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F1 オーストリア GP 2023

フェルスタッペンは止められない! 通算勝利数はセナ超え。角田裕毅はペナルティ連発18位|F1オーストリアGP決勝
F1オーストリアGP、トラックリミット違反でペナルティ多数追加。サインツJr.やハミルトン、角田の順位が変更される

オーストリア GP。スプリントレースのある週末でしたがいつも以上にフェルスタッペンの速さが爆発、今回もあまり書くことがないレースでした…と言いたいところなのですが、予選からトラックリミット違反が濫発。決勝レースに至ってはレース中のペナルティー多発、さらにレース後に追加ペナもあってリザルトの入れ替えが発生するというあり得ないグランプリでした。
トラックリミット違反、予選の時点からタイム抹消が多発していたせいか決勝レースでは走行中にチーム無線で「前を走ってるアイツがはみ出した」という密告を複数のドライバーが行う始末。そして多くのドライバーに黒白旗提示→数周後に 5 秒ペナルティーのコンボ。レースでオーバーテイクするんじゃなくてペナルティーで引きずり下ろそうというドライバーが少なくないことにはガッカリしました(ハミルトンが率先して密告っていた印象…)。それでもレース中にペナルティーが出まくることにもガッカリしたし、レース後の追加ペナ(これもアストンマーティンからの抗議の結果見直しが行われたと言われる)によって「レース中にスチュワードから目をつけられていたドライバーとそうでなかったドライバー」がいたことが明らかになった、というのもあり得ない。トラックリミットに関するレギュレーションはレースの安全性のために存在するという大前提は解るけど、それが恣意的に運用されているとしたらどうなのか。また今季はトラックリミットの判定が厳しすぎるとは以前から思っていましたが、今回はあまりにも多すぎ。これはそもそも「現在のレギュレーションのマシンでトラックリミット違反を犯さずレーシングスピードで走るのに、レッドブルリンク自体が適合していない」ということなのではないかと思います。だとするとレッドブルリンクを改修させずにグランプリ開催した FIA と F1 にも瑕疵があるのでは…。
とにかく毎ラップのようにペナルティーが出て、さらにレース後に順位が操作されるレースには本当にガッカリです。レースを見ていて腹しか立たなかった。

■レッドブル
フェルスタッペン。スプリント、レースともに PP からの優勝、さらにはファステストラップまで記録してこの週末に獲得できる最大ポイントを手にしました。しかもファステストラップは終盤にタイヤ交換してもまだトップでコース復帰できるだけの余裕がある状態でしたからね…。フェラーリとのタイヤ戦略の違いによって全ラップリードだけはなりませんでしたが、相変わらず圧倒的な強さ。
ペレスは予選でのトラリミ違反によって Q2 敗退はいただけません。圧倒的なマシン性能があるんだから「とりあえずの押さえタイム」くらいは記録しておかないと…。でもそこから挽回して決勝 3 位、スプリントでも 2 位ということでセカンドドライバーとしてやるべき仕事は(今回は)できたと言って良いと思います。ここ数戦の負のスパイラルからこれで脱却できたのであれば良いのですが。

■フェラーリ
ここ数戦のほぼ空気だった状況から一転、オーストリアでは間違いなく二番目に速いチームでした。最終的にサインツがペナルティーで順位を失った(6 位)とはいえ、チェッカー時は 2-4 フィニッシュを決められていたことはチームとして浮上のきっかけが掴めたとみて良いのかもしれません。今後サーキットとの相性次第でアストンやメルセデスと三つ巴の戦いを見せてくれることに期待。

■マクラーレン
こちらも今回から(ノリス車のみとはいえ)レッドブル型というかアストンマーティン型のアップデートを導入し、ノリス車には明確に効果があったように見えます。決勝でフェラーリと戦える速さを見せて 4 位は今季ベストリザルト。アストン/メルセデス/フェラーリの二番手争いに加わってくれるとなお面白いことになりそうです。というか、あと 13 レースを残して今シーズンの見どころはもうそれくらいしかなくなってしまいました。

■アルファタウリ
クルマがあまりにも遅すぎる。ヨーロッパラウンドでアップデートを持ち込んだはずなのに、既に他チームに置き去りにされてまた最遅マシンに逆戻りした印象です。角田は決勝で後方から好スタートを決めたように見えましたが、オコンとの接触でフロントウイングの翼端板を失いコースオフ、そのダメージもあってペースが上がらず曲がらず…からのトラックリミット違反で合計 20 秒のタイムペナルティー。アルファタウリにとっては今季ワースト、早く忘れたい週末となりました。
次のシルバーストンではアップデートを持ち込むという話ですが、どれくらい効果があるでしょうか。根本的にドラッグが大きいクルマの特性はそう簡単には治らないような気がするし、この先はトップスピードが物を言うサーキットが続くんですよね…。

次は連戦でイギリス GP。今度こそ F1 としてクリーンな週末を見せてくれることを期待しています。

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