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HG ゲルググ スガイ機(GQ)

「私のために死んで、ニュータイプ!」

HG 1/144 gMS-01 ゲルググ スガイ機(GQ)

HG ゲルググ スガイ機

先日放送された『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX』第 4 話に登場したゲルググ(スガイ機)が早速 HG でキット化されました。個人的にデザインはそこまで琴線に触れなかったものの、GQ 世界におけるモビルスーツ開発史を感じたくて購入。
RX-78 ガンダムをシャアが入手したことでジオンの MS 開発計画が大きく変わり、ザクの後継機開発プランを白紙に戻してガンダムのリバースエンジニアリングによる量産計画に切り換えた…というくだりが劇中にありました。そのガンダム量産計画の結果がこの gMS-01(ガンダムタイプの量産型モビルスーツ 1 号機)。ガンダムの量産型だから見た目はジム、でもザクの後継となるジオンの汎用 MS だから名称は「ゲルググ」、そうきましたか。予告映像で見たときにはジムっぽいけど連邦ではガンダムの喪失によりジムは開発できなくなったはず、でもパイロット(シイコ・スガイ)は連邦のノーマルスーツを着ているし…と混乱していていたのですが、第 4 話で名称が明かされたときには口があんぐりとなりました(予告時点でゲルググ説を唱えていた人はいたから可能性のひとつとして考慮していたとはいえ)。

HG ゲルググ スガイ機

スガイ機(劇中ではほぼ「シイコ」呼びなのに何故ゲルググだけファミリーネーム呼びなんでしょうね)はカラーリングがガンダム正史におけるジム風なこともあり、見た目は完全に GQ 世界におけるジム。ゲルググ的な意匠といえばこの時代のモビルスーツにおいては珍しく前腕が太い点くらいでしょうか。そしてガンダムのマスプロモデルの割に劇中でのガンダムと意外なほど似ていないのも興味深いところ。ジオンの技術者がガンダムのリバエンで理解した「ガンダムの強さの根源」は何だったんでしょうね。

HG ゲルググ スガイ機

ジムなのに鼻が長いのが微妙にゲルググっぽい。しかも鼻の脇から動力パイプらしきものが出ているのもザクの後継機らしさを醸し出しています。でもメカデザイン山下いくと氏の X ポストによると特にジオン製 MS とのブリッジを意識したデザインではなく、そう見えてしまったのは単なる結果に過ぎないというのがまた面白い。

ちなみに両肩に立っている白いのはビームサーベルかと思っていたらそうではなく、どうも何かのセンサーか通信アンテナのようです。

HG ゲルググ スガイ機

左肩にはシイコのパーソナルマーク。円弧状の文字列には “And Death Shall Have No Dominion(そして死は覇者にあらず)” と書かれています。どことなく NERV マークを連想させるデザインがスタジオカラーらしさ。
そして肘に見られるように関節が GQuuuuuuX と同様の片持ちヒンジになっているのが見どころではないでしょうか。そう、このゲルググは意匠こそ似ていなもののの構造的には GQuuuuuuX との共通点が多いのです。おそらくガンダムのリバエン+ジオン保有の技術でゲルググを量産し、その知見に基づいてワンオフの高性能機として開発したのが GQuuuuuuX という流れを表そうとしているのだと思います。

HG ゲルググ スガイ機

前述した太い前腕の装甲は小型のシールド的役割を担っている模様。そして太腿や膝も正史ジェガンのように分厚い装甲で覆われ、盾を携行しない代わりに MS の装甲自体を強化することでパイロットの生残性を向上させようという設計思想っぽい。まあコクピットを直接狙われたらひとたまりもありませんけどね…。

HG ゲルググ スガイ機

背面もまた見どころの多いデザイン。前から見たときには直線的・平面的だったのに対して背面はかなり情報量が多い。
またスガイ機の特色である二丁拳銃とビームサーベルは腰のラックに装着できるようになっています。

HG ゲルググ スガイ機

バックパックに GQuuuuuuX のような二発のフレキシブルスラスターを備えています。GQuuuuuuX とは違ってコアファイターではなく据付のスラスターという違いはあるにせよ、この可動域の広いスラスターがシイコの空間立体的な機動を支えていたのかもしれません。
ただしプラモとして見るとボールジョイント一つで接続されているこのスラスターはポロポロ外れやすくてちょっと困る。

HG ゲルググ スガイ機

めちゃくちゃ細かい脚部。太腿は GQ 版ザクと同様に球形のプロペラントタンクとスラスターを内蔵し、脛にも円筒形のタンクとスラスター搭載。ガンダムの設計はこうはなっていなかったので、ここはザクまたはその後継として開発されていた機種から応用したのかもしれません。脚を単に「大地に立つ」ためのものではなく宇宙空間での機動の機構を兼ねさせる、というのがスペースノイドらしい発想じゃないですか。

HG ゲルググ スガイ機

HG GQuuuuuuX 同様に可動域が非常に広くダイナミックなポージングが取らせやすいのもこのキットの特徴。非常識的な機動によって敵を翻弄するシイコの戦闘スタイルをガンプラでも表現できてとても楽しい。

HG ゲルググ スガイ機

シイコを魔女たらしめた独特の戦法「スティグマ」を再現するためのワイヤーフックパーツが付属。リード線の先にフックをつけただけのシンプルなパーツですが、劇中でも衝撃的な戦法だっただけにこれを再現できるのはありがたい(写真では黒背景に黒いワイヤーだからかなり見づらい)。
しかしこのワイヤーフック、本来は接触回線用のワイヤーを流用している説があるのですが、そうであってもなくてもこのワイヤーが切れるよりも先に MS の関節が壊れるほど丈夫なものだったんだろうか?という疑問が尽きません(笑

HG ゲルググ スガイ機

また劇中には登場しなかったプラモオリジナル設定として、ビームサーベルの両端から光刃を発振してビームナギナタ化できるようになっています。こうすると途端にゲルググに見えてくる不思議(笑。この設定が劇中にもあれば、背後から攻撃してきたガンダムにも咄嗟に対応できたかもしれないのに…。

GQ 版ゲルググ、いろんな角度から味わえるとても楽しいキットでした。今後どんな MS が登場するかまだ分かりませんが、今後の展開も楽しみです。

GQuuuuuuX(ジークアクス) HG ゲルググ スガイ機(GQ) 1/144スケール 色分け済みプラモデル

GQuuuuuuX(ジークアクス) HG ゲルググ スガイ機(GQ) 1/144スケール 色分け済みプラモデル

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