[ Sony α7 IV | Sony FE 12-24mm F4 G ]
昨夜はふたご座流星群の撮影に行ってきました。
本当は極大期となる今夜行くつもりでいたのですが、曇りの予報に気がついて急遽予定変更。急いで機材を準備して多摩川の河川敷へ。2022 年も多摩川沿いで撮りましたが、今年は河岸を変えて河崎側から東の空を狙ってみました。レンズは去年 16-35mm でもちょっと狭いと感じたから、借り物の 12-24mm のワイド端を使用。
写真はサムネイルサイズだと星がほとんど見えないと思いますが(クリックで拡大)、中央やや右下にオリオン座、そに少し左にふたご座が写っています。ふたご座も肉眼ではポルックスとカストルくらいしか見えませんけどね。今やカメラの方が人間の眼よりも暗所性能が高い。
20:45 頃からインターバル撮影を開始。あとはカメラ任せで人間はほとんどやることがないから撮影に来た感も薄い。その代わり肉眼で流星を見つけることに神経を注げます。ただ、ずっと夜空を眺めていると何もないところに流星の幻が見えてきてしまい、それが本物だったのかは後から撮影結果を確認するまで判りません(笑
[ Sony α7 IV | Sony FE 12-24mm F4 G ]
雲も出てきてそろそろおしまいかなあ…と思った 22 時ちょっと前、東の空の低いところに超明るい火球が発生!移動距離は短かったものの瞬間的に流星と判る緑色の輝きに感激。去年来たときもここまで明るい火球は撮れませんでした。
[ Sony α7 IV | Sony FE 12-24mm F4 G ]
12-24mm は広角で撮りこぼしは少ない代わりどうしても小さく写ってしまうのでトリミングしてみました。オリオン座の下方にひときわ明るい軌跡が写っています。ちょうどこのカットの中央に写っている冬の大三角(シリウス、プロキオン、ベテルギウス:いずれも一等星)よりもハッキリと明るい。
[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
予備として南西方向を狙っていた α7C+16-35mm にも写っていました。軌跡がギリギリ画角からはみ出ないところで収まってくれたのはまさに軌跡奇跡的。
[ Sony α7 IV | Sony FE 12-24mm F4 G ]
例によってインターバル撮影した写真を比較明合成してみました。画面下部に写っているクネクネした点線は羽田空港を離発着する航空機です。
こうして見ると、90 分ほど粘ってみたけど撮れた流星はあの一つだけだったようです。肉眼で見えたような気がしていたのはやっぱり幻だったか(笑
流星群というと、今ならアニメ『葬送のフリーレン』の第 1 話ラストのような「尾を引く巨大な火球クラスの流星が同時多発的に見える」というイメージがありますが、実際には極大期でも「空に輝点が現れて、それが 1~2 秒の間にスーッと動いて見える。それも数十秒~数分にひとつという頻度」という実に地味なものです。それでも流れ星が見えた瞬間はかけがえのない気持ちになります。
そして今回のように極大期の前日はさらに少ないわけで、都心近くの明るい夜空なら火球クラスが一つ見えただけでも収穫だったと思います。
今夜の東京の空には一面に薄雲がかかっていますが、あの向こうにはたくさんの星が流れているんだろうなあ。
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