「うまい魚でご飯バクバク、味噌汁ズルル。いいじゃないかいいじゃないか」
『孤独のグルメ Season5』に登場した大岡山の「漁師料理 九絵」に、久しぶりに行ってきました。
このお店、この三ヶ月ほど大将が体調を崩して（入院していたらしい）休業状態にあり、9 月に入ってようやく営業再開したばかり。実は先月に一度食べに来てフラれたところだったりします。
ともあれ、無事復調して営業再開されたようで何よりです。先日来て休業だったときには、こういう状況下でもあるのでもしや…と心配していたのでした。
今や大岡山でも指折りの人気店になったこちらのお店。営業再開直後にも関わらずお客さんは早くも戻ってきているようで、お昼時は盛況です。
私は今回入口すぐのテーブル席に通されました。
相変わらず種類が豊富で迷ってしまうランチメニュー。
値段はドラマ放送当時に比べてちょっと上がってしまったようだけど、以前はちょっと安すぎるくらいだったからなあ。
それにしても…やっぱりどれにしようか悩むなあ。
定番の九絵定食なら外れはないんだろうけど、銀ダラ煮付け、あじフライ…新サンマ！そういえば今年はまだサンマ食べてないし漁獲状況的に今後食べられるチャンスがあるかも分からない。右半分は複数メニュー組み合わせの欲張りセット。今の俺の腹はこの中のどれを求めているんだ…！？
で結局、迷ったときの九絵定食に落ち着いてしまうというね。大筋で新サンマに傾きかけた瞬間「なめろう付九絵定食」の文字列が目に飛び込んできて、もうこれしかあり得ませんでした。九絵定食だけでもおかずたっぷりでお得なのに、さらになめろうまで付いてくるなら何も迷うことはない。
※九絵定食の中身はその日の仕入れ状況等によって異なります。
日替わりの刺身はマグロ、〆鯖、甘エビ、鯛、サーモン、ブリという個人的オールスター大感謝祭的品揃え。これは思わず心の中で小躍りしてしまう。しかもこの甘エビ！ここまで大ぶりな甘エビは本場富山でも滅多にお目にかかれないぞ。
大きな岡の山の上で、海の宝の山にありつける喜び。なんという充足感。
続いて煮付け。この一目見ただけでうまいことが当選確実な大根の色。つゆが濃い醤油の茶色をしているのもイイ。これぞまさに漁師料理。
大根は程良く食感を残しつつも、魚の味とうまみがよくしみてうまい！刺身なしでこの煮付けだけでも十分満足できそう。
この煮付けと白い飯と一緒に、日本人である幸せを強く噛みしめる。
付け合わせ程度に添えられているこれらのおかず類も、一品一品お店で手仕込みされていて、それぞれがいい働きをしている。
刺身と煮付けとこのおかずで延々と白飯を食べ続けていられそうだ。
意外な伏兵がこの味噌汁。普通のあら汁かと思ったら、ブリのあらに大根と生姜がゴロゴロぶち込まれていて、これは実質ぶり大根汁と言っても過言ではありません。これは驚いた。
ブリのうまみがよく出ていて、味・食べ応えともに満足の一杯。これは富山県人的には大金星の味噌汁だった。
そしてとどめがこのなめろう。小鉢に少量に見えるけど濃いめの味付けはボリューム感あって、これだけでメインを張れる感じ。
ただでさえおかずが多いところになめろうが加わって、完全にコメが劣勢だ。
でも普段はあまり炭水化物を摂り過ぎないようにしているし…と思っていたところ、仕事が一段落ついた大将が私の席の近くにどかっと座って休憩を取りながら「ご飯おかわりどうぞ！」と声をかけてくださったので迷いが吹っ切れました（ぉ
そうなると、当然、こうでしょ（笑
以前食べたなめろう冷茶漬もめちゃくちゃおいしかったけど、このミニなめろう丼も負けずにおいしい。
本当に全部の皿が残らずおいしかった。昼から大ぶりの茶碗二杯分、さすがに食べ過ぎた…。でも値段以上の味とボリュームに大満足。
そういえば以前来たときにとんかつやカレーも食べてみたいと思っていたし、新サンマも捨てがたい。これは改めて何度か来るしかないか。
ごちそうさまでした。これからもお元気で、末永くお店を続けていってほしいと思います。
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