スポンサーリンク

VAIO meeting 2015#2

2 月に引き続き、VAIO のファンイベント「VAIO meeting 2015#2」に当選したので、参加しに六本木まで行ってきました。

VAIO meeting 2015#2

場所は六本木ヒルズ、TOHO シネマズの手前にある、よく企業コラボカフェを展開しているスペース。期間限定で「VAIO Cafe」を出店しており、その会場内での開催でした。

イベントの様子は既にあちこちに掲載され始めているので子細は割愛しますが、かいつまんでレポートしてみます。

VAIO meeting 2015#2

着席するとまず振る舞われたのがこの「VAIO ラテ」。カフェラテにテンプレートを使ってココアパウダーを振っただけのものですが、こういうのでもちょっと嬉しい。イベントの当選者には無料で一杯サービスされましたが、VAIO Cafe の一般来場者は有料で頼むことができます。


VAIO meeting 2015#2

この日の主役は当然、ようやく正式発表された「VAIO Z Canvas」。当日には VAIO Pro 13 | mk2 も発表されたばかりですが、主役はあくまで Z Canvas。この開発ストーリーを中心にイベントは進行しました。

ちなみに Pro 13mk2 は一見地味なマイナーチェンジながら、旧型ユーザーだけが分かる不満点を着実に潰してきていて、とても完成度の高いビジネスノートに仕上がっています。特に VGA 端子標準搭載とタッチパッドの改善は、先日旧型を買った私としては悔しいところ。

VAIO meeting 2015#2

Z Canvas のキーワードは「クリエイターとの共創」。開発段階から「VAIO Prototype Tablet PC」として Adobe MAX に出展したり、国内のクリエイター陣に試作機を使ってもらってブラッシュアップ、という手法を採ってきましたが、そこに関して詳しい説明がありました。

VAIO meeting 2015#2

具体的には、イラストレーターや漫画家、写真家などにワークフロー(事前の打合せなどのレベルまで含む)や既存のタブレット PC・液晶タブレットへの不満点をヒアリングすることで、彼らが本質的にタブレット PC に求めている要素を把握し、それを実装した上で実機を試してもらい、さらにブラッシュアップする…ということの積み重ね。今までの VAIO にも特定用途に特化したモデルはありましたが、作り込みの部分に関してはスペック重視でごく一般的な使い方における快適さを追求するに留まっていたように思うので、ここまで専門職のワークフローに深く入り込んだ開発スタイルは初めてではないでしょうか。
個人的には、あくまで趣味として写真や動画をいじっている、クリエイターとも言えないレベルの目線で言うと、ちょっと訴求の仕方が専門領域に入りすぎていて自分から遠いように感じてしまいます。が、「専門領域に深く刺し込むことで Mac を上回り、まずはその分野におけるポジションを確立する」のが今の VAIO の戦略だと思うので、その段階のアプローチとしてはある程度正しいのだろうと思います。

イベント的には、前回のようにハードウェアへのこだわり話ばかりだとあんまり変わり映えしないよなあ、と危惧していたのですが、そこに留まらず、このように製品開発のアプローチから従来とは変えてきている、という話を聞けたのはとても良かったです。

VAIO meeting 2015#2

そしてハードウェア面でも、いつもの如くこだわりが満載なわけです。モバイル PC としては史上初(?)のトリプルファンに関しても、ファンごとにフィンの枚数を変えたのはもちろんのこと、フィンの形状自体も不均等にすることでさらに共鳴を抑えて静粛性を確保している、というのは面白い。ヒートパイプもよく見ると立体交差になっていたり、たぶんこの辺の話だけでまともに聞くと 1 時間コース、という奥の深さ。

VAIO meeting 2015#2

でも基板や冷却以上にこだわりが詰まっているのがこの可変スタンド。一見なんてことないスタンドのようですが、

VAIO meeting 2015#2

開発の初期段階では、VAIO Duo 13 のサーフスライダー方式を踏襲しつつ、さらに角度調整機構もつけたスタンドを検討していたそうです。結局サーフスライダー方式では角度調整の幅が狭すぎてお蔵入りになってしまうわけですが、せっかくの Duo シリーズの機構を最初から捨てていたわけではなかった、というのは Duo ユーザーとしては少し報われた気分です。

VAIO meeting 2015#2

最終的には Tap 21 のスタンド機構をベースに、ダンパーやカム周りの構造を煮詰めることで、これだけ小型でありながら角度によってトルクが可変し、片手でも角度調整しやすいスタンドを実現できたとのこと。軽く動かせながら、ペン入力の際にはしっかり支えられるスタンドの実現には、おそらく説明された以上の困難があったものと思われます。生産の道具としてこの価値が認められる人なら、25 万円~という価格は決して高くないのかもしれません。

VAIO meeting 2015#2

いつの間にか恒例行事となりつつある生解体ショーもあったわけですが、その中でも特筆すべき変態エピソード(ぉ)を一つ。この機種、外観からはビスが一本も見えない構造になっていますが、なんと放熱用のスリットの奥にビスが仕込まれています。とまあここまでであれば今までにも似たような構造の機種があったような気がしますが、このビスを外すには 00 番の特殊ドライバーを使い、ビスを半分緩めたところでトップカバーを外す、という構造になっています(スリットがネジ頭の径よりも狭いので、トップカバーを外さないとビスが抜けない!)。これにはさすがに笑ってしまいました。

VAIO meeting 2015#2

イベント後には開発陣が解説をしてくれるタッチ&トライの時間もありましたが、ずっと人だかりで結局私は Z Canvas に触れることができませんでした(´д`)。まあ既に販売店での展示は始まっているので、お店で触れば良い話ですが。

Z Canvas、Z、Pro 13mk2、Fit 15mk2 と一通りのラインアップが揃ったところで、まずは一段落といったところでしょうか。スタッフの皆さんの雰囲気も、前回以上にポジティブで、ようやく会社として軌道に乗りつつある、ということなのかもしれません。
ようやく新製品が出そろったばかりですが、個人的にはそろそろまたちっちゃいのを作ってほしいところ。この次も期待しています。

VAIO / VAIO Z VJZ12A1icon

iconicon

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました