河津のわさび丼といちごスイーツをいただいた後、伊東に戻る前に浄蓮の滝まで足を伸ばしてきました。
伊豆にはたくさんの滝がありますが、その中で最も有名なのがこの浄蓮の滝ではないでしょうか。場所的には七滝から車で二十分ほど北、河津町ではなく伊豆市に属しています。
滝への入口には「浄蓮の滝観光センター」という道の駅的な施設があり、伊豆の踊子像が出迎えてくれます。伊豆と言えば伊豆の踊子に天城越え、河津桜など観光資源に事欠きませんが、そこに近年わさび丼が仲間入りした感じ。
※今回の写真は全て α7C+FE 28-60mm で撮影しています。
観光センターからひたすら階段と坂。河津の大滝とは比較にならないほどの高低差を下って滝壺を目指します。下りはいいけど帰りの上りが本当にキツかった。この一年半、ひたすらにステイホームで運動不足に成り果てていることを痛感。
滝壺の付近ではマス釣り(有料)ができるようになっているんですね。富山県人的にはマスとは押し寿司で食べるものであって釣りの対象というイメージがないのですが、こういう渓流釣りってやってみると楽しそう。
釣り場のすぐ近くが浄蓮の滝の滝壺。
こぢんまりとした河津七滝とはスケールの違う滝は迫力があります。
舞い上がる水飛沫に揺れ落ちる木漏れ日が美しい。そして崖面に露出した玄武岩の紋様(柱状節理というそうですね)があまりに見事。これは見応えがありますね…。
滝そのものも立派だけど、その周囲の佇まいまでが素晴らしい。こういうのを「名勝」というのでしょう。
秋になるとこれらの木々が悉く紅葉して、まさに「山が燃える」状態になるんだろうなあ。紅葉の季節に改めて来てみたくなります。
滝壺の脇には名曲『天城越え』の石碑。しかも石川さゆりの肖像入り(笑
個人的には大晦日は『津軽海峡』よりも断然『天城越え』派です。あの強く悲しい歌声を聴いて初めて一年が締め括れるような気がしています。
滝から続く渓流の眺めもまた良き。日本の原風景を感じます。
奥の方に麦わら帽をかぶって渓流釣りを楽しんでいる人がいるのがいいじゃないですか。
川沿いで日陰がちだし、水飛沫が舞っているせいでけっこう涼しい。帰りにあの坂道を上ることを考えなければ、ずっとここにいたいと思える心地よさ。
渓流沿いは一面のわさび沢。これもまた見事。
さっきわさび丼を食べたばかりなのに、もう一度あの爽やかな香りと甘みを味わいたくなってきます。
浄蓮の滝、日本人のアイデンティティと癒やしを同時に感じられる素晴らしい場所でした。
九十九(つづら)折りの道中は軽く酔いそうにはなったけど、行って良かった。
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