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Pieni というトイカメラ

CP+ 会場で現地合流したクマデジさんに「これ見た?」と連れて行かれたのがケンコー・トキナーブースでした。

ケンコー / トイカメラ Pieni II

Pieni II

最近のヒット商品というトイデジカメ「Pieni」。スマホ並みに小さなレンズがついたトイカメラということは知っていましたが、現物を見るのは初めて。もうちょっと大きいと思っていたら、消しゴムくらいの大きさの超小型カメラなんですね。想像以上の小ささで小型ガジェット好きとしてはときめいてしまいました。

レギュラーモデルとして 4 色展開されており、さらにはサンリオキャラクターとのコラボモデルまで出ているあたりでどういった層に売れているかが想像できます。

Pieni II

ライカ風デザインの筐体に 1/10inch の 131 万画素センサーを搭載。古いコンデジでもここまで小さなセンサーを搭載した製品はほぼなかったと思うのですが、これはおそらくカメラやスマホ用ではなくノート PC の内蔵 Web カメラ用のセンサーなんかを流用したものだと推測されます。

レンズスペックは 3.2mm F2.8 とのことですが、私がざっくり計算してみたところ 85mm レンズの画角に相当するようです。一般的なデジカメの感覚からしてもけっこう狭い。

Pieni II

液晶モニターなしという割り切った仕様。記録媒体は本体側面にスロットが見える microSD、反対側面には充電用の microUSB ポート装備。操作系は独特で、静止画と動画を切り替える MODE ボタンとシャッターボタンを兼ねた(!)電源スイッチ。長押しで電源オン/オフ、短押しで撮影(または動画記録開始/停止)という大胆な作りになっています。

どんな写真が撮れているか PC にメディアを入れて確認するまで分からないというデジタルらしからなさが逆に新しい、のでしょうか。

PIENIFLEX

バリエーションモデルとして二眼レフ風デザインの「PIENIFLEX」も発売されています。
二眼レフ風だけど下のレンズはダミー、上側が撮影用のレンズになっています。カメラとしての仕様は Pieni II とは異なり 1/4inch の 95 万画素センサー、レンズは 3.43mm F2.8。こちらも計算すると 35mm F2.8 相当という感じですかね。画素数は下がるけどセンサーは大きくなるし(とはいえスマホ用より全然小さいから五十歩百歩か)スナップ用途には Pieni II よりも PIENIFLEX のほうが向いていそう。

PIENIFLEX

ちなみに二眼レフ風デザインだけど上面にはウエストレベルファインダーはついておらず、勘によるノールック撮影が求められます。
曲がりなりにも光学ファインダーがついている Pieni II のほうが多少は撮りやすそうだと思ったら、ケンコーのスタッフに「このファインダーは飾りです」と言われて膝から崩れ落ちそうになりました(汗。偉い人にはわからんやつだったか…。

Pieni M

そんな私の心配に応えるように置いてあったのが新型「Pieni M」。3 月発売予定とのことですがケンコーの Web にもまだ情報が出ておらずスペックは不明。正面に印字されているとおりレンズは Pieni II と同等でセンサー仕様が若干異なる(122 万画素)ようです。
商品名につけられた「M」はモニターの意味だと思われ、背面を見ると超小型の液晶モニターが備えられています。

Pieni M

本体が小さいから液晶も小さい。見た感じサイズは 1inch 前後で解像度は WQVGA(480×272)程度ではないでしょうか。ディテールなんて全然分からないし色再現性もへったくれもないけれど、これがあるだけでフレーミングのしやすさが全然違う。

私はこの背面を見た瞬間に懐かしの初代 Cyber-shot U(DSC-U10)を思い出しました。あれも 130 万画素センサーと 1inch 液晶を積んだ超小型単焦点コンデジでしたよね。今でも Cyber-shot U の現代版として RX0 が時折欲しくなる私としては、この佇まいにハートを撃ち抜かれました。

Pieni

Pieni でちょっとケンコーブース内を試し撮りしてみました。
かなり甘いレトロな写り。DSC-U10 をはじめとした昔の 130 万画素級デジカメはもうちょっとクッキリハッキリした画質だったような…やはり画素数よりもセンサーとレンズのサイズの違いが大きいんでしょうかね。先ほど「ノート PC の内蔵 Web カメラ用のセンサーなんかを流用したものだと推測」と書きましたが、確かに Web カメラのスペックが高くない PC でテレビ会議するとこれくらいの画質。そう考えたら納得しました。

Pieni

かつての 130 万画素デジカメには劣るけど、初期の 35 万画素デジカメよりはマシな画質。これよりも遙かに高画質なスマホのカメラがある中であえてこれを使うのはレトロポップな表現を求めてということになるでしょう。2024 年の東京をあえてこのカメラで撮ったらどう写るか、というのはちょっとやってみたくはあります。

カメラとしては今さら無しだけど、オモチャとしては面白い。何よりこの佇まいがいいじゃないですか。ちょっと欲しい。
まあたぶん買っても 2~3 回遊んで終わりな予感がするし、欲張ってモニター付きを買うくらいなら安価な Pieni II のほうを買って、使わなくなったらキーチェーンでカメラバッグにぶら下げておくだけでも満足できそうな気がします。

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