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CP+ 2012 レポート (2) -富士フイルム編

CP+ のイベントレポートを続けます。今日は富士フイルム。

CP+ 直前になってインパクトの強い新製品が多数出てきたので忘れてしまっていましたが(笑)、X-Pro1 はぜひ触ってみたいと思っていたのでした。カメラに懐古趣味はあまりない(どちらかというと新製品にそういう要素が強く出ているのが嫌い)な私も、X-Pro1 だけは触りたいと感じさせる何かがありました。

X-Pro1 の注目度はやはり半端ではなく、プレスと招待客しか入れない初日の午前中プレミアタイムでさえ 40 分待ち。今年の CP+ での最大の人だかりは間違いなく D800 でしょうが、たぶんその次はこの X-Pro1 だったんじゃないでしょうか。
ハンズオンしてる人たちの眼差しの真剣さがハンパではなく、遅々として進まない行列に並ぶこと 30~40 分。私もようやく X-Pro1 に触れることができました。

FUJIFILM X-Pro1

これ、パッと見でデジタルカメラだとは誰も思わないですよね・・・それくらいメカニカルでクラシカルな外見ですが、作りは悪くない。無駄にダイヤルを回したくなってしまうメカの作り込みには設計者のこだわりを感じます。
全体的にギミック満載の作りで、最近の電子制御満載のカメラに慣れてしまった身には逆に新鮮です。

FUJIFILM X-Pro1

ハンズオンに夢中になってしまってあまりたくさん外観写真を撮れませんでした・・・(´д`)。

昨年出た FinePix X100 は正直言ってそのコンセプトに賛同できなかったのであまりじっくり触ったことがありませんでしたが、改めて X-Pro1 に触れるとこのハイブリッドビューファインダが面白い。光学ファインダの上に液晶表示が重ねて表示されるのは EOS 7D なんかでもありますが、それよりもさらに進んでいて、多重露光時に先に撮った画像が光学ファインダ上に半透過状態で表示され、それを見ながら 2 回目の露光ができるという体験には正直衝撃を受けました。多重露光なんてどれだけ使うんだという疑問はさておき、これは面白い。親父が熱中するわけだ!
このカメラの本質はでもやっぱりメカじゃなくてハイブリッド VF、ローパスフィルタレスセンサ、といった電子制御デバイスなんだろうな、と改めて思わされた瞬間です。

最新の電子デバイスと伝統的なメカニカルデバイスや(マウントアダプタ経由でオールドレンズを使うことによる)歴史上の名レンズとの融合。「オールドレンズマニアの琴線」という意味では、X-Pro1 というカメラはそこにどストライクなカメラなのかもしれません。
ただ、この商品性はいかにも「親父の道楽カメラ」というところから脱却できておらず、価格も価格なので(それだったら手持ちのシステム向けのレンズにでも投資したい)、私が買うことはないでしょうが、気になるカメラであることは間違いありません。


FUJIFILM X-Pro1

途中から CP+ の見学・取材に同行させていただいた紗々さん(あとしょういちさんも)にモデルになっていただきました。

かわいい女の子がメカメカしいものに触れている図って萌えませんか?私だけでしょうか。

FUJIFILM X-Pro1

ミラーレスという割には大きくて重いし、レンジファインダとしても OVF と EVF のハイブリッドだし、少なくとも女子カメラとして首から提げて街角スナップ、というカメラではないことは確かです(そういうカメラ女子もいるかもしれませんが)。でも、この X-Pro1 はなんかそういうことじゃなくて、独特の世界観を持っているように感じました。親父のオモチャにしておくにも、「プアマンズライカ」の位置づけに甘んじさせておくにも惜しい。どの程度売れるか分かりませんが、今後の動向が気になるシリーズであることは確かです。

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