あまり新製品の出てこなかった CP+ 2024 で、私が触っておきたかったのはフジの X100VI でした。
X100 シリーズ、年イチくらいで欲しくなるんですよね。昔少しだけ初代 X-Pro1 を使ってみて合わなかったし今さら X マウントに手を出すつもりもないんですが、レンズ一体型ならそれだけで完結するからサブ的に持っておくならばアリ。
初代 FinePix X100 から 13 年ほぼスタイルを変えずに 6 世代目のモデルチェンジというのもすごいですが、特に最近の世代ではガッツリ値段が上がってしまって今や 28 万円。いくら円安とはいっても APS-C のカメラに払う値段じゃないですよね…。旧型も供給不足で中古価格が高騰(新品より高い!)しているし、そもそも中古市場にもタマがない。もはや自分が買うカメラではなくなってしまっている感があるので、とりあえず触るだけ触ってみたかったのでした。
X100 シリーズとしては 4 年ぶりのモデルチェンジ。シリーズ初のボディない手ブレ補正が搭載されたことが目玉ですが、この 4 年の間に X/GFX シリーズに搭載されたイメージセンサーや画像処理エンジン、AI による被写体認識 AF などが本機にフィードバックされたメジャーアップデートになっています。ちょっと試してみましたが、古式ゆかしいレンジファインダースタイルで被写体認識とかトラッキング AF が動作するのが気持ち悪い(誉め言葉)。
あとは元々 APS-C のレンズ一体型カメラとしてはボディが大きめではありますが、先代からサイズ感も重さもほとんどを変えずにボディ内手ブレ補正を内蔵してきたのはすごい。
ただ富士フイルムの操作系はやっぱり私には合わないですね…。UI の考え方がキヤノンともソニーとも全然違って迷子になります。フォーカスレバー(≒マルチセレクター)も小さくて操作しづらいし。サブカメラとしてもこれを使うのは無理だー、となってしまいました。まあ買えませんけどね。
フィルムシミュレーションにリアラエースが追加されたこともトピックのひとつ。これでフジ製の主要なフィルムは網羅されましたかね。
私は以前から基本的に RAW 現像派でピクチャースタイル(キヤノン)やクリエイティブスタイル(ソニー)もほとんど使っていないので、JPEG の画作りがキモな富士フイルムはそもそも私に向いてないんだと思います。
そんなわけで焦点距離 35mm 相当のレンズ一体型カメラなら RX1 でいいか…といういつもの結論に結局戻ってきてしまうわけです。X100 シリーズ使ってみたいんですけどね。初代でいいから中古でも探してみるかー。
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