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F1 イタリアGP 2025

フェルスタッペンが独走ポールトゥウィン! マクラーレン勢が2−3もピット作業ミスで一悶着。角田裕毅13位|F1イタリアGP決勝

伝統のイタリアGP。今回も例によってマクラーレンが支配する週末になるかと思ったら、意外にもフェルスタッペンが独走で圧勝。そういえばモンツァって案外波乱が起きやすいサーキットだった…ということを思い出させられるレースでした。

■レッドブル

マックス・フェルスタッペンが予選Q3のアタックラップでクルマからパフォーマンスを絞り出してPP。RB21が苦手とする低速コーナーが少ないサーキットとはいえそこまで絞り出せるものなのか。
そして決勝でもタイヤ交換の際に一時的にポジションを落としたことを除きトップを奪われることなく完勝。レースペースではマクラーレンの方が速いだろうしタイヤのでグラデーションも少ないのでは…と予想していましたが、全周を通してマクラーレンと同等以上のパフォーマンスを発揮していました。今シーズンのフェルスタッペンには圧勝していた頃とは少し違う凄味を感じるレースが時々あります。今季のチャンピオンシップは絶望的とはいえ現役ドライバーの中では依然としてフェルスタッペンが最強、というのは揺るぎないですね。

一方で角田は予選Q2までは悪くない流れでした。が、Q3では全車の中で先陣を切ってコースに送り出され(=前車のトウが使えないから不利)タイムが伸ばせずにP10。決勝ではハミルトンのグリッドペナルティに伴いP9スタートとなるも前についていくだけのペースはなく、タイヤ交換のタイミングも悪くてポジションを落とし、最後はローソンと接触してフロアにダメージを負い完走ノーポイント。ローソンの無理な突っ込みには言いたいこともあるけど、それ以前にペースがなかったこととピットタイミングが悪すぎる。優勝したフェルスタッペンとはあまりに対照的で、チームからのサポートされてなさを感じるレースでした。
前戦オランダで久しぶりに入賞してさあ上昇気流に乗っていこう、というときにまたしても虚無感の漂うレース。そろそろ応援するのが辛くなってきました。来シーズンはもう噂されているアルピーヌに移籍した方がまだマシなのでは…。

■マクラーレン

マクラーレンは今回も二人のドライバーが鎬を削る週末でした。予選はPPこそフェルスタッペンに奪われたもののP2をノリスが獲得したのには、ピアストリとのポイント差が広がってもまだ諦めないぞという強い覚悟を見た気がしました。決勝レースはマックスの後にノリス→ピアストリというフォーメーションで、しかもいずれも簡単には追いつけない程度のギャップを維持する展開。今回はこのままの順位でフィニッシュかな…と思ったレース終盤、ノリスにまさかのピットミスでピアストリとの順位が逆転。しかしチームからはピアストリに対して「ルクレールのアンダーカットを防ぐために先にピアストリを入れただけだから、ノリスに順位を返せ」というチームオーダーで入れ替えが行われ、結局ノリス→ピアストリの順でチェッカー。

これどうなんですかね。チーム的には二人のドライバーを平等に扱いたいから当初のトラックポジションを守りたい意図は解るとしても、今回は特にピアストリには譲るべき瑕疵があったとは思えません。チームラジオを聴く限りではピアストリは納得はしていないようだったけど、おそらくピアストリ的には「まだ十分セーフティリード(31pt差)がある」「去年のハンガリーGPでの借り(チームオーダーの結果ピアストリが初優勝)はこれでチャラね」くらいの計算はあったのではないでしょうか。
そういえば例の「パパイヤ・ルール」(自チームのどちらかの優勝を確信して二人を自由に争わせた結果、1ストップ戦略を採ったルクレールに出し抜かれて敗戦)も去年のこのイタリアGPでした。マクラーレンって今はクルマは速いけどレース運営は相変わらず甘いところがあるよなあ。今後もこういうことが続けば、仮にピアストリが今年チャンピオンを獲っても2027年以降にもっと速いチームがあれば出て行ってしまうのではないか(表向きは長期契約があるとしても)と思います。

次のレースは二週間後のアゼルバイジャン。90°コーナーの多い市街地サーキットはレッドブルRB21との相性があまり良くなさそうですが、頼むから角田はなんとか結果残してほしい…。

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