先日、人形町にある以前から気になっていた店で独り飲みしてきました。
庄助。そう、あのドラマ『孤独のグルメ』Season1 第 1 話の舞台となったお店の支店です。門仲のお店の方には劇映画公開記念で久しぶりに飲みに行ったところですが、一年ほど前にオープンしたという人形町店の方にも来てみたかった。
場所は人形町駅 A5 出口を出てすぐのところにあり、あまり暑さを感じずに入店できるのがありがたい。
調べてみたところこのお店は門前仲町庄助のおかみさん(ドラマ放送当時。現在は引退され、お店の運営は別の方が担っています)の息子さんが営んでいるとのこと。以前は同じ場所で肉寿司の店をやっていたようですが、一年ほど前に店舗はそのままに業態変更して門仲庄助の分店になった模様。店先のメニューには庄助らしく「元祖!!つくねピーマン」の文字が躍っています。
それにしても、庄助のおかみさんの息子さんが同じ飲食業に就いていて、しかも庄助の名前を継いでいたとは。
店内は 1F がカウンターのみ、2F に広めの座敷があるようです。私は一人だったのでカウンターに着席。
業態変更以前からの常連さんが多い店のようで、マスターやバイトさんとお客さんがカウンター越しにいろいろ会話しているのが聞こえてきます。こういう「常連さんが多い店の端っこに同居させてもらってる」感、けっこう好き。軽口をたたき合ってるのが耳に入ってくるとこちらまで思わず吹き出しそうになります。
メニューは門仲庄助と同じものもあるけど、全然違うものも多数。こちらはこちらでオリジナリティーを出しているようで、でもどれもおいしそうでちょっと迷う。
まあまずは生ビール(大)。お通しはザーサイでした。
暑いと大ジョッキでも干上がるように減ってくよね!まるで自分の身体がスポンジか砂丘にでもなったような気分。
メニューにあった「ヒラマサ」の文字に惹かれてお造りを頼んでみました。
ブリ好きの富山民的にはこれで飲むのがしっくり来る。マグロの刺身よりも断然こっちです。沁みる…。
焼鳥屋らしく外から見える位置に焼き台があり、マスターが慣れた手つきで大量の焼き鳥を焼いていきます。
しかも焼き鳥だけじゃなく他のお客さんが頼んでいた長芋やトウモロコシの焼き物もうまそうだったなあ…今回は頼みませんでしたが次回来たらぜひ食べてみたい。
というわけで、私が注文した焼き鳥。左から順にねぎま、レバー(以上タレ)、砂肝、軟骨、つくね(以上塩)。もちろん生ピーマンを添えて。
門仲庄助の焼き鳥は塩のみでしたが、人形町ではタレの焼き鳥が食べられます。ドラマ『孤独のグルメ』第 1 話のエンドロールで五郎が「今度はタレで、白い飯食いたいな」とつぶやいていたのが人形町ならば実現できるわけです。塩焼き鳥もおいしいけど、ねぎまやレバーはやっぱりタレで食べたい。
そしてつくねは串から外し、ピーマンに詰めてちょっと潰したら軽く七味を振っていただきます。
そうそう、これこれ!生ピーマンのパリッとした食感とフレッシュな香りに包まれながら食べるつくねのうまさ。この新しいピーマンの肉詰め、どの店でも出そうと思えば出せるのに、庄助以外では意外と巡り合えない。
こういう焼き鳥が出てくると焼酎が飲みたくなる。中々(麦)のロックでやってやろうじゃないの。
五郎みたいにやきとりと焼めしの組み合わせももちろんいいけど、やきとりはお酒と一緒でこそという気がする。May the alcohol be with you、アルコールと共にあらんことを。
もともと肉寿司をやっていた店ならば馬刺しもおいしいに違いないと頼んでみました。
今は肉寿司専門じゃないから馬肉は小分け包装のものを使っているようでしたが、肉そのものは期待通りのうまさ。それに生姜や辛子ニンニクをつけて食べると絶品!これまたお酒が進んじゃいます。
調子に乗ってアジフライも追加。こういう店でアジフライをつまみに飲むの好きなんだよなあ。
目の前で揚げたてのふっくらとしたアジフライ、いい。小さな幸せを感じる。
そりゃあ焼酎も追いつかないわけです。富乃宝山(芋)のロックを追加。
いきなり芋焼酎じゃなくて麦や米から少しずつギアを上げていく飲み方が自分流。
「庄助冷奴」ってのがどんなだか気になって頼んでみました。
四つ切りの冷奴の上にピリ辛の肉味噌が載っていて、思ってたよりもガッツリ系のおつまみ!でもこれもまたおいしい。
本当は〆の一品も何か頼みたかったけど、けっこうお腹いっぱいになってしまったのでここで切り上げ(食べすぎだ)。
いやー、いいですね。こういうお店好き。
現在の門仲庄助も、こちらの人形町庄助も、ドラマに登場したときの門仲庄助とはどちらも雰囲気がちょっと違っています。放送当時に門仲庄助に行けたのは今思えば貴重な経験だったなあ…。でも人形町も、これはこれで居心地が良くて気に入りました。2~3 人でカウンターに座るのが楽しいだろうし、今度誰か誘ってみよう。
ごちそうさまでした。
















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