久しぶりにバーガーキングに行ってきました。
古い話になりますがJT運営時代(1990年代後半)のバーガーキングにはよく通ってました。マクドナルドとロッテリアくらいしか知らなかった田舎者の私にとって、東京で出合った「大きくておいしい」ワッパーはカルチャーショックでした。
でもその後何度かの日本市場撤退と再参入を経て、今の投資ファンド傘下のバーガーキングはイマイチ。Whopper(ドデカい)とは言えないサイズになったこと以上にオペレーションが破綻気味で、注文から15分以上待たされるのが当たり前…みたいな状況に嫌気が差して足が遠のいていました。
そんな私が久々に行ってみようと思ったのは、かなり攻めた期間限定メニューが気になったから。
バーガーキング、ビーフパティそのままを味わう「オン ザ ビーフ」を発売 「オン ザ ビーフ」「ソース オン ザ ビーフ」「ライス オン ザ ビーフ」の3種 – グルメ Watch
ビーフパティ単体の「オンザビーフ」!もはやハンバーガーですらないwww
でも他のハンバーガーチェーンにはない直火焼きビーフパティがバーガーキングのアイデンティティなのだから、そのものを味わってもらうことで他店との違いを認知させたい、というのは直球だけど分かりやすいアプローチだと思います。
商品は直火焼きビーフパティにシンプルに塩コショウを振っただけの「オンザビーフ」、スパイシー/テリヤキ/BBQの三種のソースから選べる「ソースオンザビーフ」、そして大胆にもライスを載せた「ライスオンザビーフ」の三択。特にセットメニュー等も用意されていない異色の新商品です。
そして注文の品が出来上がってきました。注文番号のシールが貼られたプラスチック容器が無機質に並ぶさまはまるで、機械的に管理された食糧が人間に支給される…近未来のSF映画にありそうなディストピア感(笑
バーガーショップのジャンクながらも楽しい感覚が皆無で食欲が刺激されないのが寂しいんですが、とりあえず食べよう。
まず「ライスオンザビーフ」。ビーフパティの上には麦がミックスされたライスが載っています。他社のライスバーガーのように挟むわけでもなく成型されたライスがそのまま載ってくる感じ、すき家の通称「フリスビー丼」に通ずるものがある(笑
直火焼きのビーフパティ、塩コショウだけで食べると牛肉の味と直火焼きの香ばしさがよく分かる。確かにこの肉肉しい味でライスを食べるのはアリ、食欲の中枢に訴えかけてくるものを感じる。ただ直火焼きで牛肉の脂分が落ちすぎているのか、ちょっとパサつく感覚はあるなあ。ワッパーのおいしさは直火焼きビーフだけでなくトマトをはじめとした瑞々しい野菜とチーズ、ケチャップとマヨネーズが合わさることで初めて生まれていたことが逆説的に解ります。
「ソースオンザビーフ」も試してみました。三種類のソースのうちスパイシーを選択。しっかりめの辛口ソースは確かにおいしいんだけど、肉よりもソースの味が勝ってしまう印象。肉のうまみをより感じるならばテリヤキかBBQソースの方が正解だったかも。
これ単品で食べるのは味も食感も単調なのがちょっとつらくて、やっぱりライスかバンズが欲しくなりますね。私は途中からこれをライスオンザビーフに載せて、ライスを肉で挟む逆ライスバーガー状態にして食べたらかなりうまかったです(笑
何かサイドメニューと交互に食べないともたないだろうと思ってチリチーズフライも頼んでいました。ワッパーのサイドにこれを食べると胃がもたれちゃうんですが、ライスオンザビーフに合わせるとちょうど良かったですね。ビーフパティに足りない脂質をチーズが補ってくれる感じ。オンザビーフのサイドメニューとしてならフレンチフライやオニオンリングよりもこっちが合うと思います。
ライスオンザビーフ、発想としては面白いんだけど一度食べれば十分かな。これを食べたことで逆に普通のハンバーグ定食が食べたくなってしまいました。ハングリータイガーにでも行ってくるか…。








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