「これこそ実戦用に作られた、世界初の本物のエヴァンゲリオンなのよ。制式タイプのね」
RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 2 号機 (先行量産機)
というわけで、発売日に購入していた RG エヴァ 2 号機のキットをこの連休を使って完成させました。ランナーの枚数だけなら私が過去に組んできた RG の中でもトップクラスに多い高難易度キットでしたが、いつも組んでいるガンダムとの構造の違いが面白く、興が乗ったら一気に組み立てられました。
ガンプラとは違ってアドヴァンスド MS ジョイントのような一体成型済みパーツもなく、ひたすら部品をランナーから切り出して組み立てる作業でした。
私は今までエヴァのフィギュアやプラモを買ったことがなかったので、これが初めての立体物。今まで映像やゲームの中でしか見たことがなく、想像するしかなかったエヴァンゲリオンの構造を改めて理解するととても面白い。背中には脊椎を彷彿とさせる構造があって本当に人体に近い。ロボットではなく「汎用ヒト型決戦兵器」であることがありありと感じられます。各所の造形も筋肉や腱を想起させ、非常に生々しい。と同時に、エヴァがウルトラマンをモチーフに考案されたことが改めて解ります。
本体がヒトの骨格を模した構造になっているため、関節がとにかくよく動きます。胴はエヴァらしい猫背の姿勢から海老反りまで、前後左右含め非常に広い可動範囲をもっています。これは裏を返せば「気をつけ」の姿勢をキレイに作りづらいということでもありますが、とにかくエヴァらしい柔軟なポージングがプラモで実現されているというのは面白い。
RG のオリジナリティとこだわりを感じる肩関節。機体名(EVA2)のマーキングは映像では肩関節に直接刻印されていましたが、RG では別体の肩アーマーとしてデザイン処理されています。そしてこのパーツはマーキング以外は全てシールではなく成型色での色分け!超細かいパーツを組み立ててこの色分けを再現していく工程では、エヴァという作品の狂気じみたこだわりをプラモを通じて実感できたような気がしました。
エントリープラグとアンビリカルケーブルの挿抜機構にも対応。こういう部分の再現性があるかどうかでリアリティが違ってきます。
こちらがエントリープラグ。マーキングシールも付属していましたが、貼ると厚みが増えて機体に挿抜できなくなってしまうため、マーカーペンで塗り分けました。2 号機のプラグは本来ならばギザギザ模様が描かれていますが、そこは省略。
左右合計で 15 個も付属するハンドパーツ。figma もびっくりのバリエーションです。
ほぼ人間の手と同様の構造をもつエヴァではガンダムの MS 以上に微妙な手の形で表情が変わって見えるので、これは重要。でもこれを切り出してゲート処理してマーキングシールを貼るだけで小一時間の仕事です。
このハンドパーツがあるおかげでアクションポーズがとにかく絵になる。劇中の映像をそのまま再現できると言って差し支えないレベル。ポーズを取らせて写真を撮る作業がとても楽しい。
これは新劇場版にはなかったと思いますが、TV 版でのプログナイフを構えるポーズ。ほぼ原作通りの再現性と言えます。
なお付属するプログナイフは新劇場版タイプ(ダガー風)ですが、個人的には TV 版タイプ(カッターナイフ風)のデザイン好きだったなあ。
『破』における第 8 の使徒戦でのクラウチングスタートの場面。こういった大胆なポージングも自然にこなせます。こういうポーズを取らせると、脚の筋肉質な感じが際立って良いですね。
『破』での 2 号機初登場シーンの再現ポーズ(S 型装備がないけど)。完成したらこのポーズは真っ先に取らせたかった(笑
まあとにかくよく動くから遊ぶのが楽しいです。ガシガシ動かしていると肘のパーツがポロリしやすいのだけが難点かな。
造形もプレイバリューも非常に良くて完成度の高いキットでした。改めて眺めると、新劇場版の 2 号機って TV 版に比べてカラーリングにメリハリがついて更に精悍に見えるようになっていたんですね。零号機や初号機とはちょっと違う「よく訓練された戦闘のプロ」という雰囲気が出ていてとても秀逸なデザインだと思います。頭のツノは余計だったと思うけど(笑
とても楽しかったので、エヴァの他のキットも組んでみたくなりました。
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