中野方面に出かける用事があったので、ついでに少し足を伸ばして新井薬師で写真を撮ってきました。
新井薬師って名は広く知られているけれど(西武線の駅名にあるくらいだし)どどーんと大きな寺院を想像していたら現地はそこまで大きいわけでもなく、かといって小さすぎるほどでもなく、程良い規模感。
※写真は全て α7C+SIGMA 90mm F2.8 にて撮影。
今回は何本かレンズを持って行っていたのですが、ふと思い立って先日購入したシグマ I Series 90mm F2.8 の一本で撮ってみました。
中望遠レンズは画角が狭いため写り込む要素を整理してくれる効果があります。そこをあえてもう一歩踏み込んでみることで画がさらに印象的なものになる感覚。程良く明るく程良くボケるから EVF を覗いていても気持ちが良い。
柔らかいボケの中に主題がスッと立ち上がってくる。これが例えば 85mm F1.4 だったら被写界深度を浅くしすぎると主題までボケるし…と頭の中で計算しながら撮るところですが、このレンズはあまり深く考えずに絞り開放でバンバン撮っていけばそれだけでちょうど良い結果が得られます。もう全部開放で撮るくらいのつもりで良いのかもしれません。
こういう小さな被写体でも躊躇せず寄って撮れるのも良いところ。中望遠らしいボケが得られるという意味では、これくらい寄って背景をボカすのがもしかするとこのレンズの真骨頂なのかもしれません。マクロじゃない中望遠レンズでここまで寄れるものはそう多くはありません。
白飛びを恐れずに明るめに撮るのが似合うレンズでもあります。良い意味で描写が軽く、いわゆる「エアリー」な雰囲気の写真との相性がよさそう。今度ホワイトバランスをブルー寄りにして撮ってみるのも楽しいかも。
休日の新井薬師は混んでるってほどでもないけど常に人はいる、という程度の混み具合で居心地が良い場所でした。浅草寺みたいに混んでる場所は遠慮したいけど、かといって誰もいない境内で一人写真を撮ってるのも落ち着かないものです。その点、ここは自分がフラッと来て感じるままに写真を撮っていても当たり前に許される場所という感覚がありました。
「薬師」というだけあって御利益は病気平癒・身体健全。中でも眼病に御利益があると言われているようで、絵馬にも健康、特に眼に関する願い事が数多く書かれていました。私はあまり信心があるほうではありませんが、年齢的に体調に不安や異変を抱える人が周囲で増えてきたところでもあるし、ここのことはちょっと覚えておこうと思いました(笑。
あまり広角レンズが活きる場所ではありませんが、標準~中望遠と相性の良さそうなところなのでまたカメラを携えてブラブラしに来ようと思います。
コメント