
おぉ、カレー汁をたっぷり吸ったお麩のうまきことこの上なし。

味の五十番

目玉焼き、まさかの目玉二つ。鳥インフルエンザの影響で鶏卵高騰の折、ありがたい。
黄身が絶妙に生のまんまという焼き加減が嬉しい。

個人的には、最近の『孤独のグルメ』で五郎が何でもかんでも最後にご飯に乗せてしまう風潮はちょっとどうかと思っているけど、この目玉焼きとカレーラーメンなら、目玉焼き乗せご飯(MNG)とかスープカレー丼はやらざるを得ないでしょう。写真がどうしてもおいしそうな感じには撮れなかったから割愛しますが、ちょっと量が多いかなと思っていた定食も組み合わせを変えることで味覚が変わって、普通に完食できてしまいました。このカレースープの汎用性の高さがすごい。カレー最強。

味の五十番

こちらは私が注文したものではありませんが、チャーシューもやしラーメン(正油・こってり)。

この澄みわたる正油スープといい、脂身少なめのチャーシューといい、まさに正しい中華そばの姿。

味の五十番

さらに標準のもやしラーメン(塩・あっさり)。
透き通った塩スープならもやしはあっさりがよく似合う。

ガッツリしたラーメンもたまにはいいけど、やっぱり最終的に帰ってくるのはこういう昔ながらの中華そばなんですよ。ここなら正油・塩・味噌・辛味・カレーで週 5 通っても飽きないだろうなあ。

味の五十番

ごちそうさまでした。は~、おいしかった。
上陸早々、いい店に出会えた。

店内に飾られていた松重さんのサインによると撮影は 11 月に行われていたようですね。Season10 の通常撮影は 12 月まで続いていたようなので、レギュラードラマと大晦日スペシャルの撮影を並行して行っていたことになります。これは大変だったに違いない。

というわけで、改めてここから昨年末の井之頭五郎の足跡を追っていきます。
さて…小樽まではちょいとあるぞ。

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