五島列島の聖地巡礼はかなり強引なスケジュールだったから他の観光的なことは一切できませんでした。できれば平和公園とか軍艦島とかにも行ってみたかったんですけどね。長崎で唯一ありつけたおいしいものは皿うどんでした。
本当は長崎駅周辺で行ってみたいお店があったんですが、残念なことに臨時休業とぶつかってしまい。他に皿うどんが食べられそうなお店…と探して遭遇したのが駅ビルに入っているこちらのお店。下調べなしの通りすがりだけど、店構えは悪くない。
思いっきり中華料理屋の見た目なのに「長崎ちゃんぽん」の看板が出ているのが面白い。関東圏だとちゃんぽんはリンガーハットの印象が強くて中華のイメージがないけど、ルーツとしては中華料理か。そういえば孤独のグルメ Season6 に出たちゃんぽんと皿うどんの店も町中華でしたね。
ショーケースにはかなり気合いの入った食品サンプル群。どれも本当に食べられそうなくらいリアルで、しかもおいしそう。
中でも中華鍋から今まさに移し替えられようとしている特製皿うどんの具がたまりません。エビが、イカが、野菜が踊っている。
メニューの主力ももちろん皿うどんとちゃんぽん。他の中華料理もおいしそうに見えるけど、やっぱりこれでしょう。
ちなみにちゃんぽんや皿うどんの普通と「特製」の違いは具の種類とのこと。奈留島のみかんやでもそうだったし、長崎のちゃんぽんや皿うどんではそれが常識ということですね。
ということでもちろん「特製皿うどん」を注文するわけです。
おお、まさにあの食品サンプルそのまんまのうまそうな皿うどん。見るからにプリプリなイカやエビが早く食べてくれと言っている。茶色い丸いのは魚介の練り物ですね。
ちなみに食品サンプルのイメージに引っ張られて、目の前で麺に餡をかけてくれるのを勝手に期待していたら普通に盛り付けられた状態で出てきました(笑
魚介も野菜も豚肉も、具がどれもおいしい。でもそれと同じくらいこの餡の味付けが絶妙なんだなあ。
アツアツで火傷しそうになりながら食べるのがまた楽しい。
麺は太麺にしてみました。
パリパリの細麺に餡がしみて柔らかくなっていく過程も好きだけど、このしっかり食べ応えある太麺もいい。皿うどんでありながらちゃんぽん的な側面も楽しめる感じ。
テーブルの上には当たり前のようにソースと酢が。孤独のグルメでやってた食べ方は本当に長崎のスタンダードだったんだ…。
普通に半分ほど食べたらソースでちょっと濃い味にして楽しみ、さらに酢をちょっと落としてサッパリ系に味変。味覚が変わることでいくらでも食べられそうな気がします。
同じ九州でも福岡とはまた違った食文化の長崎、けっこう好きになったかも。
長崎に行く機会はあまりないので、都内で長崎料理を出している店を探したくなりました。
ごちそうさまでした。
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