シリーズ初のレンズ一体型カメラ「GFX100 RF」。新開発の28mm相当・F4単焦点レンズを搭載 – デジカメ Watch
富士フイルムが GFX シリーズとして初めてのレンズ一体型カメラ「GFX100RF」を発表しました。
中判センサーを搭載する初めてのコンデジ。果たしてこれをコンデジと呼んで良いのかどうか迷いますが、カテゴリー的には単焦点コンデジに含まれるわけです。
1 億画素オーバーの中判センサーに 28mm(ライカ判換算で 35mm 相当)F4 の単焦点レンズ搭載。いわば APS-C センサー搭載だった X100 シリーズの中判バージョンという位置づけ。X100 シリーズユーザーならある程度違和感なく移行 or 併用できそうに見えます。外形寸法はコンデジとしては大きいけど(なにせ α7C よりも一回り大きい)、レンズ交換式の GFX シリーズよりは明確に小さい。現時点で中判デジタルカメラを持ち歩ける最小サイズではないでしょうか。また中判センサーに光学系を合わせたために前玉よりも後玉の方が圧倒的に大きいレンズ構成図にも萌えます(笑。
今までどんなメーカーも出してこなかったジャンルだから製品としては独創的で面白い。フルサイズミラーレス全盛の現代にあって敢えて APS-C と中判という土俵をずらした戦い方をしているのは富士フイルムのマーケットポジションを考えれば正しい。ただこのカメラを誰が使うかは正直あんまり見えないんですよね。そもそも中判カメラを「持ち歩いて」使ってる人、周りにほとんどいないので…ペンタックス 645D を使ってる酔狂な人なら一人知ってるけど。
80 万円前後という市場価格からしても普通の人が買うカメラではないのでしょう。富士フイルムは近年中国で成功していると聞くし、逆に日本国内では特に X100 シリーズの新品在庫を見かけることが珍しいくらいに流通していません。「高く買ってくれる相手と商売する」のはビジネスの基本だけど、そういう相手にもっと高く売れるものを…という発想で作られたカメラなのかもなあ、という気もします。APS-C のカメラを高く売るのは限界があるけど、競合のいない中判カメラならば高く売る理由になるわけだし。
だから、せっかく中判コンデジなんていう独創的なカメラが出てきたのに、仮にそれが日本に来たインバウンドがステータスを誇示するためにぶら下げているだけのものになってしまったら悲しいな、と。
私は先日ハッセルの中判ミラーレスに少し触れる機会があり、中判ならではのパースやノイズの少なさ、1 億画素の圧倒的な描写力に驚かされました。でもフォーカシングは滅茶苦茶シビアで、スタジオ撮影するのでもなければ自分は 35mm 判で十分だなあ…と思ったものでした。フジの GFX(レンズ交換式ミラーレスの方)はちゃんと使ってみたことがないのですが、35mm 判 のように気軽に扱えるんですかね?
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