以前から気になっていた豊島区東長崎の「キッチン長崎」に行ってきました。
知る人ぞ知る、ドラマ『孤独のグルメ Season1』のせきざわ食堂の回にちらっと登場したお店。せきざわ食堂の真向かいにあり、当時からこっちはこっちでおいしそうだなと思っていたのでした。
せきざわ食堂はその後鹿嶋に移転したけどこちらのお店は健在。Season9 の聖地巡礼で近くまで来たときにまだあることを確認し、機会があったら食べに来てみたいな…と思っていたら先日たまたま見ていた日テレ「news every.」でこの店が紹介されていました。お店の様子をテレビで見たら案の定おいしそうだったので、わざわざ食べに来てみました。
いかにも昭和からある町の洋食屋然とした店構え。洋食レストランではなく定食屋方向の気取らない雰囲気が落ち着きます。
お店は夫婦二人で切り盛りしているようで、マスターは風貌からして寡黙な感じかなと思ったら意外にも話し好き。私が入店したときには他にお客さんがおらず貸し切り状態だったのですが、「暑い中ありがとうございます。誰も外歩いてなくて、見ての通り暇だったから助かりました」と声をかけられました。確かにこの日は外出を躊躇うほど暑かったからなあ。
食べている間にもちょいちょい話しかけられて「every 見て来てくださったんですか?」って完全にバレてる(笑
壁を埋め尽くす札と短冊メニュー。品数が多くて迷ってしまうけど、町の洋食屋ならばこれくらいあった方が毎日来ても飽きなくて良い。きっと、長年常連客の要望に応え続けているうちに増えてっちゃったんだろうなあ。
でも、今日は何を食べるか決めてきてあるんですよ。
ポークソテーセット!!
分厚い豚の一枚肉を焼いた上に特製のデミグラスソースをかけた一品。テレビで紹介されていたのを見て、これを食べようと心に決めていたのでした。
紙ナプキンが巻かれたフォークとナイフに、割り箸や味噌汁といった和のものが混ざって出てくるのがこういう店らしくて良き。
どどーーーんと分厚いポークソテーに、いかにも自家製なデミグラス。
付け合わせは千キャベツ、手作りポテサラ、ナポリタンまでは洋食屋の定番だけど、さらにふかしたサツマイモとキュウリの糠漬けまで載っかってくるのに驚きます。なんか精一杯もてなされてる感がある。
基本的には洋食なんだけど、冷や奴や味噌汁といった日本の味と行ったり来たりできるのがなんだかホッとする。
外食しているはずなのに、どこか実家メシ的な感覚。
分厚いのに柔らかい豚肉に、「昔ながら」と言いたくなる優しい味のデミグラスソース。これは毎日でも食べられそう。でも普通のデミグラスとは少し風味が違う…と思ったら、ソテーしたときに使ったニンニクがそのまんまデミグラスに混ざってるのか!優しいデミソースなのにちょっとパンチがある秘密はこれか。
期待通りおいしいポークソテーでした。庶民的なデミグラスの味が決め手だったなあ。
同じデミグラス系でハンバーグもおいしいに違いないし、オムライスも気になる。近くに来る機会があったらまた寄ってみようと思います。
ごちそうさまでした。
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