「戦争に負けても、私は負けてない」
最近の再販で二体目のHG 軽キャノンが手に入ったので、連邦軍時代のシイコ・スガイ機をイメージしたカラーに塗装して仕上げてみました。
といっても基本的にゲルググ(スガイ機)と同じカラーに塗っただけ。劇中では連邦軍時代のシイコは「性能に劣る軽キャノンで百機以上の敵機を撃墜したスーパーユニカム」であることは言及されていたものの回想での具体的な映像は特になし。とはいえジオンにも名が知れるほどのエースパイロットならば敵の戦意喪失を企図してMSが専用の識別色に塗られていてもおかしくないし、クランバトルに参戦したときのゲルググのカラーは連邦軍時代のものを再現したと考えるのが自然。ということでオーソドックスなGMカラーに仕上がりました。
胸部を赤(成型色)、それ以外を白(クレオスのMSホワイト)で塗装することは決めていたものの具体的な塗り分けは特に公式設定がありません。でもセイラ専用軽キャノンの青部分を赤に読み替えるのが最もデザインバランスが良いだろう、という結論に落ち着きました。
そうであれば来月プレバン限定で発売されるHG セイラ専用軽キャノンの胴体だけを通常の軽キャノンのパーツに置き換えてやれば塗装しなくても作れてしまうわけですが、入手困難なプレバン限定品を改造のベースにするのはもったいない。ということで塗装したのですが、赤い成型色を隠蔽して白くするのはそれなりに大変でした…。
カラーリング以外は特に改造していないのに、白ベースになるだけで地球連邦軍のMSらしさが五割増しくらいに見えてきますね。全身赤いまんまよりもなんか強そう。GQ世界における白いガンダムやセイラ機のイメージに引っ張られている部分は大いにありますが。
ちなみに元々が色替えでセイラ機を発売する前提で設計されているキットだけあって、シイコ機への塗り替えもほぼマスキング不要でした。
左肩にゲルググ同様のパーソナルマークを入れたのがこだわりポイント。
このパーソナルマーク、見ようによって帽子を被った鉤っ鼻の魔女の顔にも、箒に横座りした魔女の全身にも見える秀逸なデザインだと思います。
シイコといえば劇中でも披露したスティグマ攻撃。これを軽キャノンでも再現すべく、平手パーツの人差し指の付け根あたりにピンバイスでΦ1mmの穴を開けてスティグマのワイヤーを装着できるようにしました。スペース的に穴を開けられるかどうか微妙かなと思ったのですがギリギリいけた。
ちなみにシイコは劇中でゲルググに対して「所詮は量産型」と不満を漏らしていました。ということは、連邦軍時代にも軽キャノンは高機動型などのカスタム機に乗っていたのかもしれません。
またクランバトルでも描写されていたとおり、シイコの戦闘スタイルはとにかく相手との距離を詰めていく接近戦型。敵に近づくために牽制の射撃くらいはするだろうけど中距離攻撃主体のショルダーキャノンはもしかしたら使わないのかも。そうすると、シイコの軽キャノンはショルダーキャノンをオミットして接近専用のビームサーベルを二基装備していた可能性がある…と考えて、赤いガンダムからバックパックをちょっと拝借して二刀流にしてみたのがこちら。ジムカラーなこともあって妙にしっくり来ますね…。でも、キャノンを外したら軽キャノンとは呼べないし、この状態の機体名は…「軽」?(←
軽キャノンはもともと好きな機体でしたが、色変することでさらに楽しめますね。スガイ機やセイラ機への塗り替えは定番かとは思いますが、例えば「連邦軍から横流しされた機体がクランバトルに参加した」という設定でオリジナルカラーに塗ってみるのも楽しそう。クランバトルにはザクもいろんなバリエーションの機体が登場していましたが、そういう遊びを幅広く許容してくれる優れた設定だと思います。









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